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第三章 ドラゴンハンター03 後藤祐太
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ドラゴン研究所のロビーで、二人は橋本に会った。
圭吾がドラゴンを橋本に渡そうとすると、ビンは空っぽだった。
「どこいっちゃったんだ?」
圭吾が首をかしげる。
「そんなに気に入ったんだね、そのドラゴン」
橋本が笑いをこらえた顔で言う。
いつのまにか赤いドラゴンは、祐太の手の中にいた。
「あれっ、あれ?」
祐太は驚いて、手の中のドラゴンを見つめた。
「なに祐太、瞬間移動させたの?」
圭吾が祐太の肩を叩いた。
「えっ、どうやってやったのかわからないんだけど」
「強く思い描いたんだろう? そのドラゴンが自分の手に乗る姿を」
橋本が笑った。
「そうですけど、えっ、こんなに簡単に? やっとドラゴンが見えたと思ったのに」
「君は面白いなぁ。表情がクルクル変わる」
橋本が、祐太の頭をなでた。
「このドラゴンをおれの身守りドラゴンにしていいですか? おれ、ドラゴンハンターになれますか?」
祐太はドラゴンを乗せた両手を、橋本の目の前に突き出した。
「名前はどうする? このドラゴン」
橋本の問いかけに、祐太は目の前がぱっと明るくなった気がした。
「ファイ。ファイヤーのファイです!」
橋本が、白衣のポケットから鎖のついたビンを出した。
「ここに入れて、連れて帰りなさい」
「はいっ!」
祐太はビンを受け取って首にかけた。
ファイはすでに、ビンの中だ。
圭吾がドラゴンを橋本に渡そうとすると、ビンは空っぽだった。
「どこいっちゃったんだ?」
圭吾が首をかしげる。
「そんなに気に入ったんだね、そのドラゴン」
橋本が笑いをこらえた顔で言う。
いつのまにか赤いドラゴンは、祐太の手の中にいた。
「あれっ、あれ?」
祐太は驚いて、手の中のドラゴンを見つめた。
「なに祐太、瞬間移動させたの?」
圭吾が祐太の肩を叩いた。
「えっ、どうやってやったのかわからないんだけど」
「強く思い描いたんだろう? そのドラゴンが自分の手に乗る姿を」
橋本が笑った。
「そうですけど、えっ、こんなに簡単に? やっとドラゴンが見えたと思ったのに」
「君は面白いなぁ。表情がクルクル変わる」
橋本が、祐太の頭をなでた。
「このドラゴンをおれの身守りドラゴンにしていいですか? おれ、ドラゴンハンターになれますか?」
祐太はドラゴンを乗せた両手を、橋本の目の前に突き出した。
「名前はどうする? このドラゴン」
橋本の問いかけに、祐太は目の前がぱっと明るくなった気がした。
「ファイ。ファイヤーのファイです!」
橋本が、白衣のポケットから鎖のついたビンを出した。
「ここに入れて、連れて帰りなさい」
「はいっ!」
祐太はビンを受け取って首にかけた。
ファイはすでに、ビンの中だ。
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