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パーシ子爵家1
やはりと言うべきか、アキス・ログランの婚約は解消されていなかった。ジース男爵家から不貞行為で、慰謝料を請求されたという。
念のため、マリリアが兄に頼んで調べてくれていたが、事態は起こった後だった。
「あーあ、やっぱりか」
「ええ、兄に確認をして貰ったら、そういうことになっているみたいです。また来るかしら?」
「いや、どうだろうな。そもそも、入れないからね。公爵家とか狙うのではなく、子爵家というところは良かったんだけど、婚約者がいる相手をね…」
「そうですね、さすがに高位貴族には会うことも、近付くことも出来なかったのではありませんか?」
「あるかもしれないね、相手が男爵家だから大丈夫とでも思ったんだろうか」
「当たっていそうですね」
案の定、パーシ子爵、リルフォーミュアもやって来たようだが、門前払いされた。ジース男爵家は、男爵家であるが裕福で、マリリアの父・オーギス伯爵が褒めていたように、商売上手である。
「どうせ身体の関係もあったんだろう?」
「そうみたいですね、既成事実を作ろうとしたのかもしれません。ですが、ログラン子爵家はそれほど裕福とは呼べないはずです」
「顔だろうな」
「そういうことですか、もしかしたら支払いはジース男爵家にさせていたかもしれませんね」
「それは、パーシ子爵は終わったな」
「お義父様はどうされるかしら?」
「そうだな、母上の生家というだけの存在だから…」
そう思っていたが、アレクスはパーシ子爵家に、今回だけ借金という形であれば貸してやってもいいと提案した。
「借金ですか」
「そうだ、援助は今後、一切する気はない」
「なぜですか」
「お前は私になぜ?だと本気で聞いているのか?」
ただ享受しているだけの側に、なぜなどと言える権利などあるはずがない。さすがにアレクスの威圧感に、妻も黙ってしまっている。
「っいえ」
「伯父様、アキス様と結婚すれば、すぐにお返しします」
リルフォーミュアはすぐに返せると思っており、婚約者がいることで慰謝料のことは分かっていたが、我が家ではなくログラン子爵家に払って貰えばいいとルオンが思った通りに、考えていたのだった。
そして、相手が男爵令嬢だったことも、格下なら問題ないと思っていたのだ。
「ログラン子爵家に返せる金があるわけないだろう?お前、何か買って貰ったりしていないだろうな?」
「っえ」
「それはジース男爵家の金じゃないのか?はあ…だから慰謝料が高額なんだよ、分かっていないのか?ログラン子爵家を縁付いても、何の足しにもならぬ」
「でも、アキス様はお金持ちで…」
「はあ、頭が悪いな、払っていたのはジース男爵家だろうよ。ログラン子爵家は人様に施せるほどの金はない。その男が綺麗に着飾っていたのも、ジース男爵家の金だろう。その男も愚かな者だ、こんな貧乏人をどうして相手にしたんだか」
アキスはリルフォーミュアの体を堪能させてもらったお礼に、ドレスとエスコートを大規模な夜会ではなかったために、大丈夫だろうと連れて行った。
「そもそも、お前と結婚するはずないだろう?結婚しようと言われたのか?あの男はジース男爵家に謝罪に毎日通っているそうだぞ?」
「っえ、結婚したいと言ったら、そうしたいって」
「どうせベットの中ででも言われたんだろう?結婚というのは家が関わって来る、両家で会ったのか?パーシ子爵、会ったのか?」
「っいいえ、会っておりません」
「子どもの管理も親の仕事だろう?金がないのに、慰謝料を請求されて」
「ですが、借金をしても返す宛てがありません」
トアスはそう言えば、支払ってくれるだろう。前にも使い過ぎて、足りなくなった時は補填して貰ったことがある。
「そうか、ならば話はなかったことにしよう」
「っえ、あっ」
サイラのためでもあったが、有能なジース男爵家に迷惑を掛けることになったため、提案したに過ぎない。アレクスはさっさと帰って行ってしまった。
念のため、マリリアが兄に頼んで調べてくれていたが、事態は起こった後だった。
「あーあ、やっぱりか」
「ええ、兄に確認をして貰ったら、そういうことになっているみたいです。また来るかしら?」
「いや、どうだろうな。そもそも、入れないからね。公爵家とか狙うのではなく、子爵家というところは良かったんだけど、婚約者がいる相手をね…」
「そうですね、さすがに高位貴族には会うことも、近付くことも出来なかったのではありませんか?」
「あるかもしれないね、相手が男爵家だから大丈夫とでも思ったんだろうか」
「当たっていそうですね」
案の定、パーシ子爵、リルフォーミュアもやって来たようだが、門前払いされた。ジース男爵家は、男爵家であるが裕福で、マリリアの父・オーギス伯爵が褒めていたように、商売上手である。
「どうせ身体の関係もあったんだろう?」
「そうみたいですね、既成事実を作ろうとしたのかもしれません。ですが、ログラン子爵家はそれほど裕福とは呼べないはずです」
「顔だろうな」
「そういうことですか、もしかしたら支払いはジース男爵家にさせていたかもしれませんね」
「それは、パーシ子爵は終わったな」
「お義父様はどうされるかしら?」
「そうだな、母上の生家というだけの存在だから…」
そう思っていたが、アレクスはパーシ子爵家に、今回だけ借金という形であれば貸してやってもいいと提案した。
「借金ですか」
「そうだ、援助は今後、一切する気はない」
「なぜですか」
「お前は私になぜ?だと本気で聞いているのか?」
ただ享受しているだけの側に、なぜなどと言える権利などあるはずがない。さすがにアレクスの威圧感に、妻も黙ってしまっている。
「っいえ」
「伯父様、アキス様と結婚すれば、すぐにお返しします」
リルフォーミュアはすぐに返せると思っており、婚約者がいることで慰謝料のことは分かっていたが、我が家ではなくログラン子爵家に払って貰えばいいとルオンが思った通りに、考えていたのだった。
そして、相手が男爵令嬢だったことも、格下なら問題ないと思っていたのだ。
「ログラン子爵家に返せる金があるわけないだろう?お前、何か買って貰ったりしていないだろうな?」
「っえ」
「それはジース男爵家の金じゃないのか?はあ…だから慰謝料が高額なんだよ、分かっていないのか?ログラン子爵家を縁付いても、何の足しにもならぬ」
「でも、アキス様はお金持ちで…」
「はあ、頭が悪いな、払っていたのはジース男爵家だろうよ。ログラン子爵家は人様に施せるほどの金はない。その男が綺麗に着飾っていたのも、ジース男爵家の金だろう。その男も愚かな者だ、こんな貧乏人をどうして相手にしたんだか」
アキスはリルフォーミュアの体を堪能させてもらったお礼に、ドレスとエスコートを大規模な夜会ではなかったために、大丈夫だろうと連れて行った。
「そもそも、お前と結婚するはずないだろう?結婚しようと言われたのか?あの男はジース男爵家に謝罪に毎日通っているそうだぞ?」
「っえ、結婚したいと言ったら、そうしたいって」
「どうせベットの中ででも言われたんだろう?結婚というのは家が関わって来る、両家で会ったのか?パーシ子爵、会ったのか?」
「っいいえ、会っておりません」
「子どもの管理も親の仕事だろう?金がないのに、慰謝料を請求されて」
「ですが、借金をしても返す宛てがありません」
トアスはそう言えば、支払ってくれるだろう。前にも使い過ぎて、足りなくなった時は補填して貰ったことがある。
「そうか、ならば話はなかったことにしよう」
「っえ、あっ」
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