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ハビット王国の変化7
「我々は使者として、今回の内容についてリックス国王陛下に一任されております」
オフィー侯爵は、挨拶を済ませると、そう告げた。
「それは、もしあなた方が可と言えば、可になると」
「ええ、そう思っていただいて結構でございます」
プレストは、それならば今の現状をお二人に伝えればと、益々気合が入った。
「そして、ハビット王国の現状についてはこちらでも調べておりますので、省いていただいて構いません」
「ですが」
口添えをして貰ってディールと取引をするか、モンタナが許可を得て、こちらに卸して貰うようにすれば、元通りになる。
品質は今までも問題なかったと言えば、許可国に入れてくれるだろう。
だが、そのためには民の辛さを訴えて、親身になって貰わなくてはならない。
「今日、昨日で、何か変わりましたか?」
「そう、ではありませんが…」
「ハビット王国は、ディールの販売許可の下りていない国。卸売が勝手に売り、元々は売れない国であったのでございますよね?」
「はい、そのようです。ですが、品質には問題ないのです」
オフィー侯爵はディールの人間ではないので、言っても無駄なのだが、プレストはまるでオフィー侯爵がディールの人間かのように訴え掛け始めた。
「ディールは品質を大事にし、良い物でありながら、なるべく安くと考えているそうです。ですから、ディールも許可を得た国以外では販売はしません」
「ですから、我が国はディールを許可します」
プレストはそう言って、そうだ、ハビット王国にディールの関連商会を作って貰えばいい。そうすれば、間違いなくディールの商品が手に入り、これから先も困ることもない。なぜ気付かなかったのだと、浮足立った。
ケラーは黙って聞いていたが、叶うはずないだろうと思うほどだった。
「互いに許可を得てでございます。ディールは、ハビット王国を許可しておりません。リックス国王陛下が介入できる話ではなく、経営理念の問題です」
「…え、ですが」
一瞬にして希望の潰えたプレストはショックを受けたが、これが最後のチャンスかもしれないと、気合を盛り返した。
「で、では!せめて、国王陛下に口添えだけでも」
「既にディールからは、返事を貰っていると聞いておりますが?」
「それはそうですが」
返事は貰っているが、納得の出来る返事は貰っていないとプレストは考えていた。そういった部分は、メーリンにそっくりであった。
「ディールが答えている以上、それが答えではありませんか」
「ですが、困っているのです」
「確かに卸売のせいで、今まで当たり前にあった物が、なくなることはお困りだとは思いますが」
「そうです!つい最近利用を始めたのではないのです!商会によると10年以上も我々は感謝して、利用して来たのです」
今のように多くはなかったが、卸売がハビット王国にディールの物を勝手に卸すようになって、10年以上は経っていた。
それまでは裕福な国ではないので、生活に合わせて、安価な商品を仕入れていた。それが卸売の判断で、ディールの商品に変わっていき、今となっては当たり前となっていた。
前の生活には戻れない、生活水準は図らずしも、上がってしまったのである。
「この件に関して、誰が悪いと責めることが出来ないことは分かりますが、許可されていない以上、別の案を考えるのが国のためではありませんか?あちらも商売なのですから、品質は大事です」
「商売なら快く、今まで通りに売ってくれればいいではありませんか!私たちがディールに何かしたわけではないのですよ!」
「メーリン王女殿下が、ジェラルド・フォンターナ様に迷惑をお掛けになられたそうですね」
「え…?」
急にコミア医師が話し始めて、プレストは驚いた。元々、使者だというのに、なぜ医師なのかとは思っていた。
オフィー侯爵は、挨拶を済ませると、そう告げた。
「それは、もしあなた方が可と言えば、可になると」
「ええ、そう思っていただいて結構でございます」
プレストは、それならば今の現状をお二人に伝えればと、益々気合が入った。
「そして、ハビット王国の現状についてはこちらでも調べておりますので、省いていただいて構いません」
「ですが」
口添えをして貰ってディールと取引をするか、モンタナが許可を得て、こちらに卸して貰うようにすれば、元通りになる。
品質は今までも問題なかったと言えば、許可国に入れてくれるだろう。
だが、そのためには民の辛さを訴えて、親身になって貰わなくてはならない。
「今日、昨日で、何か変わりましたか?」
「そう、ではありませんが…」
「ハビット王国は、ディールの販売許可の下りていない国。卸売が勝手に売り、元々は売れない国であったのでございますよね?」
「はい、そのようです。ですが、品質には問題ないのです」
オフィー侯爵はディールの人間ではないので、言っても無駄なのだが、プレストはまるでオフィー侯爵がディールの人間かのように訴え掛け始めた。
「ディールは品質を大事にし、良い物でありながら、なるべく安くと考えているそうです。ですから、ディールも許可を得た国以外では販売はしません」
「ですから、我が国はディールを許可します」
プレストはそう言って、そうだ、ハビット王国にディールの関連商会を作って貰えばいい。そうすれば、間違いなくディールの商品が手に入り、これから先も困ることもない。なぜ気付かなかったのだと、浮足立った。
ケラーは黙って聞いていたが、叶うはずないだろうと思うほどだった。
「互いに許可を得てでございます。ディールは、ハビット王国を許可しておりません。リックス国王陛下が介入できる話ではなく、経営理念の問題です」
「…え、ですが」
一瞬にして希望の潰えたプレストはショックを受けたが、これが最後のチャンスかもしれないと、気合を盛り返した。
「で、では!せめて、国王陛下に口添えだけでも」
「既にディールからは、返事を貰っていると聞いておりますが?」
「それはそうですが」
返事は貰っているが、納得の出来る返事は貰っていないとプレストは考えていた。そういった部分は、メーリンにそっくりであった。
「ディールが答えている以上、それが答えではありませんか」
「ですが、困っているのです」
「確かに卸売のせいで、今まで当たり前にあった物が、なくなることはお困りだとは思いますが」
「そうです!つい最近利用を始めたのではないのです!商会によると10年以上も我々は感謝して、利用して来たのです」
今のように多くはなかったが、卸売がハビット王国にディールの物を勝手に卸すようになって、10年以上は経っていた。
それまでは裕福な国ではないので、生活に合わせて、安価な商品を仕入れていた。それが卸売の判断で、ディールの商品に変わっていき、今となっては当たり前となっていた。
前の生活には戻れない、生活水準は図らずしも、上がってしまったのである。
「この件に関して、誰が悪いと責めることが出来ないことは分かりますが、許可されていない以上、別の案を考えるのが国のためではありませんか?あちらも商売なのですから、品質は大事です」
「商売なら快く、今まで通りに売ってくれればいいではありませんか!私たちがディールに何かしたわけではないのですよ!」
「メーリン王女殿下が、ジェラルド・フォンターナ様に迷惑をお掛けになられたそうですね」
「え…?」
急にコミア医師が話し始めて、プレストは驚いた。元々、使者だというのに、なぜ医師なのかとは思っていた。
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