173 / 818
決定3
しおりを挟む
「猶予をいただけるのであれば、娘がロンド王国に嫁いでおりますので、そちらに留学させようかと考えております。ですが、他に良いところがあれば、別の場所も考えたいと思っています」
サーラにエミアンローズを、ロンド王国に留学させたいと思っており、候補にしたいと手紙を送っている。
「そうですか」
「親元でどうにもならないなら、リベルも私も早くに留学をさせるべきだったと思っておりました。ですが、二人とも首一枚が繋がっている状態です。何かあれば、修道院か、それ以上の場所に行かせます」
「ララシャにも猶予を与えた方がいいのかしら?入れられた修道院も、さぞ迷惑でしょうね」
アンセムもカリルも、それは思っていた。このまま押し込んでしまえば、おそらく苦情が来る状態になるだろう。
「納得して行かせた方がいいわね、それでいいかしら?陛下」
「私は構わない」
アンセムはソアリスのことだから、身ぐるみを剥して、修道院にぶち込んでしまえとでも言うのかと思っていたが、納得させた方がいいのは確かだろう。
「ララシャは希望がないことを見せてからの方が、修道院でも大人しくしているでしょう。もう伝えたのかしら?」
「今、リベルがロアンスラー公爵家で離縁については話しています」
「ララシャもエミアンローズも、問題を起こせば、即修道院、もしくは…ということでいいわね?」
「はい、ありがとうございます」
実際に婚約者を奪うなどという事実は、起きてはいないことで、猶予を与えられる可能性はあったが、与えられたら与えられたで、入れてお終いではなくなった。
「ララシャはロアンスラー公爵家、エミアンローズは留学まで王家かしら?」
「その予定になるかと思います」
「ララシャが納得するかですね…」
「そちらはお任せください」
「そうね、任せてしまおうかしら」
「はい、承知しました」
面倒になって来たソアリスは、丸投げしてしまおうと思った。
カリルはソアリスが作ったララシャ、エミアンローズはクロンデール王国王家に一切関わらないこと、関わった場合は処罰をピデム王国に任せる、ピデム王国が責任を持って、処罰するという書類に、アンセムがサインし、カリルもサインした。
そして、カリルはロアンスラー公爵家に移動した。
「この度は妹がご迷惑をおかけしまして、申し訳ありませんでした」
サイラスは当主として迎え、カリルに深く頭を下げた。
「今はまだ王子妃ですから、こちらの責任でもあります」
「申し訳ありません」
サイラスはそのまま、リベルとララシャの応接室に案内した。
「サイラス殿も、同席して貰えるか」
「は!承知しました」
ドアをノックし、リベルが応答すると、カリルとサイラスが現れた。
「兄上!話は出来ましたか」
リベルは話にならない状態だったので、カリルが救世主に思え、立ち上がって迎えた。ララシャは立ち上がる様子すらない。
「ああ、決まったよ。報告に来た。サインもして貰わなくてはならないからな。話は出来たのか?」
「離縁のことは伝えました」
「お義兄様、離縁なんて嘘ですよね…」
上目遣いのおちょぼ口で見詰めるが、カリルは溜息を付いて、リベルを見ると、同じように溜息を付いていた。
「嘘ではない、責任を取って貰う。それほどのことをした自覚もないのか?」
「私は、良かれと思って」
「どこが良いことなんだ?君にとって都合が良かったという意味か?」
「エミアンローズの方がグレイ殿下に相応しいと、お義兄様は思いませんか?」
ソアリスがいたら張り倒されそうな、おちょぼ口は継続中である。
「思わない。君は逆だったらと考えられないのか?エミアンローズの婚約者がいたとして、ソアリス妃にお似合いだから譲れと言われたら、君はどう思う?」
「それは…」
「姪のためならば、譲るのか?」
「…」
譲るとは言えないララシャは、答えることが出来なかった。
サーラにエミアンローズを、ロンド王国に留学させたいと思っており、候補にしたいと手紙を送っている。
「そうですか」
「親元でどうにもならないなら、リベルも私も早くに留学をさせるべきだったと思っておりました。ですが、二人とも首一枚が繋がっている状態です。何かあれば、修道院か、それ以上の場所に行かせます」
「ララシャにも猶予を与えた方がいいのかしら?入れられた修道院も、さぞ迷惑でしょうね」
アンセムもカリルも、それは思っていた。このまま押し込んでしまえば、おそらく苦情が来る状態になるだろう。
「納得して行かせた方がいいわね、それでいいかしら?陛下」
「私は構わない」
アンセムはソアリスのことだから、身ぐるみを剥して、修道院にぶち込んでしまえとでも言うのかと思っていたが、納得させた方がいいのは確かだろう。
「ララシャは希望がないことを見せてからの方が、修道院でも大人しくしているでしょう。もう伝えたのかしら?」
「今、リベルがロアンスラー公爵家で離縁については話しています」
