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断りたい
バトワスはおそらくあのフォターナ家のことで、ハビット王国がオルタナ王国に、問題を起こしたのではないかと、推測している。
手がかりもなかったとあったことから、詳しく聞く気もない。それよりも、巻き込まれるわけにはいかないからである。
これ以上、レオラッド大公閣下に目を付けられるわけにはいかない。
「力にはなれないからな」
「分かっています。王女殿下は結婚が決まったのでしょうか?」
オークリーはメーリン王女殿下が困っているのではないかと、心配に思っていた。
「そのような発表はないが、まだ婚約者にと思っているのなら、絶対に許すことはないからな」
「なぜですか、利益など国内でもないではないですか」
バトワスから皆と同じように、オークリーは国内で婚約者のいない令嬢の資料を渡されていた。だが、留学していたこともあり、誰を見てもピンとこなかった。
それならば、あの時、目を奪われたメーリンをと思った。
「利益より、不利益を考えているんだよ」
「不利益?王女がですか?」
「ハビット王国がだよ、関わる方が危険なのではないかと思っている。もう失敗は許されないんだ」
それなのに、いつもはルークア王太子から送られてくるのに、今回はメーリン王女から、また訪ねてお話が聞きたいという手紙が届いた。
正直、断りたい思いであった。
断る理由として、何か新たな手掛かりが見付かったのかという返事をして、そうではないのならば断わる理由にしようと考えた。
だが、話を聞きたいのだとの一点張りで、申し訳ないが、こちらも慌ただしい状況なので、また手掛かりが見付かったらにしていただきたいと返事をした。
だが、二日後にはメーリン王女がアジェル王国にやって来ていた。
知らされたバトワスは、聞き間違いかとすら思った。
「なぜだ?」
「断られたんですよね?」
「ああ、寄っただけということはないのだよな?」
「またお世話になりますと、おっしゃっているそうです…ひとまず、応接室にお通ししております」
さすがに門や廊下で待たせるわけにはいかず、通すことにした。
「許可していないのだから、準備などしていない。あちらも輸入で大変なのではないのか?」
バトワスも直接訊ねることはしないままだが、新聞でハビット王国の事情は知ることになった。
「そうだと思いますけど」
「とりあえず、話をしよう」
「はい」
バトワスがメーリン王女の元へ向かうと、優雅に応接室でお茶を飲んでいた。
「どうされたのですか?」
「早速、来させていただきましたの」
いつもルークアがきちんと連絡を取り合っていたために、メーリンは自分では連絡したことはなく、どうしていつものように出迎えがないのかしらとすら思っていた。
「失礼ですけど、お断りしたはずですよね?」
「えっ?」
「こちらも慌ただしい状況なので、お断りをしたはずです」
「まあ!私、その手紙を読まないまま来てしまったのね。ごめんなさい」
メーリンは座ったままではあったが、しおらしく頭を下げた。
「事情は分かりましたが、調査員も私も、急に来られては対応が出来ません」
「そうですか、そうですわよね」
バトワスは嫌な予感を感じていたために、ハッキリと断ったが、それでもメーリンは困ったわというような表情を浮かべていた。
しかも、いつもの研究者の姿もなく、侍女のような女性と、護衛が二人いるだけであった。
「ええ、申し訳ありませんが」
「では、手の空いている方でいいのです。お話を聞かせていただけませんか」
「陛下に許可を得てもいないのに、それは出来ません」
「いくらでも待ちますから、お願いいたします」
「困ります…」
「でも…」
いつもきちんとしていると思っていたが、今日は様子がおかしく、こんな女性だったかと、首を傾けたくなるほどであった。
手がかりもなかったとあったことから、詳しく聞く気もない。それよりも、巻き込まれるわけにはいかないからである。
これ以上、レオラッド大公閣下に目を付けられるわけにはいかない。
「力にはなれないからな」
「分かっています。王女殿下は結婚が決まったのでしょうか?」
オークリーはメーリン王女殿下が困っているのではないかと、心配に思っていた。
「そのような発表はないが、まだ婚約者にと思っているのなら、絶対に許すことはないからな」
「なぜですか、利益など国内でもないではないですか」
バトワスから皆と同じように、オークリーは国内で婚約者のいない令嬢の資料を渡されていた。だが、留学していたこともあり、誰を見てもピンとこなかった。
それならば、あの時、目を奪われたメーリンをと思った。
「利益より、不利益を考えているんだよ」
「不利益?王女がですか?」
「ハビット王国がだよ、関わる方が危険なのではないかと思っている。もう失敗は許されないんだ」
それなのに、いつもはルークア王太子から送られてくるのに、今回はメーリン王女から、また訪ねてお話が聞きたいという手紙が届いた。
正直、断りたい思いであった。
断る理由として、何か新たな手掛かりが見付かったのかという返事をして、そうではないのならば断わる理由にしようと考えた。
だが、話を聞きたいのだとの一点張りで、申し訳ないが、こちらも慌ただしい状況なので、また手掛かりが見付かったらにしていただきたいと返事をした。
だが、二日後にはメーリン王女がアジェル王国にやって来ていた。
知らされたバトワスは、聞き間違いかとすら思った。
「なぜだ?」
「断られたんですよね?」
「ああ、寄っただけということはないのだよな?」
「またお世話になりますと、おっしゃっているそうです…ひとまず、応接室にお通ししております」
さすがに門や廊下で待たせるわけにはいかず、通すことにした。
「許可していないのだから、準備などしていない。あちらも輸入で大変なのではないのか?」
バトワスも直接訊ねることはしないままだが、新聞でハビット王国の事情は知ることになった。
「そうだと思いますけど」
「とりあえず、話をしよう」
「はい」
バトワスがメーリン王女の元へ向かうと、優雅に応接室でお茶を飲んでいた。
「どうされたのですか?」
「早速、来させていただきましたの」
いつもルークアがきちんと連絡を取り合っていたために、メーリンは自分では連絡したことはなく、どうしていつものように出迎えがないのかしらとすら思っていた。
「失礼ですけど、お断りしたはずですよね?」
「えっ?」
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「まあ!私、その手紙を読まないまま来てしまったのね。ごめんなさい」
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「そうですか、そうですわよね」
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しかも、いつもの研究者の姿もなく、侍女のような女性と、護衛が二人いるだけであった。
「ええ、申し訳ありませんが」
「では、手の空いている方でいいのです。お話を聞かせていただけませんか」
「陛下に許可を得てもいないのに、それは出来ません」
「いくらでも待ちますから、お願いいたします」
「困ります…」
「でも…」
いつもきちんとしていると思っていたが、今日は様子がおかしく、こんな女性だったかと、首を傾けたくなるほどであった。
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