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再調査7
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「香水…ワインが多いようですね、後は娯楽小説も」
「香水は水不足の影響で、お風呂の事情が変わりましたから、体臭を気にしてでしょうね。ワインは前年度の物でしょう」
現在、ワインのぶどうが上手く育たず、自国のワインは減少している。
「娯楽小説は、令嬢や夫人の間で今でも流行っております」
「我が国でも読まれております。特に、気になるようなものはなさそうですね…ん?これは何でしょうか、マックスデイズ?」
ルイズはその言葉を、メーリン王女殿下に言わせてしまったことを後悔した。
「それは、男性の精力剤だそうです…」
「あ…」
「申し訳ありません」
ルイズも何か分からなかったが、知っていた調査員が言い辛そうに、答えを言ったのである。夫人の性欲が強いということを話したために、察してくれるはずではあるが、何とも口にし辛い話である。
夫たちは妻に応えるために、服用していたのである。今でも服用している者も、いるだろうとのことだった。
「い、いえ…そのような物がありますのね」
「はい…そのようです」
「でも輸入は…」
ルイズはその言葉に、メーリン王女殿下はそんなものより輸入する物があるだろうと思われたのだと、気付いた。
「輸入した物ではなく、我が国にあった物だったそうですが、この頃からよく売れるようになったそうです」
取り扱っていたのはアニバーサリーではなかった。アニバーサリーがあれば、別の精力剤もあっただろうが、国内で扱っている物で、一番人気があったのが、このマックスデイズだった。
夫たちの間で、口コミで広がって行き、妻たちには内緒で服用していた。バレてしまった者もいるそうだが、愛していないのか、魅力がないというのかと喧嘩になったりしたそうだ。
妻が妊娠すれば、お誘いがなくなり、あっても妊娠中だからと穏便に断ることが出来るために、当分マックスデイズを服用しなくていいというほどであったそうだ。
ゆえに、妻が妊娠している方が、夫たちにとっては喜ばしい時間になっていた。
だからこそ、子どもが増えたとも言える。だが、それは妻の性欲が強いことが、そもそもの発端である。
それでも、子どもにはお金が掛かる。さすがにもう妊娠はさせられないと、避妊して付き合う夫もいたが、妻が不貞に走ったりということが起きたそうだ。
親子鑑定が盛んに行われて、離縁されていることも調査員たちも一部は把握はしているが、さすがに国の恥であるためにハビット王国には伝えることは出来ない。
事情を話した夫もいるが、血の繋がっていない子どもだったではなく、妻が何人か連れて実家に戻ったという風にした夫婦もいる。
一つ不思議だとすれば、探せばもしかしたらいるのかもしれないが、王太子夫妻と同じ世代の夫の方に隠し子がいることはいないことである。
婿に入って、離縁した者もいるが、何人かの子どもを連れて戻ったりしているが、おそらく妻の産んだ夫の子どもだけを連れて戻ったのだろうと考えられている。
ルイズの世代は誇れることではないのだが、いるならば夫の方に愛人、隠し子がいることが圧倒的に多かった。
「そうでしたか、失礼しました」
「いえ、こちらこそ王女殿下に申し訳ございません」
「いいえ、私が訊ねたのですから、問題ありません。後は…珍しい物は見当たらないようですね」
その他にも、食べ物や服装ついてなども書かれていたが、知らない物はなく、天候の変化と大きな商会がなくなったことで理由が付く物であった。
「そうですか」
「追加で調査した方がいいことはありますか?」
「今のところ、私の方からはありません」
「承知しました、もし何かあれば教えてください」
滞在期間はまだあるために、ひとまず一通り目を通す作業は終わった。
「香水は水不足の影響で、お風呂の事情が変わりましたから、体臭を気にしてでしょうね。ワインは前年度の物でしょう」
現在、ワインのぶどうが上手く育たず、自国のワインは減少している。
「娯楽小説は、令嬢や夫人の間で今でも流行っております」
「我が国でも読まれております。特に、気になるようなものはなさそうですね…ん?これは何でしょうか、マックスデイズ?」
ルイズはその言葉を、メーリン王女殿下に言わせてしまったことを後悔した。
「それは、男性の精力剤だそうです…」
「あ…」
「申し訳ありません」
ルイズも何か分からなかったが、知っていた調査員が言い辛そうに、答えを言ったのである。夫人の性欲が強いということを話したために、察してくれるはずではあるが、何とも口にし辛い話である。
夫たちは妻に応えるために、服用していたのである。今でも服用している者も、いるだろうとのことだった。
「い、いえ…そのような物がありますのね」
「はい…そのようです」
「でも輸入は…」
ルイズはその言葉に、メーリン王女殿下はそんなものより輸入する物があるだろうと思われたのだと、気付いた。
「輸入した物ではなく、我が国にあった物だったそうですが、この頃からよく売れるようになったそうです」
取り扱っていたのはアニバーサリーではなかった。アニバーサリーがあれば、別の精力剤もあっただろうが、国内で扱っている物で、一番人気があったのが、このマックスデイズだった。
夫たちの間で、口コミで広がって行き、妻たちには内緒で服用していた。バレてしまった者もいるそうだが、愛していないのか、魅力がないというのかと喧嘩になったりしたそうだ。
妻が妊娠すれば、お誘いがなくなり、あっても妊娠中だからと穏便に断ることが出来るために、当分マックスデイズを服用しなくていいというほどであったそうだ。
ゆえに、妻が妊娠している方が、夫たちにとっては喜ばしい時間になっていた。
だからこそ、子どもが増えたとも言える。だが、それは妻の性欲が強いことが、そもそもの発端である。
それでも、子どもにはお金が掛かる。さすがにもう妊娠はさせられないと、避妊して付き合う夫もいたが、妻が不貞に走ったりということが起きたそうだ。
親子鑑定が盛んに行われて、離縁されていることも調査員たちも一部は把握はしているが、さすがに国の恥であるためにハビット王国には伝えることは出来ない。
事情を話した夫もいるが、血の繋がっていない子どもだったではなく、妻が何人か連れて実家に戻ったという風にした夫婦もいる。
一つ不思議だとすれば、探せばもしかしたらいるのかもしれないが、王太子夫妻と同じ世代の夫の方に隠し子がいることはいないことである。
婿に入って、離縁した者もいるが、何人かの子どもを連れて戻ったりしているが、おそらく妻の産んだ夫の子どもだけを連れて戻ったのだろうと考えられている。
ルイズの世代は誇れることではないのだが、いるならば夫の方に愛人、隠し子がいることが圧倒的に多かった。
「そうでしたか、失礼しました」
「いえ、こちらこそ王女殿下に申し訳ございません」
「いいえ、私が訊ねたのですから、問題ありません。後は…珍しい物は見当たらないようですね」
その他にも、食べ物や服装ついてなども書かれていたが、知らない物はなく、天候の変化と大きな商会がなくなったことで理由が付く物であった。
「そうですか」
「追加で調査した方がいいことはありますか?」
「今のところ、私の方からはありません」
「承知しました、もし何かあれば教えてください」
滞在期間はまだあるために、ひとまず一通り目を通す作業は終わった。
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