「ララシャもエミアンローズも、問題を起こせば、即修道院、もしくは…ということでいいわね?」
「はい、ありがとうございます」
実際に婚約者を奪うなどという事実は、起きてはいないことで、猶予を与えられる可能性はあったが、与えられたら与えられたで、入れてお終いではなくなった。
「ララシャはロアンスラー公爵家、エミアンローズは留学まで王家かしら?」
「その予定になるかと思います」
「ララシャが納得するかですね…」
「そちらはお任せください」
「そうね、任せてしまおうかしら」
「はい、承知しました」
面倒になって来たソアリスは、丸投げしてしまおうと思った。
カリルはソアリスが作ったララシャ、エミアンローズはクロンデール王国王家に一切関わらないこと、関わった場合は処罰をピデム王国に任せる、ピデム王国が責任を持って、処罰するという書類に、アンセムがサインし、カリルもサインした。
そして、カリルはロアンスラー公爵家に移動した。
「この度は妹がご迷惑をおかけしまして、申し訳ありませんでした」
サイラスは当主として迎え、カリルに深く頭を下げた。
「今はまだ王子妃ですから、こちらの責任でもあります」
「申し訳ありません」
サイラスはそのまま、リベルとララシャの応接室に案内した。
「サイラス殿も、同席して貰えるか」
「は!承知しました」
ドアをノックし、リベルが応答すると、カリルとサイラスが現れた。
「兄上!話は出来ましたか」
リベルは話にならない状態だったので、カリルが救世主に思え、立ち上がって迎えた。ララシャは立ち上がる様子すらない。
「ああ、決まったよ。報告に来た。サインもして貰わなくてはならないからな。話は出来たのか?」
「離縁のことは伝えました」
「お義兄様、離縁なんて嘘ですよね…」
上目遣いのおちょぼ口で見詰めるが、カリルは溜息を付いて、リベルを見ると、同じように溜息を付いていた。
「嘘ではない、責任を取って貰う。それほどのことをした自覚もないのか?」
「私は、良かれと思って」
「どこが良いことなんだ?君にとって都合が良かったという意味か?」
「エミアンローズの方がグレイ殿下に相応しいと、お義兄様は思いませんか?」
ソアリスがいたら張り倒されそうな、おちょぼ口は継続中である。
「思わない。君は逆だったらと考えられないのか?エミアンローズの婚約者がいたとして、ソアリス妃にお似合いだから譲れと言われたら、君はどう思う?」
「それは…」
「姪のためならば、譲るのか?」
「…」
譲るとは言えないララシャは、答えることが出来なかった。
5,593
あなたにおすすめの小説
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください>
私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
【完結80万pt感謝】不貞をしても婚約破棄されたくない美男子たちはどうするべきなのか?
宇水涼麻
恋愛
高位貴族令息である三人の美男子たちは学園内で一人の男爵令嬢に侍っている。
そんな彼らが卒業式の前日に家に戻ると父親から衝撃的な話をされた。
婚約者から婚約を破棄され、第一後継者から降ろされるというのだ。
彼らは慌てて学園へ戻り、学生寮の食堂内で各々の婚約者を探す。
婚約者を前に彼らはどうするのだろうか?
短編になる予定です。
たくさんのご感想をいただきましてありがとうございます!
【ネタバレ】マークをつけ忘れているものがあります。
ご感想をお読みになる時にはお気をつけください。すみません。
【完結】返してください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと我慢をしてきた。
私が愛されていない事は感じていた。
だけど、信じたくなかった。
いつかは私を見てくれると思っていた。
妹は私から全てを奪って行った。
なにもかも、、、、信じていたあの人まで、、、
母から信じられない事実を告げられ、遂に私は家から追い出された。
もういい。
もう諦めた。
貴方達は私の家族じゃない。
私が相応しくないとしても、大事な物を取り返したい。
だから、、、、
私に全てを、、、
返してください。
病めるときも健やかなるときも、お前だけは絶対許さないからなマジで
あだち
恋愛
ペルラ伯爵家の跡取り娘・フェリータの婚約者が、王女様に横取りされた。どうやら、伯爵家の天敵たるカヴァリエリ家の当主にして王女の側近・ロレンツィオが、裏で糸を引いたという。
怒り狂うフェリータは、大事な婚約者を取り返したい一心で、祝祭の日に捨て身の行動に出た。
……それが結果的に、にっくきロレンツィオ本人と結婚することに結びつくとも知らず。
***
『……いやホントに許せん。今更言えるか、実は前から好きだったなんて』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる