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捜索2
「侯爵令嬢ではありません」
「そのような話をしたのか?」
「っ、そうです」
「今、どこにいるか知っているのか?」
「知りません、話をしただけですから」
ルックリンツソルは小刻みに首を振り、コンパル伯爵夫妻も心なしかホッとしたように見えた。
「どこかに行く予定など話していたか?」
「い、いえ……そんなに話はしていませんから」
「熱心に話し掛けていたと聞いているが?」
「どこから来たのかなど聞いただけです……」
やはり似た男はルックリンツソルで間違いないだろう。他の男という可能性もなくはないが、アマリリスのことを考えると、濃厚だと感じざる得ない。
「名前は?」
「知りません、侯爵令嬢とは別人ではないのですか?」
「だが、君はこの似顔絵を見て、誰か分かったのだろう?それなのに、別人?」
「い、いえ」
アマリリスのことは言いたくないのか、侯爵令嬢ではないと言いたいのか、どちらも正解ではあるが、何か知っていることは確実だろう。
「国王陛下より、コンパル伯爵家の捜索する指示が出ている」
バーセム公爵は、アンセムからの書状を見せ付けた。
「っな、お待ちください」
「何だ?」
「息子は知らないと申しております。それなのに、捜索など……」
「問題がないならいいだろう?ハッキリさせようじゃないか!捜索開始!」
騎士団員は動き始め、本邸には男性騎士団員、別邸には女性騎士団員が一気に入って行った。
「横暴です!」
「だったら、ピデム王国王家、ゼアンラーク侯爵からの捜索願も出した方がいいか?あちらからも捜索が入って、王家に恥をかかせたいか?」
「っ」
「あなた……」
ケインドルとリリンナッタは焦っていたが、ルックリンツソルは止めることはなく、下を向いており、表情はさらに見えないために、どう思っているのかは分からなかった。同時にもしかしたら、ここにはいないのかもしれない。
だが、ルックリンツソルが出掛けることはなかったはずで、ソアリスもおそらく頭には浮かんだが、口にはしなかった生きていないということも、考えなければならないのかと考えた。
「ルックリンツソル・コンパル、この女性はある女性に似ていると思わないか?だから、声を掛けたのか?」
ルックリンツソルに訊ねると、コンパル伯爵夫妻もピクリと動いた。二人も口にはしなかったが、同じように思っていたのだろう。
「いえ」
「間違えて声を掛けたのか?」
「ちが、います……」
「好意を寄せていたのだから、そんなはずはないか」
「…」
「ハッキリ言わないと分からないか?まあ、いい。伯爵令息が侯爵令嬢に声を掛けるなど、本来失礼な話だからな」
「ですから、侯爵令嬢ではありません」
ルックリンツソルは侯爵令嬢ではないということだけはハッキリと否定し、平民だから大丈夫だと言っているように思えた。
「だったら、何だと言ったのだ?」
「平民だと言っておりました……」
「嘘だと思わなかったのか?わざわざ侯爵令嬢だということはないだろう?」
「…」
バーセム公爵は身体をビクリとさせたルックリンツソルを見逃さなかった。
「ゼアンラーク侯爵が大変、心配をされているのだ。何か知っていることがあるのなら、話してくれ。コンパル伯爵家で責任を取れる話ではない」
「知りません……本当に知らないのです」
捜索は続いているが、見付かったという声は聞こえず、バーセム公爵はこれで見つからなかったとしても、ルックリンツソルを取り調べることは決定していた。
「では、捜索に協力をしてもらえるか?何を話したのか聞きたい」
「え、あ、はい……ですが、本当にたいしたことは、ですので、あまり力にはなれないと思います」
「それでもいい」
そう言った瞬間に、捜索していた者たちの声が騒がしくなった。
「そのような話をしたのか?」
「っ、そうです」
「今、どこにいるか知っているのか?」
「知りません、話をしただけですから」
ルックリンツソルは小刻みに首を振り、コンパル伯爵夫妻も心なしかホッとしたように見えた。
「どこかに行く予定など話していたか?」
「い、いえ……そんなに話はしていませんから」
「熱心に話し掛けていたと聞いているが?」
「どこから来たのかなど聞いただけです……」
やはり似た男はルックリンツソルで間違いないだろう。他の男という可能性もなくはないが、アマリリスのことを考えると、濃厚だと感じざる得ない。
「名前は?」
「知りません、侯爵令嬢とは別人ではないのですか?」
「だが、君はこの似顔絵を見て、誰か分かったのだろう?それなのに、別人?」
「い、いえ」
アマリリスのことは言いたくないのか、侯爵令嬢ではないと言いたいのか、どちらも正解ではあるが、何か知っていることは確実だろう。
「国王陛下より、コンパル伯爵家の捜索する指示が出ている」
バーセム公爵は、アンセムからの書状を見せ付けた。
「っな、お待ちください」
「何だ?」
「息子は知らないと申しております。それなのに、捜索など……」
「問題がないならいいだろう?ハッキリさせようじゃないか!捜索開始!」
騎士団員は動き始め、本邸には男性騎士団員、別邸には女性騎士団員が一気に入って行った。
「横暴です!」
「だったら、ピデム王国王家、ゼアンラーク侯爵からの捜索願も出した方がいいか?あちらからも捜索が入って、王家に恥をかかせたいか?」
「っ」
「あなた……」
ケインドルとリリンナッタは焦っていたが、ルックリンツソルは止めることはなく、下を向いており、表情はさらに見えないために、どう思っているのかは分からなかった。同時にもしかしたら、ここにはいないのかもしれない。
だが、ルックリンツソルが出掛けることはなかったはずで、ソアリスもおそらく頭には浮かんだが、口にはしなかった生きていないということも、考えなければならないのかと考えた。
「ルックリンツソル・コンパル、この女性はある女性に似ていると思わないか?だから、声を掛けたのか?」
ルックリンツソルに訊ねると、コンパル伯爵夫妻もピクリと動いた。二人も口にはしなかったが、同じように思っていたのだろう。
「いえ」
「間違えて声を掛けたのか?」
「ちが、います……」
「好意を寄せていたのだから、そんなはずはないか」
「…」
「ハッキリ言わないと分からないか?まあ、いい。伯爵令息が侯爵令嬢に声を掛けるなど、本来失礼な話だからな」
「ですから、侯爵令嬢ではありません」
ルックリンツソルは侯爵令嬢ではないということだけはハッキリと否定し、平民だから大丈夫だと言っているように思えた。
「だったら、何だと言ったのだ?」
「平民だと言っておりました……」
「嘘だと思わなかったのか?わざわざ侯爵令嬢だということはないだろう?」
「…」
バーセム公爵は身体をビクリとさせたルックリンツソルを見逃さなかった。
「ゼアンラーク侯爵が大変、心配をされているのだ。何か知っていることがあるのなら、話してくれ。コンパル伯爵家で責任を取れる話ではない」
「知りません……本当に知らないのです」
捜索は続いているが、見付かったという声は聞こえず、バーセム公爵はこれで見つからなかったとしても、ルックリンツソルを取り調べることは決定していた。
「では、捜索に協力をしてもらえるか?何を話したのか聞きたい」
「え、あ、はい……ですが、本当にたいしたことは、ですので、あまり力にはなれないと思います」
「それでもいい」
そう言った瞬間に、捜索していた者たちの声が騒がしくなった。
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