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王女たち
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「そのつもりだ。私も罰を受ける」
「父上も?」
「ああ、お前を把握出来ていなかったのは、私の罪だ。オズワルド・フォンターナにも言われたのだよ」
「伯爵に?」
「ああ、どうして息子のことを把握していないのかと。自分は娘をちゃんと見ている、だからこそ決断したのだと言わんばかりであった」
「申し訳ございません」
自分の勝手な思いで、思い込みで行っていただけで、しかもその後も反省すらしていなかった。
「薬は輸入出来たんだ、後は皆でしっかり罪を償うしかない」
「はい…」
オイスラッドはシンバリアの行いにより、カイニー王国との条件を破ったこと公表すると同時に、オルタナ王国から輸入が出来ることになったこと。
そして、公表はしないが、エルム・フォンターナの件の罰を考えることになった。
バトワスは罰を待つことになったが、その前にアマリリス、ライラック、マグノリアから、どうして紹介してくれなかったのかと問われることになった。
「薬の件でいらしたと伝えただろう」
「紹介して、見送りくらいいいでしょう!」
「そうよ、大公閣下のご子息なんてピッタリじゃない」
「凄く格好良かったわ」
3人はうっとりしていた様子だが、表情が変わらないのを知らないのか?それ以前に絶対に叶うことはない。
「お前たちのせいで、薬が輸入出来なくなっていたらどうする!」
「でも出来たんでしょう!」
「急いで帰らなくても、お話してからでも良かったじゃない」
そうじゃない、1秒でも長くいたくなかっただろう。
「お前たちには関係ないし、関わることもないからだ」
「そんなの分からないじゃない!」
「分かるんだよ…私はご子息のお母上を傷付けたんだ。その娘など、絶対に受け入れないだろう」
「何よそれ」
「ええ!格好良かったのに」
「お父様のせいじゃない!」
バトワスは自分のせいではあるとは思っているが、王女たちが選ばれたかは別の話だと思っていた。エノン殿は一切、王女たちを見ることすらしていなかった。
それなのに、格好良かったなどと言っていることから、王女たちはどこかで見ていたのだろう。
「ああ、そうだな。私とオリビアのせいで、絶対に関わることはない」
「そんな…」
「しかも、お母様も?」
「信じられない」
アマリリス、ライラック、マグノリアはまるで自分たちにはチャンスがあったと言わんばかりに騒ぎ始めた。
「謝ってよ!そうしたら婚約が出来るかもしれないじゃない」
「望んでいないから、謝る機会もない」
「行って謝ってくればいいでしょう!」
「我が国と縁を持っても、あちらには利益が一切ない!」
言いたくはなかったが、オルタナ王国がアジェル王国の縁談など受けるはずがない。何の利益もないどころか、関わりたくもないだろう。
「そんなの分からないじゃない!」
「では、何の利益がある?」
「だから、そういうのではないの!王女を妻にすることだってあるでしょう!」
「そうよ」
「そうよ」
あったとしても、別の国の王女を娶るだろう。
さすがに自分たちに価値がないことに気付いているだろうと思っていたが、まだ価値があると思っているのかと、バトワスは情けなく思った。
「アジェル王国とオルタナ王国の貴族ですら、縁談が結ばれた、結婚したという話を聞いたことがあるか?」
「それは…」
王女たちも、今日初めて見ただけで、オルタナ王国と関わることすらなかった。
オルタナ王国に嫁いだ、オルタナ王国から嫁いできたという話を聞いたこともなかった。
「求められていないんだよ?援助してくれと言われることが目に見えているからな」
「援助を求めないって言えば」
「絶対に、申し込むようなことはない」
「お父様のせいじゃない!」
「そう思いたいなら、そう思えばいい」
何よと言いながら、王女たちは去ったが、大丈夫なのかと不安になったが、そろそろ本気で貴族たちとの縁組を考えなくてはならない。
「父上も?」
「ああ、お前を把握出来ていなかったのは、私の罪だ。オズワルド・フォンターナにも言われたのだよ」
「伯爵に?」
「ああ、どうして息子のことを把握していないのかと。自分は娘をちゃんと見ている、だからこそ決断したのだと言わんばかりであった」
「申し訳ございません」
自分の勝手な思いで、思い込みで行っていただけで、しかもその後も反省すらしていなかった。
「薬は輸入出来たんだ、後は皆でしっかり罪を償うしかない」
「はい…」
オイスラッドはシンバリアの行いにより、カイニー王国との条件を破ったこと公表すると同時に、オルタナ王国から輸入が出来ることになったこと。
そして、公表はしないが、エルム・フォンターナの件の罰を考えることになった。
バトワスは罰を待つことになったが、その前にアマリリス、ライラック、マグノリアから、どうして紹介してくれなかったのかと問われることになった。
「薬の件でいらしたと伝えただろう」
「紹介して、見送りくらいいいでしょう!」
「そうよ、大公閣下のご子息なんてピッタリじゃない」
「凄く格好良かったわ」
3人はうっとりしていた様子だが、表情が変わらないのを知らないのか?それ以前に絶対に叶うことはない。
「お前たちのせいで、薬が輸入出来なくなっていたらどうする!」
「でも出来たんでしょう!」
「急いで帰らなくても、お話してからでも良かったじゃない」
そうじゃない、1秒でも長くいたくなかっただろう。
「お前たちには関係ないし、関わることもないからだ」
「そんなの分からないじゃない!」
「分かるんだよ…私はご子息のお母上を傷付けたんだ。その娘など、絶対に受け入れないだろう」
「何よそれ」
「ええ!格好良かったのに」
「お父様のせいじゃない!」
バトワスは自分のせいではあるとは思っているが、王女たちが選ばれたかは別の話だと思っていた。エノン殿は一切、王女たちを見ることすらしていなかった。
それなのに、格好良かったなどと言っていることから、王女たちはどこかで見ていたのだろう。
「ああ、そうだな。私とオリビアのせいで、絶対に関わることはない」
「そんな…」
「しかも、お母様も?」
「信じられない」
アマリリス、ライラック、マグノリアはまるで自分たちにはチャンスがあったと言わんばかりに騒ぎ始めた。
「謝ってよ!そうしたら婚約が出来るかもしれないじゃない」
「望んでいないから、謝る機会もない」
「行って謝ってくればいいでしょう!」
「我が国と縁を持っても、あちらには利益が一切ない!」
言いたくはなかったが、オルタナ王国がアジェル王国の縁談など受けるはずがない。何の利益もないどころか、関わりたくもないだろう。
「そんなの分からないじゃない!」
「では、何の利益がある?」
「だから、そういうのではないの!王女を妻にすることだってあるでしょう!」
「そうよ」
「そうよ」
あったとしても、別の国の王女を娶るだろう。
さすがに自分たちに価値がないことに気付いているだろうと思っていたが、まだ価値があると思っているのかと、バトワスは情けなく思った。
「アジェル王国とオルタナ王国の貴族ですら、縁談が結ばれた、結婚したという話を聞いたことがあるか?」
「それは…」
王女たちも、今日初めて見ただけで、オルタナ王国と関わることすらなかった。
オルタナ王国に嫁いだ、オルタナ王国から嫁いできたという話を聞いたこともなかった。
「求められていないんだよ?援助してくれと言われることが目に見えているからな」
「援助を求めないって言えば」
「絶対に、申し込むようなことはない」
「お父様のせいじゃない!」
「そう思いたいなら、そう思えばいい」
何よと言いながら、王女たちは去ったが、大丈夫なのかと不安になったが、そろそろ本気で貴族たちとの縁組を考えなくてはならない。
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