私のバラ色ではない人生

野村にれ

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さようなら、お姉様3

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 リベルも使用人から、自身でお茶会を開いたことがないのではないかと言われて、驚いたが、ララシャに今までどうしていたのか聞くと、ロアンスラー公爵邸のことを聞き、これは今のままでは開くのは難しいと判断した。

 王太子妃である義姉に頼んで、学ぶために茶会に参加させていたのだが、何も学ぶことはなかった。

「友人など要らなかったってこと?」
「そんなことはないけど……そうよ、他国だし、勝手が違うの!あなたには分からないわ」
「作法が違うってこと?」
「そうよ!」
「何が違うの?後学のために教えて欲しいわ」
「……えっ」

 ララシャはいつものように、ごまかせると思った適当な嘘だった。

 参加しただけで何か違うとしても、分からない。

「えっ?じゃないわ、嘘ではないのならちゃんと教えて頂戴」
「わざわざ、ここで話すことはないわ」
「まだ続けるの?その場しのぎの嘘を付き続けて、あなたに何が残ったの?」

 今でもまだ通用すると思っているのか、見た目が変わっても中身は一生このままなのだろう。しかも、今回は最後の判断を行っているのである。

「嘘じゃないわ!ソアリスはピデム王国のことなんて知らないでしょう」
「あなたは、お茶会の開き方を知らないのでしょう?どうして、認めないの?」
「そんなはずないじゃない!」
「当時のオリンダー王太子妃殿下に、学べばよかったじゃない!参加させてもらっていたのでしょう?」
「別に学ばなくだって……」

 ララシャは下を向きながら、もごもごと話した。その様子にソアリスは今度はプライドの高さかと察した。

「もしかして、自分は王太子妃になる予定だったから、王太子妃に教わるなんてしたくないなんて、クソみたいな理由ではないでしょうね?」
「ち、違うわ!」

 明らかに図星という焦りようで、教わりたくないのなら、なぜ学ばないのか。プライドがあるなら、なぜ相応しい行動を取れるようにしないのか。

「あなたは見下す質なのだから、爵位の低い人に聞くよりも、オリンダー様に聞けばいいじゃない」
「だから、聞く必要もないからよ!」

 認めないのも相変わらずで、茶会を開いてみなさいとも言えないために、諦めることにした。

「お茶会というのは、開きたいと言えば、勝手に用意してくれて、自分はお茶を飲んで、菓子を食べることだと思っていたのではないの?」
「ロアンスラー公爵邸では、開けるわ!」
「ロアンスラー公爵夫人が全てやり過ぎたのね」
「どういう意味よ」
「あなたが逃げて、やって来なかったことの一つよ。お茶会がしたいというだけで、できるものではないの。家庭教師に習ったでしょう?」
「そんなの知っているわ!」

 ララシャもリベルに言われて、簡単には開けないことは分かっていた。だから開きたかったけど、開けなかった。

 だからこそ、ロアンスラー公爵邸では何度も開きたいと言ったのに、サイラスがなかなか開かせてくれないことに苛立った。

 ララシャにとって、王族だから今までのようにはいかないと解釈していた。

「それでエミアンローズのお茶会はどうしたの?あなたが教えたの?それとも、家庭教師が教えたの?」
「家庭教師よ」

 ララシャは家庭教師という良い逃げ場ができたと思っているのだろうが、あのマナーではエミアンローズもお茶会など開いたことはなかっただろう。

 誘導すれば、どんどん嘘を重ねている。

「どんなお茶会だったの?どのような令嬢が来たの?」
「えっ?」
「エミアンローズのお茶会よ。王女だもの。当然、開いていたのでしょう?」
「そうだけど、よく覚えていないわ」
「母親として、フォローしたのではないの?」
「勿論よ、でもよく覚えていないわ」

 ソアリスはまず、ララシャが指摘しても、その場しのぎで、嘘を付き続ける姿を見てもらおうと思っていた。
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