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不面目
バトワスとボードレンは、昔から知り合いではあったが、特別親しいという関係ではなかったが、お互いを気遣う重苦しい空気が流れた。
「どの程度かはそれぞれでしょうけど、王太子妃殿下は立場がありますからね」
「知らせてくれてありがとう、早い段階で対処が出来るだろう」
「それは良かったです。調査の方も、声を掛けておりますので」
「重ね重ねありがとう」
バトワスはまずは裏取りをして、両陛下に報告を上げなくてはいけないと、仕事を増やしてくれたオリビアに怒りと疲れを感じた。
侍女に話を聞くと、男娼を呼ぶ予算がなくなり、実家に援助をして貰って男娼を呼んで欲しいと言われたが、予算内でという決まりなので出来ないと話したことが分かった。侍女は間違っていない。
まさか予算が足りなくなっているとは、バトワスも想定していなかった。
娼館にも確認を取って貰うと、ご丁寧にオリビアの名前でコンストレールホテルで予約をしていたことも分かった。
オリビアは何を考えているのか、何も考えていないのか。
まずは両陛下に報告を上げ、オリビアの実家である、ズニーライ侯爵家にも話をしなければならないだろう。
オリビアとズニーライ侯爵を呼び出し、話をすることにした。両陛下からは、バトワスの思うようにしていいと言われている。
「呼び出すなんて、何かあったの?」
先に着いたのはオリビアで、バトワスは『何かあったの?』じゃないと内心思いながらも、座ってくれと言うしかなかった。
「何なの?」
苛立つオリビアを無視して、お茶を飲んでいると、ズニーライ侯爵が到着した。
「お父様?どうしたの?」
「王太子殿下にご挨拶申し上げます」
「ああ、座ってくれ」
「何なのよ!」
バトワスは二人の前に一通ずつ、今回のことが書かれた書類を置いた。
「読んでくれ」
しばらくすると、ズニーライ侯爵の顔色は悪くなり、オリビアは何だと言うのという顔のままであった。
「申し訳ございません!お前はなんてことを!」
「何を言っているの!男娼を呼ぶことは許可を得ているわ」
「っな」
オリビアが伝えない限りは男娼のことを知ることはないので、ズニーライ侯爵が知らなくても当然である。
「確かに王宮に予算内で呼ぶことは許可を得ている」
「ほら」
「だが、今回、君のしたことは違うだろう?」
「許可を得ているのだから、問題ないでしょう!」
「侍女から聞いただろう?違反になると、分かっていて行ったはずだ」
「そんなこと聞いていないわ」
オリビアは違反になるということが、頭からすっかり抜けており、もう呼べないということしか残っていなかった。
「そんなはずないだろう?男娼のランクを下げたらどうなるのかとも、聞いていたそうだな。侍女の仕事ではない」
「オリビアッ!!」
ズニーライ侯爵は、恥ずか死にそうになっていた。
「渡したお金は、男娼に使ったと言うのか…」
「…あ、違うの」
オリビアはバレるはずがないと思っていたので、ようやく不味いと気付いた。
「ランクの高い男娼を呼び過ぎて、予算がなくなったそうだ」
「っな!しかも、我が家の馬車を使って…王太子殿下、大変申し訳ございません」
ズニーライ侯爵はオリビアが実家に来ていたが、すぐに買い物に行きたいと行って、馬車で出掛けたことは聞いていた。
「でも、許可を得ているのよ!」
「許可されていない!お前は王太子妃という立場でありながら、ホテルで男娼を呼んでいるということになるんだ!」
「どういうこと?」
「こちらに呼ぶ分は、管理され、公にならないだろう。だが、今回はそうじゃない。相手が男娼でも、ただの不貞行為だ!」
オリビアは事の重大さを理解していないようだが、ズニーライ侯爵はきちんと理解しているようで、バトワスは安堵した。
男娼は商売であるために、仕事をしただけだが、オリビアは相手が誰であろうが、王太子ではない男性と関係を持ったということになる。
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本日もお読みいただきありがとうございます。
