【完結】愛されて、愛されて、愛されて

野村にれ

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愛されて、愛されて、愛されて

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「いいえ、嫡男には子どもが必要でしょう?これは貴族として大切なことです」

 ルジエールもさすがに嫡男をやめることはできないことは分かっている。

 フランアールとは違うが、ここまで色々迷惑を掛けてしまったことも、理解している。君だけがいればいいと叫びたい気持ちもあったが、そんなことを言えば、それこそ邪な考えを持つ者と同じになってしまう。

「だが、君も貴族だろう?」
「はい、でも私は規格外と思っておりますから、誰も私に強制はしてきません」
「っ!」

 確かにルジエールも無理強いすることも、両親から説得も難しいことは分かっている。王家が出てくれば、下手したらすぐに離縁されてしまう可能性もある。

「性質のこともありますが、結婚をしたくなかったのです。でもこんなことを言えば、また悲しませてしまうのです。大好きな家族なのに……」

 そんなことを言われてしまうと、ルジエールは何も言えなかった。

「魔力の相性がいいのは、私だけではないでしょう?」
「それはそうかもしれないが、フランアール以上とは思えない」

 フランアール以上の相手が現れるとは思えない。現れても、フランアール以上に思えるとも思えなかった。それは自分も見た目なんてと思っていたことを覆すほど、やはり見た目が良過ぎるからであった。

「冷静になってください」
「冷静は冷静だ、邪な考えなど持っていない。お願いだ、せめて契約を更新してもらえないだろうか。チャンスが欲しいんだ」
「私の気持ちは変わりませんわよ?」
「私の気持ちも変わらない」

 これまで驚いている顔ばかり見ていたが、真剣な眼差しにフランアールは頷いた。

「契約更新は構いませんわ」
「本当か?」
「一年でしょう?」
「っう、そうだな……」

 こちらが言い出したことであるために、契約を更新をしても一年である。きっとあっという間に過ぎてしまう。

「私は生活を変えませんよ?」
「構わない」

 何とか契約を更新はもぎ取ったが、フランアールは本当に何も変わらなかった。

 両親も養子の件は我々が納得してもフランアールが納得しない、あなたがずっと魔力の相性なんて言っていたのだから、しっかり頑張りさないと言い訳にしていたことを突きつけられ、味方にはなってくれない。

 両親とフランアールはすっかり家族のように仲良く過ごしており、嫌われたくないからではないかとすら思い始めることになる。それも実際は両親のアシストなのだが、鈍感なルジエールは気付かない。

 デートに誘おうにもルジエールも忙しいが、フランアールもどこかに出掛けており、贈り物は失敗した上に、ドレスもコンペに参加するしかない。

 しかも、無理を言えばミハラとリルハのガードが入る。

「フラン様は愛されて、愛されて、愛されて育ちましたゆえ」
「っ!そう言えば、何でも許されるのか?」
「フラン様に自分よりもルジエール様を優先して欲しいとおっしゃるのですか?我儘だとは思わないのですか」
「っ!そんなことは言っていない」

 急遽、時間ができても、二人に詰められる日々であった。

「行きますわよ!」
「「は~い!すぐ参ります!」」

 あの日のことは夢だったのではないかと思い、確認をしてしまったほどである。

 これからルジエールはフランアールに受け入れてもらえるかは、どれくらい可哀想だと思わせるかに掛かっているのかもしれない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後までお読みいただきありがとうございます。

途中で止まってしまい、
本当に申し訳ございませんでした。

これから先はというところで終えようと決めていたのですが、
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

別の作品も連載しておりますので、
よろしければお願いいたします。
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