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一方的な御見合い9
そして、アンセムの質問に移った。
ピュアジュエルのことはどうでもいいが、カイルスの答えには興味があった。
―苦手な異性は?
カイルス(頭の回転が遅く、香水の匂いが強い人)
ピュアジュエル(怒る人)
カイルスの答えは、ソアリスが褒めそうな内容であった。
頭の回転が遅いというのは、いつも周りには回転の速い者ばかりが多いために、遅いとなると、カイルスにはストレスになるのかもしれないと感じた。
―絶対に許せないことは?
カイルス(理不尽な暴力)
ピュアジュエル(浮気をする人)
―異性に一つだけ求めることは?
カイルス(強さ)
ピュアジュエル(私を大切にしてくれる人)
カイルスもブレないが、ある意味、ピュアジュエルもブレない自分は与えられて当然という回答である。
―お互いを褒める
カイルス(見た目は健康そうに見える)
ピュアジュエル(年下だけど頼りがいがある)
確かに弱そうではあるが、肌の色のおかげで健康そうには見える。だが、見えるだけである。
「読まれたか?」
「ああ」
「やはり、合わないということが物語っているではないか。無理強いすることではないだろう」
父親が優しいと言い、私を守ってくれる人を希望している女性に、強さを求めるのは酷だろう。しかも、心身ともに強いとなれば、体を鍛えるだけでは難しい。
そもそも、目の前の薄い体の女性に求めても無理なのではないか。
容姿にこだわりはないが、心身とも健康で、平等で、頭の回転が遅くなく、香水の匂いが強くなく、理不尽な暴力を行わない強い人。
姉である王女たちも当てはまるとは思うが、強い人という部分が大きいため、完璧に当てはまっているのは、私の知る限りはソアリスだけだろう。
「そんなことはない、だろう」
「いや、どう見ても真逆だろう?」
正直、字すら真逆だと言いたいくらいであった。
「決められた避けられない婚約ならまだしも、親ならば見極めることも肝心だろう?私は父親として、王女たちにはそうして来た」
「だが」
さすがにポシッジュも、合っている部分が見当たらなかったのだろうと、ピュアジュエルとチェチリーに振ることにした。
「ピュアジュも、チェチリーも見たらいい」
「うん」
「ええ」
ピュアジュエルとチェチリーも紙を渡されて、内容よりも恥ずかしくなったのはピュアジュエル。
両親はピュアジュエルの字を、あなたのように優しい字ねと言っていたが、さすがに自分よりも年下で男性のカイルスの字が美しい。
だがチェチリーは気にもせず、嬉しそうにピュアジュエルに話し掛けた。
「ピュアジュ、見てみましょう」
「うん」
ピュアジュエルとチェチリーはカイルスの書いたことを読んだが、普通の男性とは違って変わっているなという印象であった。
「カイルス様は、女性にどうして強さを求めるのです?」
「自分の身は自分で守れる方が良いからです」
「え?カイルス様は女性を守らないというのですか?」
「いいえ、そうではありません。ですが、ずっと一緒にいるわけではないですから、自分のいない場で起こることもあるでしょう」
アンセムはソアリスが、襲われた時のことを思い出していた。
家族の中では一番に駆け付けたが、ソアリスへの心配と守りたい思いであった。
だが、ソアリスは護衛と共にではあるが、仕留めていた。しかし、一人だったとしても、ソアリスは戦っただろう。
傷付けられていいわけではないが、自分のことは自分で守れる力があることは、カイルスにとってそれが大好きな母親の当然の姿だからである。
「そんなことしなくても、護衛もお父様も守ってくれますわ」
「一人で襲われても、そう言えますか?」
「そんなの、考えたこともないし、怖いし、そんなこと起こりませんよ。大袈裟なのね、いえ、心配性なのかしら?意外と子どもっぽいのね」
ピュアジュエルは馬鹿にしたようにふふふと、笑って見せたが、アンセムは禁句だなと感じた。
ピュアジュエルのことはどうでもいいが、カイルスの答えには興味があった。
―苦手な異性は?
