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第一部
第34話
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「そっ、そんな…。」
悲痛な声を出してみても、彼らが動き出す気配はない。それどころか、もう終わりとでも言うように身体を離してしまった。
「そうですよね。幸尚さんは嫌がってたんですもんね。もうやめましょう。」
三目君はにっこりと笑って頭を撫でてきた。瀬尾君も股の間から顔を上げて、動こうとしない。止めてもらってうれしいはずなのに、身体の疼きを感じて堪らなくなる。しかし、その疼きを解消するための方法も分からない。どうすればいいのかなんて学んでこなかったし、誰にも教えられた経験もないのだ。
「ほら、もうやめるんでしょ?寝るんですよね?お休みなさい。」
「っ…。」
三目君はベッドに横になり、こちらに背を向けてしまった。それに習うように瀬尾君も反対側に寝転んで同じくこちらに背を向ける。
「あっ…っぅ…。」
身体に溜まった熱をどうにかしてほしい。でもそんなはしたないことを口にするのはためらわれる。自分だけが発情しているような気がして、恥ずかしい。
「っ……ふっ……うぅ…。」
本当に、本当に情けない話だが、ボロリと涙がこぼれてしまった。今までの人生で泣いたことなどほとんどないのに、最近は泣き上戸かとでもいうように涙を流すようになってしまった。それは瀬尾君と三目君のせいだと思う。彼らと出会ったことによって、自分はすっかり弱くなってしまったのだ。1人で大丈夫なはずだったのに、他人から認められる嬉しさを味わってしまった。他人から愛される快感を覚えてしまったから。
「うっっ……ぅ…。」
「幸尚さん?」
異変に先に気づいたのは瀬尾君の方だった。こちらを振り替えって顔を覗き込んでくる。目元を赤くした自分を見て、慌てて指で涙をぬぐってくれた。
「泣いてるんですか?ごめんなさい、苛めすぎましたね。幸尚さん、こういうこと全然知らないのにいきなり意地悪されて傷ついちゃったんですね?」
そこまで分かってるのならそんなことをするなと怒鳴りたかったが、口から出てきたのは子供のような嗚咽だけだった。
「あーあ、瀬尾に役目取られた。幸尚さん、瀬尾が優しいなんて思わないでくださいね?そいつも僕のやり方に同意してたんだから同罪なんですよ?…でもやり過ぎました。すいません。」
二人が両側から抱きついてきて、同時に頭をさすってくる。子供扱いが嫌で身体を捩ってみるも、二人には通じない。
「ちゃーんとイカせてあげますから安心してください。」
「へっ?はぁうっ!」
自身の固くなったものを握りこまれて、身体が跳ねる。三目君はニヤリと笑って優しく右手を動かし始めた。
「あっ!ひぃぃん、……ふっ、あぁ!」
「可愛い…。気持ちいい?」
「やっ、!」
「やだじゃないんですよ、幸尚さん?こういう時は『気持ちいい』っていうんです。」
「でっ、でも!こんな、ひぃあ!情けない…姿…!?」
「情けなくなんかないです。感じてる顔、本当にエロくて可愛い。ずっと見ていたい…。」
「んむっ…!」
目をつぶって快感に耐えていると、誰かに唇を塞がれる。慌てて目を開けると瀬尾君の整った顔が目の前にあった。油断している間に、舌をからめとられて、卑猥な音をたてながら、唾液をすすられる。
キスがこんなに気持ちいいものだったのか。与えられる快感に夢中になっていると、だんだんとしごく三目君の手の動きが激しくなってくる。
「イキそうなんですね?イッて。」
「幸尚さん、好きなだけ感じて。」
「あっ!!だめぇ、…ひぃああん!」
頭が馬鹿になりそうなほどの快感に、ビクビクと身体を震わせたのだった。
悲痛な声を出してみても、彼らが動き出す気配はない。それどころか、もう終わりとでも言うように身体を離してしまった。
「そうですよね。幸尚さんは嫌がってたんですもんね。もうやめましょう。」
三目君はにっこりと笑って頭を撫でてきた。瀬尾君も股の間から顔を上げて、動こうとしない。止めてもらってうれしいはずなのに、身体の疼きを感じて堪らなくなる。しかし、その疼きを解消するための方法も分からない。どうすればいいのかなんて学んでこなかったし、誰にも教えられた経験もないのだ。
「ほら、もうやめるんでしょ?寝るんですよね?お休みなさい。」
「っ…。」
三目君はベッドに横になり、こちらに背を向けてしまった。それに習うように瀬尾君も反対側に寝転んで同じくこちらに背を向ける。
「あっ…っぅ…。」
身体に溜まった熱をどうにかしてほしい。でもそんなはしたないことを口にするのはためらわれる。自分だけが発情しているような気がして、恥ずかしい。
「っ……ふっ……うぅ…。」
本当に、本当に情けない話だが、ボロリと涙がこぼれてしまった。今までの人生で泣いたことなどほとんどないのに、最近は泣き上戸かとでもいうように涙を流すようになってしまった。それは瀬尾君と三目君のせいだと思う。彼らと出会ったことによって、自分はすっかり弱くなってしまったのだ。1人で大丈夫なはずだったのに、他人から認められる嬉しさを味わってしまった。他人から愛される快感を覚えてしまったから。
「うっっ……ぅ…。」
「幸尚さん?」
異変に先に気づいたのは瀬尾君の方だった。こちらを振り替えって顔を覗き込んでくる。目元を赤くした自分を見て、慌てて指で涙をぬぐってくれた。
「泣いてるんですか?ごめんなさい、苛めすぎましたね。幸尚さん、こういうこと全然知らないのにいきなり意地悪されて傷ついちゃったんですね?」
そこまで分かってるのならそんなことをするなと怒鳴りたかったが、口から出てきたのは子供のような嗚咽だけだった。
「あーあ、瀬尾に役目取られた。幸尚さん、瀬尾が優しいなんて思わないでくださいね?そいつも僕のやり方に同意してたんだから同罪なんですよ?…でもやり過ぎました。すいません。」
二人が両側から抱きついてきて、同時に頭をさすってくる。子供扱いが嫌で身体を捩ってみるも、二人には通じない。
「ちゃーんとイカせてあげますから安心してください。」
「へっ?はぁうっ!」
自身の固くなったものを握りこまれて、身体が跳ねる。三目君はニヤリと笑って優しく右手を動かし始めた。
「あっ!ひぃぃん、……ふっ、あぁ!」
「可愛い…。気持ちいい?」
「やっ、!」
「やだじゃないんですよ、幸尚さん?こういう時は『気持ちいい』っていうんです。」
「でっ、でも!こんな、ひぃあ!情けない…姿…!?」
「情けなくなんかないです。感じてる顔、本当にエロくて可愛い。ずっと見ていたい…。」
「んむっ…!」
目をつぶって快感に耐えていると、誰かに唇を塞がれる。慌てて目を開けると瀬尾君の整った顔が目の前にあった。油断している間に、舌をからめとられて、卑猥な音をたてながら、唾液をすすられる。
キスがこんなに気持ちいいものだったのか。与えられる快感に夢中になっていると、だんだんとしごく三目君の手の動きが激しくなってくる。
「イキそうなんですね?イッて。」
「幸尚さん、好きなだけ感じて。」
「あっ!!だめぇ、…ひぃああん!」
頭が馬鹿になりそうなほどの快感に、ビクビクと身体を震わせたのだった。
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