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第3章 魔導帝国ハビリオン編
序盤の魔法なんてそんなもの
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「ユウト君だよね?一緒にがんばろう!」
青の人達が集まるところにいくと1人の少年がそう言ってくれて周りの人達もよろしく!と言ってくれた
「よろしくお願いします!」
みんな優しい感じで良かった…のけ者にされたら俺泣くとこだったよ…
試合場の真ん中を区切るように線が引かれて分けられる
「それじゃあ…ユウト君はこっちに来て」
最初に声をかけてくれた少年についていく…青組のみんなと試合場の壁の方へ向かうようだ…視線の先には大きな白い玉が置いてあった…あれが魔石かな?バレーボールくらい大きいんですけど…めっちゃ目立つやん…
「これが守る魔石で…そういえばユウト君は何が得意?」
得意な事か…魔法…は使えるけども…副作用がなぁ…
《元素魔法に追加補正はありません》
元素魔法…とはさっきの基本属性魔法の事だが…なんと!副作用が無い!?キターーー!!!
「ユウト君?…もし戦うのが苦手だったらここで魔石を守る係でもいいよ?」
「え?…あ!」
賢者先生の説明で少し考えていたのを少し誤解されたようだ…まぁ苦手っていえば苦手だけども…魔法もレベル1だし…
「じゃあそれでお願いします」
正直戦える気がしないのでここにいることにする…おい!誰だ意気地無しって言ったの!その通りだわ!
「うん!ならよろしくね制限時間まで奪われなければいいから」
全員戦闘不能になる…ということは無いのだろうか…と思ったが聞かないでおこう…
ドバッ!!
「うぇ!?」
そんな事を決心していると近くで土が間欠泉のように噴き上がる
それが合図になったように次々と同じようなことが色んな所で起こる…え?なに?もう始まったの!?心の準備が!
「大丈夫これは基地作りだよ」
慌てる俺を安心させるように少年が言う…え?と思いよく見るとさっきの現象は全てこちら側で起きていることで噴き出した土が壁になっていく…
自分の下にある土が俺と少年ごと持ち上がることに驚いている間に次々と他の所からも土が噴き上がり
あっという間に小さい城のようなものが完成していた…ちなみに俺達は頂上の塔の中にいます…姫か!!
「すごい…」
思わず呟くとドヤ顔の少年が
「みんなの魔法なんだぜ」
と言った…多分土魔法だろうがすごい!城が作れるなんて!公園の砂場で作る城なんて比較にならないよ!(当たり前だ)
そして守る側の人達が城のあちこちに移動して守りの体制を整える
「じゃあ俺は近くにいるから危なくなった時は教えてくれ」
そう言って少年はしっかりと作られた階段から下に降りていく
…正直初めての人にやらせる役割じゃないよね…と思いながらも出来ることをしよう!と気合を入れた…ちょっとワクワクもしてるし…危ない時が来ない事を祈ろう
「それでは…開始!」
遠くでおじいちゃん先生の声が聞こえたので塔にある吹きさらしの窓から遠くを見ると攻め側の生徒がこの城に向かってきているのがわかる
さて!今のうちに魔法の練習だ!…ということでまずは火の魔法を使う
「【火の玉】」
俺が頭に浮かぶ呪文を口にすると右の手の平に野球ボールくらいの火の玉が現れた…おお!!ザ魔法だ!
ドォォォン!!
手の上の火の玉に感動していると衝撃音が響く…急いで窓から外を見ると攻め側の魔法と城壁の上の守り側の人の魔法がぶつかった音だったみたいだ
練習はするけど今の俺のレベル1魔法じゃ全く役に立たないだろうな…どうしよう…暗黒魔法か光魔法でなにか出来ないか…
《可能です》
なぬ?なら賢者先生に任せよう!ただし命の危険がない方法でね!!
俺は賢者先生がいつの間にか構築していた暗黒魔法を使う
「【惑わしの霧】」
俺の周りにどこからか白い霧が出てきて重力に従うように塔の階段を下っていく…これは幻を見せて相手を混乱させるタイプの魔法で味方には効かないようにしている(賢者先生が)
これで時間が稼げるようで再び魔法の練習に戻る…もしここに攻めのチームが現れても戦えるようにする…時間が少ないけど賢者先生もいるんだしなんとかなるだろう!
火の玉を消して今度は水魔法を発動する…火魔法って殺傷力高そうだし水で相手を押し流す作戦だ!
城が土で出来ているから大丈夫かな?と思ったが賢者先生によると普通の土とは違って頑丈らしい…それもそうか…
「【水の玉】」
今度は手の平に火の玉と同じくらいの大きさの水の玉が出来た…反対の手でツンツン触るとゼリーのような感触だった…なんかプルンプルンしてる…
たくさん作れないかなと思っていると賢者先生が可能だというので呪文を連呼すると空中にたくさんの水の玉が現れた
レベル1の魔法だからなのかあまり魔力が減った感じがしないのでこれなら何個でも作れると思う
窓から外を覗くとまだ城壁は破られていないらしく様々な魔法が飛び交っている
俺は水の玉を相手側にぶつけることにした…射程距離は短いがこの距離であれば大丈夫!
