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お可哀想な王妃様6
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「何ですって!」
「要らなくなったおもちゃよ」
「何てことを言うの!」
「お前なんぞに殺そうとされた私には言う権利があるわ!馬鹿なのも大概にしろ!」
アンセムとユリウスは、またクソが!が飛び出すかと思ったが、ソアリスはさすがに口にはしなかった。
だが、ソアリスにとって、こんな馬鹿に殺されそうになったということが、許せないことであり、怒りを増長させているのである。
ビリリーに睨まれたことで、脛がじりりと痛み始めた。
「脛が痛いのよ!」
「叩き付けたのだから当然でしょう?折れてなかったのだから良かったじゃない」
アンセムがソアリスが拘束する際に、両足を叩き付けていることをロンド王国側に説明をし、ヒューランたちは深く頷いていた。
「そもそも正当防衛でしょう?後、確保のためよ?当然の行為です。はあ…私が話過ぎてしまったわね、何かお話することはあるかしら?あっ、席を外した方がいいわね。勿論、護衛は置いて行きますから」
「ありがとうございます」
ソアリスは行きましょうと、同席していたアンセムとユリウス、バーセム公爵、キャロラインに声を掛けて、マイト、アレクにお願いねと言って出て行った。
別の応接室に移動したソアリスはメイドに、お茶と甘いお菓子を所望していた。
「馬鹿と話していると、糖分が足りなくなるわ」
「ああ…」
「ええ…」
「その通りですな」
「はい」
ソアリスはお茶とお菓子が届くとはしゃいでおり、まるでケイトであった。
「あっ、ソアリス!ビリリーを何と呼んでいる!ブ、と言ったな?」
「ブーよ」
「予想外に短いな!ほぼ言っているではないか。私は、ブリリーかと思った」
「惜しかったわね、ちょっとブリリーは下品でしょう」
「ブーリンだの、ブリブリーヌだの言っていたではないか!」
アンセムは私の鼻クソ妃の名前は、酷かったではないかと思っていた。
「あれは鼻クソ妃だもの」
「ビリリーだって鼻クソ妃じゃないか」
「だからよ!ブタっ鼻の妃で、ブヒだったのだけど、もう妃ではないでしょう?」
「ヒが妃と掛かっているのか、なるほど」
何だか、悔しい気持ちになるアンセムであった。
「思い出せないのだけど、前にも似たような名前を付けたのもいたのよ。だからね、もうブーでいいかなと思って」
実は架空の鼻クソ妃ブーリンと、その娘ブリブリーヌの前に、アリルの同級生であり、ララシャの友人で会ったローティーの娘、オイエン侯爵家のミリンティーに、ブリンブリンティー、さらにはブーヒーやブッヒッヒなどとも付けていたのだが、ソアリスにとって誰だっけ?状態になっていた。
「そう言えばいたような気がするな…誰だったか…」
「思い出せないのよね」
キャロラインも記憶にはあるが、誰だったか思い出せないでいた。
皆の記憶から消えているミリンティーは、側妃として嫁いだイルヤ王国で役に立たないと言われ、肩身の狭い思いをしながら、洗濯と掃除くらい出来るだろうと言われて、毎日洗濯と掃除をしながら、どうにか置いて貰っている。
ユリウスは私の両親は、一体何の話をしているのかと、白目を剥きそうだった。
「全く、緊張感のない国王と王妃ですね」
「ですが、ホッとします」
「バーセム公爵も、毒されていますね」
「付き合いも長くなりましたから」
ユリウスはバーセム公爵と微笑み合い、思い出せずにいる三人を見つめた。
「国際裁判は、どう判断されますかね?」
「死罪にはしないで欲しいと希望を出すつもりよ。ソアリス王妃陛下は、正当防衛を繰り出したのに、死罪にしたなんて歴史に残したくないもの」
あっさり返り討ちにしたのに、残虐だと思われるのが嫌なのだろうと、アンセムも分かっていた。
「だが、あちらが相当と判断すれば従うことになるぞ」