本日は、17時にもう1話投稿させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
「どの程度かはそれぞれでしょうけど、王太子妃殿下は立場がありますからね」
「知らせてくれてありがとう、早い段階で対処が出来るだろう」
「それは良かったです。調査の方も、声を掛けておりますので」
「重ね重ねありがとう」
バトワスはまずは裏取りをして、両陛下に報告を上げなくてはいけないと、仕事を増やしてくれたオリビアに怒りと疲れを感じた。
侍女に話を聞くと、男娼を呼ぶ予算がなくなり、実家に援助をして貰って男娼を呼んで欲しいと言われたが、予算内でという決まりなので出来ないと話したことが分かった。侍女は間違っていない。
まさか予算が足りなくなっているとは、バトワスも想定していなかった。
娼館にも確認を取って貰うと、ご丁寧にオリビアの名前でコンストレールホテルで予約をしていたことも分かった。
オリビアは何を考えているのか、何も考えていないのか。
まずは両陛下に報告を上げ、オリビアの実家である、ズニーライ侯爵家にも話をしなければならないだろう。
オリビアとズニーライ侯爵を呼び出し、話をすることにした。両陛下からは、バトワスの思うようにしていいと言われている。
「呼び出すなんて、何かあったの?」
先に着いたのはオリビアで、バトワスは『何かあったの?』じゃないと内心思いながらも、座ってくれと言うしかなかった。
「何なの?」
苛立つオリビアを無視して、お茶を飲んでいると、ズニーライ侯爵が到着した。
「お父様?どうしたの?」
「王太子殿下にご挨拶申し上げます」
「ああ、座ってくれ」
「何なのよ!」
バトワスは二人の前に一通ずつ、今回のことが書かれた書類を置いた。
「読んでくれ」
しばらくすると、ズニーライ侯爵の顔色は悪くなり、オリビアは何だと言うのという顔のままであった。
「申し訳ございません!お前はなんてことを!」
「何を言っているの!男娼を呼ぶことは許可を得ているわ」
「っな」
オリビアが伝えない限りは男娼のことを知ることはないので、ズニーライ侯爵が知らなくても当然である。
「確かに王宮に予算内で呼ぶことは許可を得ている」
「ほら」
「だが、今回、君のしたことは違うだろう?」
「許可を得ているのだから、問題ないでしょう!」
「侍女から聞いただろう?違反になると、分かっていて行ったはずだ」
「そんなこと聞いていないわ」
オリビアは違反になるということが、頭からすっかり抜けており、もう呼べないということしか残っていなかった。
「そんなはずないだろう?男娼のランクを下げたらどうなるのかとも、聞いていたそうだな。侍女の仕事ではない」
「オリビアッ!!」
ズニーライ侯爵は、恥ずか死にそうになっていた。
「渡したお金は、男娼に使ったと言うのか…」
「…あ、違うの」
オリビアはバレるはずがないと思っていたので、ようやく不味いと気付いた。
「ランクの高い男娼を呼び過ぎて、予算がなくなったそうだ」
「っな!しかも、我が家の馬車を使って…王太子殿下、大変申し訳ございません」
ズニーライ侯爵はオリビアが実家に来ていたが、すぐに買い物に行きたいと行って、馬車で出掛けたことは聞いていた。
「でも、許可を得ているのよ!」
「許可されていない!お前は王太子妃という立場でありながら、ホテルで男娼を呼んでいるということになるんだ!」
「どういうこと?」
「こちらに呼ぶ分は、管理され、公にならないだろう。だが、今回はそうじゃない。相手が男娼でも、ただの不貞行為だ!」
オリビアは事の重大さを理解していないようだが、ズニーライ侯爵はきちんと理解しているようで、バトワスは安堵した。
男娼は商売であるために、仕事をしただけだが、オリビアは相手が誰であろうが、王太子ではない男性と関係を持ったということになる。
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本日は、17時にもう1話投稿させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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