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事件11
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床に頭を擦り付けており、ジスラットとマーガレットも許すとは言えないために、話をするということに重きを置くことにした。
「話をしよう、座りなさい」
夫妻は顔を見合わせて、ビクビクしながらも縮こまって、座ることになった。
「カイシュはどうした?」
「除籍しました……」
「そうか」
貴族の当主として、当然の行動であるために咎めることはない。二人の憔悴具合を見れば、何も知らなかったのだろうと想像できた。
「親としての責任は私どもにございます。除籍したからと、関係ないなどと言うつもりはございません」
「まず、言いたいことは残念だということだ」
「はい。こちらに雇っていただいたのに、本当に申し訳ございません」
夫人は言葉にならず、涙を流しており、子爵に泣くんじゃないと叱られていた。
「フランアール夫人に、どう責任を取ればいいのか」
「それは国王陛下から聞いているだろう、フランアールは罰以上は望まない」
「ですが」
フランアールはラルフリードに引き渡すようになってから、叔父様の決めた罰でいいと言っており、ゆえにペーンズ子爵夫妻も被害者も納得しているとは聞いている。
だが、それでは済まないと思っており、だがフランアールは婚家も実家も公爵家、子爵家ごときでは、どう責任を取ればいいのか分からなかった。
フランアールはこれまで同じようなことが何度もあったが、お金を受け取ることはせず、こんなことで得たお金は寄付したくないという希望であった。
「被害者はフランアール。私はたちは何も決める立場にない。ゆえにフランアールの意思を伝えているだけだ」
「そうで、ございますか……」
「ヴァッサム公爵家もこちらに任せると言われている」
「はい……」
全財産寄こせと言われても、家を潰されてもおかしくないが、そこまでは求められていないことに感謝するところではあるが、許されることはないことは前提である。
「カイシュの素行については知らなかったのか?」
「はい、恋人がいるということは聞くことはありましたが、何も知りませんでした……子どもを堕胎させたという方には慰謝料をお渡ししました」
「そうか」
婚約をしていたわけではない恋人なら、別れて終わりかもしれないが、堕胎については責任を取るべきだろうと思っていたために、安堵した。
「そんなことをしていたとは、全く気付きませんでした」
「もっと監視しておくべきでした」
「それはそうだな、ビードルトラン公爵家は既にカイシュを解雇している。辞めたこともしたのも、こんな話が外に出ることを防ぐためだ。これはフランアールのためで、カイシュのためではない」
「はい」
「申し訳ございません」
ビードルトラン公爵家に訪問しても、おかがで変な目で見られることはなかった。
守るはずの護衛騎士が雇われている家の夫人を連れて逃げようとしたなど、ペーンズ子爵家もだが、ビードルトラン公爵家にも公にしたくない事案である。
「挨拶に来たという顔をして帰りなさい。もう来なくていい」
「フランアール夫人に謝罪は……させていただけませんでしょうか」
「いいや、フランアールは家族の謝罪を望んでいない。勿論、カイシュに会うことは二度とない。私としても矯正して、国の役に立てればいい」
「はい、承知いたしました。申し訳ございませんでした」
「申し訳ございませんでした」
二人は憔悴した様子のまま帰って行ったが、それが親の責任なのだから、ジスラットも慰める言葉を掛ける気はなかった。
「知らなかったのだな」
「知っていたら、止めていたでしょう。明るい子でしたから、その様子に皆も騙されていたのでしょう」
「そうだな、今度はちゃんと素行調査をしてから雇うことにする」
「そうですね、せめてそうしましょう」
「話をしよう、座りなさい」
夫妻は顔を見合わせて、ビクビクしながらも縮こまって、座ることになった。
「カイシュはどうした?」
「除籍しました……」
「そうか」
貴族の当主として、当然の行動であるために咎めることはない。二人の憔悴具合を見れば、何も知らなかったのだろうと想像できた。
「親としての責任は私どもにございます。除籍したからと、関係ないなどと言うつもりはございません」
「まず、言いたいことは残念だということだ」
「はい。こちらに雇っていただいたのに、本当に申し訳ございません」
夫人は言葉にならず、涙を流しており、子爵に泣くんじゃないと叱られていた。
「フランアール夫人に、どう責任を取ればいいのか」
「それは国王陛下から聞いているだろう、フランアールは罰以上は望まない」
「ですが」
フランアールはラルフリードに引き渡すようになってから、叔父様の決めた罰でいいと言っており、ゆえにペーンズ子爵夫妻も被害者も納得しているとは聞いている。
だが、それでは済まないと思っており、だがフランアールは婚家も実家も公爵家、子爵家ごときでは、どう責任を取ればいいのか分からなかった。
フランアールはこれまで同じようなことが何度もあったが、お金を受け取ることはせず、こんなことで得たお金は寄付したくないという希望であった。
「被害者はフランアール。私はたちは何も決める立場にない。ゆえにフランアールの意思を伝えているだけだ」
「そうで、ございますか……」
「ヴァッサム公爵家もこちらに任せると言われている」
「はい……」
全財産寄こせと言われても、家を潰されてもおかしくないが、そこまでは求められていないことに感謝するところではあるが、許されることはないことは前提である。
「カイシュの素行については知らなかったのか?」
「はい、恋人がいるということは聞くことはありましたが、何も知りませんでした……子どもを堕胎させたという方には慰謝料をお渡ししました」
「そうか」
婚約をしていたわけではない恋人なら、別れて終わりかもしれないが、堕胎については責任を取るべきだろうと思っていたために、安堵した。
「そんなことをしていたとは、全く気付きませんでした」
「もっと監視しておくべきでした」
「それはそうだな、ビードルトラン公爵家は既にカイシュを解雇している。辞めたこともしたのも、こんな話が外に出ることを防ぐためだ。これはフランアールのためで、カイシュのためではない」
「はい」
「申し訳ございません」
ビードルトラン公爵家に訪問しても、おかがで変な目で見られることはなかった。
守るはずの護衛騎士が雇われている家の夫人を連れて逃げようとしたなど、ペーンズ子爵家もだが、ビードルトラン公爵家にも公にしたくない事案である。
「挨拶に来たという顔をして帰りなさい。もう来なくていい」
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「いいや、フランアールは家族の謝罪を望んでいない。勿論、カイシュに会うことは二度とない。私としても矯正して、国の役に立てればいい」
「はい、承知いたしました。申し訳ございませんでした」
「申し訳ございませんでした」
二人は憔悴した様子のまま帰って行ったが、それが親の責任なのだから、ジスラットも慰める言葉を掛ける気はなかった。
「知らなかったのだな」
「知っていたら、止めていたでしょう。明るい子でしたから、その様子に皆も騙されていたのでしょう」
「そうだな、今度はちゃんと素行調査をしてから雇うことにする」
「そうですね、せめてそうしましょう」
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