「ええ、それは勿論よ」
ソアリスも死罪と判決が出れば、受け止める覚悟である。
「要らなくなったおもちゃよ」
「何てことを言うの!」
「お前なんぞに殺そうとされた私には言う権利があるわ!馬鹿なのも大概にしろ!」
アンセムとユリウスは、またクソが!が飛び出すかと思ったが、ソアリスはさすがに口にはしなかった。
だが、ソアリスにとって、こんな馬鹿に殺されそうになったということが、許せないことであり、怒りを増長させているのである。
ビリリーに睨まれたことで、脛がじりりと痛み始めた。
「脛が痛いのよ!」
「叩き付けたのだから当然でしょう?折れてなかったのだから良かったじゃない」
アンセムがソアリスが拘束する際に、両足を叩き付けていることをロンド王国側に説明をし、ヒューランたちは深く頷いていた。
「そもそも正当防衛でしょう?後、確保のためよ?当然の行為です。はあ…私が話過ぎてしまったわね、何かお話することはあるかしら?あっ、席を外した方がいいわね。勿論、護衛は置いて行きますから」
「ありがとうございます」
ソアリスは行きましょうと、同席していたアンセムとユリウス、バーセム公爵、キャロラインに声を掛けて、マイト、アレクにお願いねと言って出て行った。
別の応接室に移動したソアリスはメイドに、お茶と甘いお菓子を所望していた。
「馬鹿と話していると、糖分が足りなくなるわ」
「ああ…」
「ええ…」
「その通りですな」
「はい」
ソアリスはお茶とお菓子が届くとはしゃいでおり、まるでケイトであった。
「あっ、ソアリス!ビリリーを何と呼んでいる!ブ、と言ったな?」
「ブーよ」
「予想外に短いな!ほぼ言っているではないか。私は、ブリリーかと思った」
「惜しかったわね、ちょっとブリリーは下品でしょう」
「ブーリンだの、ブリブリーヌだの言っていたではないか!」
アンセムは私の鼻クソ妃の名前は、酷かったではないかと思っていた。
「あれは鼻クソ妃だもの」
「ビリリーだって鼻クソ妃じゃないか」
「だからよ!ブタっ鼻の妃で、ブヒだったのだけど、もう妃ではないでしょう?」
「ヒが妃と掛かっているのか、なるほど」
何だか、悔しい気持ちになるアンセムであった。
「思い出せないのだけど、前にも似たような名前を付けたのもいたのよ。だからね、もうブーでいいかなと思って」
実は架空の鼻クソ妃ブーリンと、その娘ブリブリーヌの前に、アリルの同級生であり、ララシャの友人で会ったローティーの娘、オイエン侯爵家のミリンティーに、ブリンブリンティー、さらにはブーヒーやブッヒッヒなどとも付けていたのだが、ソアリスにとって誰だっけ?状態になっていた。
「そう言えばいたような気がするな…誰だったか…」
「思い出せないのよね」
キャロラインも記憶にはあるが、誰だったか思い出せないでいた。
皆の記憶から消えているミリンティーは、側妃として嫁いだイルヤ王国で役に立たないと言われ、肩身の狭い思いをしながら、洗濯と掃除くらい出来るだろうと言われて、毎日洗濯と掃除をしながら、どうにか置いて貰っている。
ユリウスは私の両親は、一体何の話をしているのかと、白目を剥きそうだった。
「全く、緊張感のない国王と王妃ですね」
「ですが、ホッとします」
「バーセム公爵も、毒されていますね」
「付き合いも長くなりましたから」
ユリウスはバーセム公爵と微笑み合い、思い出せずにいる三人を見つめた。
「国際裁判は、どう判断されますかね?」
「死罪にはしないで欲しいと希望を出すつもりよ。ソアリス王妃陛下は、正当防衛を繰り出したのに、死罪にしたなんて歴史に残したくないもの」
あっさり返り討ちにしたのに、残虐だと思われるのが嫌なのだろうと、アンセムも分かっていた。
「だが、あちらが相当と判断すれば従うことになるぞ」
「ええ、それは勿論よ」
ソアリスも死罪と判決が出れば、受け止める覚悟である。
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