カイルス(頭の回転が遅く、香水の匂いが強い人)
ピュアジュエル(怒る人)
カイルスの答えは、ソアリスが褒めそうな内容であった。
頭の回転が遅いというのは、いつも周りには回転の速い者ばかりが多いために、遅いとなると、カイルスにはストレスになるのかもしれないと感じた。
―絶対に許せないことは?
カイルス(理不尽な暴力)
ピュアジュエル(浮気をする人)
―異性に一つだけ求めることは?
カイルス(強さ)
ピュアジュエル(私を大切にしてくれる人)
カイルスもブレないが、ある意味、ピュアジュエルもブレない自分は与えられて当然という回答である。
―お互いを褒める
カイルス(見た目は健康そうに見える)
ピュアジュエル(年下だけど頼りがいがある)
確かに弱そうではあるが、肌の色のおかげで健康そうには見える。だが、見えるだけである。
「読まれたか?」
「ああ」
「やはり、合わないということが物語っているではないか。無理強いすることではないだろう」
父親が優しいと言い、私を守ってくれる人を希望している女性に、強さを求めるのは酷だろう。しかも、心身ともに強いとなれば、体を鍛えるだけでは難しい。
そもそも、目の前の薄い体の女性に求めても無理なのではないか。
容姿にこだわりはないが、心身とも健康で、平等で、頭の回転が遅くなく、香水の匂いが強くなく、理不尽な暴力を行わない強い人。
姉である王女たちも当てはまるとは思うが、強い人という部分が大きいため、完璧に当てはまっているのは、私の知る限りはソアリスだけだろう。
「そんなことはない、だろう」
「いや、どう見ても真逆だろう?」
正直、字すら真逆だと言いたいくらいであった。
「決められた避けられない婚約ならまだしも、親ならば見極めることも肝心だろう?私は父親として、王女たちにはそうして来た」
「だが」
さすがにポシッジュも、合っている部分が見当たらなかったのだろうと、ピュアジュエルとチェチリーに振ることにした。
「ピュアジュも、チェチリーも見たらいい」
「うん」
「ええ」
ピュアジュエルとチェチリーも紙を渡されて、内容よりも恥ずかしくなったのはピュアジュエル。
両親はピュアジュエルの字を、あなたのように優しい字ねと言っていたが、さすがに自分よりも年下で男性のカイルスの字が美しい。
だがチェチリーは気にもせず、嬉しそうにピュアジュエルに話し掛けた。
「ピュアジュ、見てみましょう」
「うん」
ピュアジュエルとチェチリーはカイルスの書いたことを読んだが、普通の男性とは違って変わっているなという印象であった。
「カイルス様は、女性にどうして強さを求めるのです?」
「自分の身は自分で守れる方が良いからです」
「え?カイルス様は女性を守らないというのですか?」
「いいえ、そうではありません。ですが、ずっと一緒にいるわけではないですから、自分のいない場で起こることもあるでしょう」
アンセムはソアリスが、襲われた時のことを思い出していた。
家族の中では一番に駆け付けたが、ソアリスへの心配と守りたい思いであった。
だが、ソアリスは護衛と共にではあるが、仕留めていた。しかし、一人だったとしても、ソアリスは戦っただろう。
傷付けられていいわけではないが、自分のことは自分で守れる力があることは、カイルスにとってそれが大好きな母親の当然の姿だからである。
「そんなことしなくても、護衛もお父様も守ってくれますわ」
「一人で襲われても、そう言えますか?」
「そんなの、考えたこともないし、怖いし、そんなこと起こりませんよ。大袈裟なのね、いえ、心配性なのかしら?意外と子どもっぽいのね」
ピュアジュエルは馬鹿にしたようにふふふと、笑って見せたが、アンセムは禁句だなと感じた。
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