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悪あがき2
「だったら、再婚するとか…」
「相手がいるのか?」
その言葉にシャーリンは、目を大きく開いた。
「そうではないけど…縁談があれば」
「まさか探して欲しいなどと言っているわけではないよな?」
「だって、お兄様が当主でしょう?」
「お前は両親が婚約者を探す際に、私は自分で愛する人を見付けると言ったじゃないか?それも嘘だったのか?」
シャーリンは婚約者がいなかったが、両親は探そうとしていた。だが、ジェフと距離が近付いて行っていたシャーリンは勝算があって言っていたのだろう。
だが、結局は結婚も不貞によるもの、離縁も不貞によるもの、まともな人生が送れるはずがなかったのだ。
「あの時は!」
「ああ、若い内は見付かったが、今ではもう自分では見付けられないということか?」
ベリックは子どもたちのためにも、再婚相手を探す気もないが、シャーリンを魅力がないと煽れば、否定することは分かっていたので、利用することにした。
「そんなことないわ!」
「じゃあ、自分で見付ければいい。ああ、貴族は無理だと思うぞ。お前とジェフ様は有名だったから、不貞は有名になってしまったからな」
「…嘘」
シャーリンにはそういったことを教えてくれるような友人はいなかった。
「嘘ではない、ゴシップ誌にもシャーリンの不貞行為による離縁だと書かれている」
「そんな、酷いわ!」
「事実じゃないか」
「ゴシップ誌になんて…」
「お前は悪い意味で有名になった、不貞から結婚して、恋愛結婚の象徴になった」
シャーリンは悪い意味、不貞だと言っているのに、『有名』『恋愛結婚』という言葉に、まんざらでもなさそうな顔をした。
「私が恋愛結婚の象徴として、有名に?」
「悪い意味だ!」
「素晴らしいことじゃない!」
「おかげでアジェル王国からの縁談は、避けられることになっているんだぞ?」
「どうしてよ…」
シャーリンは意味が分からなかった、どうして避けられなければならないのか。愛情深い国として、喜ばれるのだと思っていた。
「婚約していても、公に不貞を犯し、その上、婚約者を追い出して結婚したんだ」
「追い出してなんて…」
「まだ言うか?王太子殿下も認めていると言うのに」
「王太子殿下も…?」
応援してくれていた王太子殿下には、離縁となって申し訳ない気持ちもないわけではなかった。だから、機会があれば、間違えてしまったけど、また力になってくれるのではないかと思ったが、この前は国王陛下がいたから、話し掛けることは出来なかったと思っていた。
「そうだよ、お前たちは間違えていた。殿下自身も間違えていたと、結婚したことが間違っていたんだよ」
「そんなことないわ!どうしてそんなことが言えるの!」
「じゃあ今はどうだ?お前はなぜここにいる?」
「そ、それは…」
シャーリンは口籠ってしまい、恋愛結婚の象徴が素晴らしいというのなら、離縁して実家にいるはずがないのである。
「恋愛結婚の象徴の結果は、妻が不貞をして、他の男の子を孕んで、いい笑い者だろうな。お前と再婚したいなどと言う者は、お前に恨みを持って、復讐してやろうと考える者じゃないか?」
「っひ」
「我が家もお前のせいもあって、厳しいものになるだろうが、仕方ないと諦めたよ…」
悲痛な顔を浮かべるベリックに、さすがにシャーリンも少しばかり心が痛んだ。
「これ以上、落ちていきたくなければ、せめて借金くらい自分で責任を取りなさい」
返事はしなかったが、シャーリンは迎えが来て、寮へと向かった。
その後は詳しくは知らないが、清掃場所に連れて行かれて、清掃をするということをさせられている。辛いと、マレーラに手紙を送って来たらしい。
だが、その手紙も来なくなり、職住には困らないが、厳しい環境だと言っていたことから、大人しくなるようなことを言われたのではないかと思っている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日もお読みいただきありがとうございます。
今年もありがとうございました。
沢山の方にお読みいただき、
大変嬉しく思っております。