いくつかの水の玉を動かして狙いを定める…今だ!発射!!
俺の横をビュンビュンと音を鳴らして飛んでいった水の玉は狂い無く相手側の生徒に当たり怯んだその生徒は城壁からの魔法を防げずに吹っ飛ばされた
俺は当たったって事よりも派手に吹っ飛んだ子の事を心配した…みんな絶対手加減してないだろ…大丈夫かなあの子…
まぁ殺すのはルール違反なので生徒達もわかってると思うし大丈夫だろうと次の水の玉を打ち出そうとした…その時
ドガアァァァァン!
「あ!」
ものすごい音と衝撃が1番高い塔の俺にまで届く…見てみると城門が破壊されたようだった…ひぃぃ!敵が来るぞー!!
土埃が舞う中攻め側の生徒達は次々と城の中に入ってくる…さっきまでの戦いで数人は脱落したがまだまだ大勢いる
やばいやばい!急がなければ!
俺はまだ城の外にいる攻め側の生徒を狙い撃ちしながら作戦を考える
《【水魔法レベル1】が【水魔法レベル2】になりました》
頭の中に声が響いて俺は何が使えるようになったか確かめる
…手の平からシャワーのように水が出てきた…
いらねぇ!!
全然ダメやん!と思いながらも一応窓から敵を狙ってみる
「【小さな水流】」
俺の手から放たれた水は綺麗な曲線を描き出し…空中に綺麗な虹を生み出した
「………」
俺はそっと手を塔の中に戻した
さて!どうしようか!ほとんどの敵が城の中に入っちゃったし外からじゃもう狙えない!
そんな事を思っているとこの塔に魔力が向かって来るのを感じた
「うわっ!」
バッとそっちを見た時には火の魔法が塔に直撃する所だった…少し塔が揺れる
パラパラと砂が上から降ってきて急いで窓から攻撃された方向を見る…城壁の上で守り側の生徒達を倒している攻め側の生徒数人がいた
ひぃ!この塔狙われてるやん!やばい!崩れたら俺圧死だよ!
そんな事を考えている時に再び魔力を感知して…大きな火の玉を水の玉数個で相殺させる
俺はどんどん水の玉を作り出して攻撃に備える…もちろん階段の方の警戒はしている(賢者先生がね)
さぁ!どんどん撃ってくるがいい!戦いはここからじゃー!!
――――――――――――――――――――――――――――――
こんにちはアオネコさんです!
いつもお読み下さりありがとうございます!
体調が良くなってきたので9月くらいから通常の更新に戻れると思いますのでよろしくお願いします!
青の人達が集まるところにいくと1人の少年がそう言ってくれて周りの人達もよろしく!と言ってくれた
「よろしくお願いします!」
みんな優しい感じで良かった…のけ者にされたら俺泣くとこだったよ…
試合場の真ん中を区切るように線が引かれて分けられる
「それじゃあ…ユウト君はこっちに来て」
最初に声をかけてくれた少年についていく…青組のみんなと試合場の壁の方へ向かうようだ…視線の先には大きな白い玉が置いてあった…あれが魔石かな?バレーボールくらい大きいんですけど…めっちゃ目立つやん…
「これが守る魔石で…そういえばユウト君は何が得意?」
得意な事か…魔法…は使えるけども…副作用がなぁ…
《元素魔法に追加補正はありません》
元素魔法…とはさっきの基本属性魔法の事だが…なんと!副作用が無い!?キターーー!!!
「ユウト君?…もし戦うのが苦手だったらここで魔石を守る係でもいいよ?」
「え?…あ!」
賢者先生の説明で少し考えていたのを少し誤解されたようだ…まぁ苦手っていえば苦手だけども…魔法もレベル1だし…
「じゃあそれでお願いします」
正直戦える気がしないのでここにいることにする…おい!誰だ意気地無しって言ったの!その通りだわ!
「うん!ならよろしくね制限時間まで奪われなければいいから」
全員戦闘不能になる…ということは無いのだろうか…と思ったが聞かないでおこう…
ドバッ!!
「うぇ!?」
そんな事を決心していると近くで土が間欠泉のように噴き上がる
それが合図になったように次々と同じようなことが色んな所で起こる…え?なに?もう始まったの!?心の準備が!
「大丈夫これは基地作りだよ」
慌てる俺を安心させるように少年が言う…え?と思いよく見るとさっきの現象は全てこちら側で起きていることで噴き出した土が壁になっていく…
自分の下にある土が俺と少年ごと持ち上がることに驚いている間に次々と他の所からも土が噴き上がり
あっという間に小さい城のようなものが完成していた…ちなみに俺達は頂上の塔の中にいます…姫か!!
