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19.鞄
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二人の立ち去った後の、とある裏路地のお店の中で。
「なんだこれ?」
何の皮か解らない変な素材の鞄の中から、1000ペタルを取り出すと、
中にはもう何も入ってなかった。
鞄のポケットを触っても、逆さまにしても、ただの鞄だ。
表に、見た事ない異国の貴族の家紋のような物が押してあるが、それだけだ。
今度は林檎を一個入れて見る。
林檎はそこにあった。
そして今度は、もっと重いものを入れて見る。
「軽いな……。」
でもそれだけだ。
店の中から、奴隷の子供と凡庸な少年のやり取りを覗いて居た男は、
確かにこの鞄から少年が色々取り出してたように見えたのにと首をかしげる。
裏路地に置きっぱなしになっていた、水の入ったグラスを回収する。
見た事ないモンスターの絵が描かれたそれを、布で包んで棚にしまった。
割れもので壊れやすいグラスを日常的に使うなんて貴族ならともかく普通の町人のする事ではない。
木製か、金属のコップが主流だ。
ましてや、奴隷の子供に惜しげも無く差し出すなんて、本当におかしな奴だった。
かと思えば、酒場で晩飯を食べても一回で2000~3000ペタルはかかるだろうに、
鞄の中にも1000ペタルしかない。
とは言え、客のあれこれを詮索するのは危険な事だと解っている。
ただ死ぬのを待って片づける予定だった子供が、バックと1000ペタルとグラスに変わったんだ。
もうそれで、この事は忘れよう。
「なんだこれ?」
何の皮か解らない変な素材の鞄の中から、1000ペタルを取り出すと、
中にはもう何も入ってなかった。
鞄のポケットを触っても、逆さまにしても、ただの鞄だ。
表に、見た事ない異国の貴族の家紋のような物が押してあるが、それだけだ。
今度は林檎を一個入れて見る。
林檎はそこにあった。
そして今度は、もっと重いものを入れて見る。
「軽いな……。」
でもそれだけだ。
店の中から、奴隷の子供と凡庸な少年のやり取りを覗いて居た男は、
確かにこの鞄から少年が色々取り出してたように見えたのにと首をかしげる。
裏路地に置きっぱなしになっていた、水の入ったグラスを回収する。
見た事ないモンスターの絵が描かれたそれを、布で包んで棚にしまった。
割れもので壊れやすいグラスを日常的に使うなんて貴族ならともかく普通の町人のする事ではない。
木製か、金属のコップが主流だ。
ましてや、奴隷の子供に惜しげも無く差し出すなんて、本当におかしな奴だった。
かと思えば、酒場で晩飯を食べても一回で2000~3000ペタルはかかるだろうに、
鞄の中にも1000ペタルしかない。
とは言え、客のあれこれを詮索するのは危険な事だと解っている。
ただ死ぬのを待って片づける予定だった子供が、バックと1000ペタルとグラスに変わったんだ。
もうそれで、この事は忘れよう。
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