来年も、もうしばらく続きますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。
「相手がいるのか?」
その言葉にシャーリンは、目を大きく開いた。
「そうではないけど…縁談があれば」
「まさか探して欲しいなどと言っているわけではないよな?」
「だって、お兄様が当主でしょう?」
「お前は両親が婚約者を探す際に、私は自分で愛する人を見付けると言ったじゃないか?それも嘘だったのか?」
シャーリンは婚約者がいなかったが、両親は探そうとしていた。だが、ジェフと距離が近付いて行っていたシャーリンは勝算があって言っていたのだろう。
だが、結局は結婚も不貞によるもの、離縁も不貞によるもの、まともな人生が送れるはずがなかったのだ。
「あの時は!」
「ああ、若い内は見付かったが、今ではもう自分では見付けられないということか?」
ベリックは子どもたちのためにも、再婚相手を探す気もないが、シャーリンを魅力がないと煽れば、否定することは分かっていたので、利用することにした。
「そんなことないわ!」
「じゃあ、自分で見付ければいい。ああ、貴族は無理だと思うぞ。お前とジェフ様は有名だったから、不貞は有名になってしまったからな」
「…嘘」
シャーリンにはそういったことを教えてくれるような友人はいなかった。
「嘘ではない、ゴシップ誌にもシャーリンの不貞行為による離縁だと書かれている」
「そんな、酷いわ!」
「事実じゃないか」
「ゴシップ誌になんて…」
「お前は悪い意味で有名になった、不貞から結婚して、恋愛結婚の象徴になった」
シャーリンは悪い意味、不貞だと言っているのに、『有名』『恋愛結婚』という言葉に、まんざらでもなさそうな顔をした。
「私が恋愛結婚の象徴として、有名に?」
「悪い意味だ!」
「素晴らしいことじゃない!」
「おかげでアジェル王国からの縁談は、避けられることになっているんだぞ?」
「どうしてよ…」
シャーリンは意味が分からなかった、どうして避けられなければならないのか。愛情深い国として、喜ばれるのだと思っていた。
「婚約していても、公に不貞を犯し、その上、婚約者を追い出して結婚したんだ」
「追い出してなんて…」
「まだ言うか?王太子殿下も認めていると言うのに」
「王太子殿下も…?」
応援してくれていた王太子殿下には、離縁となって申し訳ない気持ちもないわけではなかった。だから、機会があれば、間違えてしまったけど、また力になってくれるのではないかと思ったが、この前は国王陛下がいたから、話し掛けることは出来なかったと思っていた。
「そうだよ、お前たちは間違えていた。殿下自身も間違えていたと、結婚したことが間違っていたんだよ」
「そんなことないわ!どうしてそんなことが言えるの!」
「じゃあ今はどうだ?お前はなぜここにいる?」
「そ、それは…」
シャーリンは口籠ってしまい、恋愛結婚の象徴が素晴らしいというのなら、離縁して実家にいるはずがないのである。
「恋愛結婚の象徴の結果は、妻が不貞をして、他の男の子を孕んで、いい笑い者だろうな。お前と再婚したいなどと言う者は、お前に恨みを持って、復讐してやろうと考える者じゃないか?」
「っひ」
「我が家もお前のせいもあって、厳しいものになるだろうが、仕方ないと諦めたよ…」
悲痛な顔を浮かべるベリックに、さすがにシャーリンも少しばかり心が痛んだ。
「これ以上、落ちていきたくなければ、せめて借金くらい自分で責任を取りなさい」
返事はしなかったが、シャーリンは迎えが来て、寮へと向かった。
その後は詳しくは知らないが、清掃場所に連れて行かれて、清掃をするということをさせられている。辛いと、マレーラに手紙を送って来たらしい。
だが、その手紙も来なくなり、職住には困らないが、厳しい環境だと言っていたことから、大人しくなるようなことを言われたのではないかと思っている。
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大変嬉しく思っております。
来年も、もうしばらく続きますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
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