【完結】愛されて、愛されて、愛されて

野村にれ

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相談2

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「それ以上に利があればどうだろうか?」
「例えば?」
「お金はご自身で稼ぎたいのだよな?」
「そうね、お金に変わりはないと思ってはいるけど、寄付は稼いだお金が理想的ね」

 これまでは時折、もらう報酬とヴァッサム公爵家からのお金で寄付をしていた。だが、フランアールの理想としては自分の稼いだお金で寄付を行いたい。

「夫人の予算でを増やしたり」
「令嬢の予算と同じでしょう?増やしてと言えば、いくらでも増えるわよ」
「ぬぬぬ……」

 今は夫人の予算だが、実家に帰れば令嬢の予算になるだけである。あのヴァッサム公爵家がフランアールにお金を出し惜しむはずもない。

「ルジエール様は認識阻害の魔術が使える」
「なるほど、それはいいわね」

 フランアールにとっては、迷惑を防ぐためにも有効である。

「転移もできる」
「それもいいわね」

 狭い世界しか知らないフランアールには魅力的である。

「無暗に色んなところには行けないわ」
「でも、認識阻害をして行けばいい」
「そうね、後は?」
「後……見た目は……」
「そこは要らないわね」

 エバンファストは魔術として使えそうな部分を上げてみたが、下手したらフランアールの方が強いために強さの部分は意味がないために、尻つぼみになっていき、最終的には見た目になってしまった。

「そうだよな……本来は見た目も売りなのだがな」

 ルジエールは冷たくあしらうために、離れていく者も多いが、見た目に寄ってくる女性も多かった。エバンファストに紹介して欲しいと言われたことも数え切れない。

「可愛い、美しい、愛らしい、好き、大好き、愛してる、天使、女神、神、後は何があるかしら?妖精?これまで出会った中で、一番美しいとか?ぜーんぶ、前にも言われたって話だから」
「っ!そうだろうな……」

 ルジエールもマーガレットに言われた致死量の誉め言葉である。

 しかも、言われ慣れているために、フランアールの心は動かないとも言われている気持ちでもあった。

「ブス!なんて意地悪を言って来る子もいたけど」
「はあ?」
「言いながら悔しそうな顔をしていたもの」

 その子の好きな子がフランアールを褒めていたために、唇を噛み締め、睨み付けながら言っていたが、その顔は醜悪であった。

「ブスじゃないと思っていながら言っていたのだろうな」
「そういうこと!周りもその子の方が、冷めた目で見られていたもの……相手が悪すぎると思って見ていたわ」
「それはそうだろうな……」

 フランアールと張り合えるような顔を持つ人間でも、ブスとは言わないだろう。

「ルジエール様が今日、ヴァッサム公爵夫妻に話に行かれている」
「それは通しておいた方がいいわね」
「味方にはなってくれないということか?」
「フランの気持ちを優先すると言われるでしょうね。私もルジエール様はフランアールに対して理性を失うことはないところは評価しているけど、それはエバンもそうでしょう?ルジエール様だけではないわ」

 フランアールに邪な考えを持たない者がルジエールだけなら特別かもしれないが、今となってはルジエールにとってフランアールが特別な存在になっている。

「反対されているのだろうか……」
「そうはないでしょうけど、お二人も結婚はして欲しかったのだから」
「でも、よく考えたら……溺愛されているのだから、一生手元に置いてともお考えになってもいいのではないか?養うことなど問題ないだろう?」

 自分がカサリアに持ち掛けた話が始まりだったが、フランアールをよく嫁がせようと考えたとも、今となっては思うところであった。

「それは、フランアールにも普通?人並みっていうのかしら?そういったことを経験して欲しいという思いがあってのことよ」
「そうか……そういうことか」
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