ドラゴンハンター

ことは

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第四章 ドラゴンハンター04 本田敦也

4-9

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「お兄ちゃんっ」

 隼人の元へ駈け寄る。すぐに手足の縄をほどいていく。

 圭吾たちもすぐにやって来て、他の子どもたちの縄をほどいていった。安心したのか、次々と子どもたちが泣き始める。

 敦也は、早く子どもたちをお父さんやお母さんに会わせてやりたかった。

「お兄ちゃんお兄ちゃん」

 泣きながら、隼人が抱きついてくる。

「お兄ちゃん、蹴ったりしてごめんね」

 隼人が鼻をすする。

「大丈夫。そういう時だってあるよ。わけもなく、むしゃくしゃしてたまらない時」

 敦也は隼人の髪を優しくなでた。

「あるよなぁ」

 圭吾がつぶやいた。

「ドラゴンに寄生されてても、されてなくてもさ」

「圭吾でもあるの?」

 敦也が顔を上げると、
「あるに決まってんじゃん」
と圭吾が挑むように言った。

 遠くから、サイレンの音が聞こえて来た。

「そうでなくちゃわからないよ、人の気持ちなんて。自分の中にない気持ちなんてわからない」

「そうだな」

「だろ? だからそういう気持ちだって、本当は全部大切なんだ」

 圭吾が真っ直ぐに見つめてくる。

「敦也。今のぼくの気持ち、わかる?」

 敦也は首を横に振った。

「わかるわけないだろ。超能力者じゃないんだから」

「そりゃそうだ」

「圭吾はわかるの? ぼくの気持ち」

「まさか」

 圭吾が笑った。

「ぼく、わかるよ」

 隼人が涙をぬぐいながら言った。

「お兄ちゃんは、ぼくのことが可愛くて可愛くて、たまらないんだ」

 隼人がニコーっといたずらっぽく笑う。

「当たってる?」

「隼人。おまえもドラゴンハンターになるか?」

「ドラゴンハンターってなに? お兄ちゃん」

 敦也は、ビンに入ったピースを見せた。

「このビンの中にいるドラゴン、見える?」

「このビン、空っぽだよ」

 敦也は隼人の頭をぐしゃぐしゃっとなでた。

「ねぇ、当たってるの?」

「ドラゴン、いるんだよ」

「ドラゴン?」

 隼人は首をかしげた。

「なぁ隼人、想像してみろよ。兄ちゃんの気持ち、当てたみたいにさ」
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