「すごい…」
思わず呟くとドヤ顔の少年が
「みんなの魔法なんだぜ」
と言った…多分土魔法だろうがすごい!城が作れるなんて!公園の砂場で作る城なんて比較にならないよ!(当たり前だ)
そして守る側の人達が城のあちこちに移動して守りの体制を整える
「じゃあ俺は近くにいるから危なくなった時は教えてくれ」
そう言って少年はしっかりと作られた階段から下に降りていく
…正直初めての人にやらせる役割じゃないよね…と思いながらも出来ることをしよう!と気合を入れた…ちょっとワクワクもしてるし…危ない時が来ない事を祈ろう
「それでは…開始!」
遠くでおじいちゃん先生の声が聞こえたので塔にある吹きさらしの窓から遠くを見ると攻め側の生徒がこの城に向かってきているのがわかる
さて!今のうちに魔法の練習だ!…ということでまずは火の魔法を使う
「【火の玉】」
俺が頭に浮かぶ呪文を口にすると右の手の平に野球ボールくらいの火の玉が現れた…おお!!ザ魔法だ!
ドォォォン!!
手の上の火の玉に感動していると衝撃音が響く…急いで窓から外を見ると攻め側の魔法と城壁の上の守り側の人の魔法がぶつかった音だったみたいだ
練習はするけど今の俺のレベル1魔法じゃ全く役に立たないだろうな…どうしよう…暗黒魔法か光魔法でなにか出来ないか…
《可能です》
なぬ?なら賢者先生に任せよう!ただし命の危険がない方法でね!!
俺は賢者先生がいつの間にか構築していた暗黒魔法を使う
「【惑わしの霧】」
俺の周りにどこからか白い霧が出てきて重力に従うように塔の階段を下っていく…これは幻を見せて相手を混乱させるタイプの魔法で味方には効かないようにしている(賢者先生が)
これで時間が稼げるようで再び魔法の練習に戻る…もしここに攻めのチームが現れても戦えるようにする…時間が少ないけど賢者先生もいるんだしなんとかなるだろう!
火の玉を消して今度は水魔法を発動する…火魔法って殺傷力高そうだし水で相手を押し流す作戦だ!
城が土で出来ているから大丈夫かな?と思ったが賢者先生によると普通の土とは違って頑丈らしい…それもそうか…
「【水の玉】」
今度は手の平に火の玉と同じくらいの大きさの水の玉が出来た…反対の手でツンツン触るとゼリーのような感触だった…なんかプルンプルンしてる…
たくさん作れないかなと思っていると賢者先生が可能だというので呪文を連呼すると空中にたくさんの水の玉が現れた
レベル1の魔法だからなのかあまり魔力が減った感じがしないのでこれなら何個でも作れると思う
窓から外を覗くとまだ城壁は破られていないらしく様々な魔法が飛び交っている
俺は水の玉を相手側にぶつけることにした…射程距離は短いがこの距離であれば大丈夫!
いくつかの水の玉を動かして狙いを定める…今だ!発射!!
俺の横をビュンビュンと音を鳴らして飛んでいった水の玉は狂い無く相手側の生徒に当たり怯んだその生徒は城壁からの魔法を防げずに吹っ飛ばされた
俺は当たったって事よりも派手に吹っ飛んだ子の事を心配した…みんな絶対手加減してないだろ…大丈夫かなあの子…
まぁ殺すのはルール違反なので生徒達もわかってると思うし大丈夫だろうと次の水の玉を打ち出そうとした…その時
ドガアァァァァン!
「あ!」
ものすごい音と衝撃が1番高い塔の俺にまで届く…見てみると城門が破壊されたようだった…ひぃぃ!敵が来るぞー!!
土埃が舞う中攻め側の生徒達は次々と城の中に入ってくる…さっきまでの戦いで数人は脱落したがまだまだ大勢いる
やばいやばい!急がなければ!
俺はまだ城の外にいる攻め側の生徒を狙い撃ちしながら作戦を考える
《【水魔法レベル1】が【水魔法レベル2】になりました》
頭の中に声が響いて俺は何が使えるようになったか確かめる
…手の平からシャワーのように水が出てきた…
いらねぇ!!
全然ダメやん!と思いながらも一応窓から敵を狙ってみる
「【小さな水流】」
俺の手から放たれた水は綺麗な曲線を描き出し…空中に綺麗な虹を生み出した
「………」
俺はそっと手を塔の中に戻した
さて!どうしようか!ほとんどの敵が城の中に入っちゃったし外からじゃもう狙えない!
そんな事を思っているとこの塔に魔力が向かって来るのを感じた
「うわっ!」
バッとそっちを見た時には火の魔法が塔に直撃する所だった…少し塔が揺れる
パラパラと砂が上から降ってきて急いで窓から攻撃された方向を見る…城壁の上で守り側の生徒達を倒している攻め側の生徒数人がいた
ひぃ!この塔狙われてるやん!やばい!崩れたら俺圧死だよ!
そんな事を考えている時に再び魔力を感知して…大きな火の玉を水の玉数個で相殺させる
俺はどんどん水の玉を作り出して攻撃に備える…もちろん階段の方の警戒はしている(賢者先生がね)
さぁ!どんどん撃ってくるがいい!戦いはここからじゃー!!
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こんにちはアオネコさんです!
いつもお読み下さりありがとうございます!
体調が良くなってきたので9月くらいから通常の更新に戻れると思いますのでよろしくお願いします!
応援ありがとうございます!
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