異世界に来た私のチートは、秩序ある混沌でした。

ぬるちぃるちる

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21.天使

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「かわいい、可愛すぎだろう!」
 名前を考える為に、真剣に子供の顔を見ていたはずが、天使過ぎてうろたえる。

雪みたいな、綿飴みたいな真っ白の髪、可愛い犬耳、ふさふさ犬尻尾、
琥珀のようなまん丸の瞳に、珊瑚のような唇の、奇跡の様に可愛い子に名前を付けるなんて
責任が過積載かせきさいだ。
と、なれば……。

「すぐには決められないので、ご飯にします。」
 まず、呼び出したローテーブルとクッションを2つ並べる。
緑やピンクが目立つファンタジーな森の中で量産されたローテーブルとカジュアルなクッション二つ。
……まあ異世界で使うつもりで買った訳じゃないし、この違和感、是非も無いよね。

「座れる?」
 聞いてすぐに、クッションの横にぺたんと、女の子座りをした天使に驚く。
男の子なのに、その座り方ができるなんて、身体柔らかすぎでしょう!!
もしかして、うちの子、天才なの?
不安そうにこちらを見上げて来るのが、また何とも言えない……って、変態か!

親馬鹿思考?を炸裂させながらも、小さなグラスに牛乳を注いで、目の前に置く。

「飲めたら飲んで!」
 何が良いか解らないから、定番の、オレンジジュースとミルクティーと緑茶も並べる。
洗ったり片づけたりを考えなくて良いので、がんがん汚れ物を出せます!
ヨーグルトとグラノーラと葡萄を出した所で、慌てだした。

「全部じゃなくて良いのよ、食べられるものが解らないから、
 嫌じゃなかったら一口づつでも食べて見て。」
 梅がゆと、温泉卵とフレンチトーストを出しながら思う。
昨日まであまり良いものは食べてなかったみたいだから、
いずれ、美味しいものを沢山食べさせてあげたいよねと。

そして、自分もサンドイッチを食べながら取り出したのは、中二病発症者の為の翻訳辞典。
魅惑のファンタジーな単語が、いろんな国の言葉に翻訳されている便利な一冊だ。
なんでそんなものが、汚部屋にあったのかって?
ネットの中古本屋さん、するめやで普通に購入しましたけどなにか?
疲れてる時に微妙な本欲しくならない?
コンビニとかにある、600円~800円位の雑学書とかも。

雪のように白い髪に銀の耳だから、雪にちなんだ天花、銀花、風花とか考えたけど、
しっくりこないなあって、やっぱり、西洋風の名前の方がよさげだよね。

妖精のイタリア語がファータ。天使のフランス語がアンジュ、
王子のアラビア語がアミール、太陽のラテン語がソール、
花のポルトガル語がフロル、宝玉はドイツ語でクライノート、
うーん、このへんかなあ?
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