45 / 62
おばあちゃんの知恵には向かない状況
しおりを挟む
少しずつだが全てが順調に進みだしていた。工場の経営は軌道にのったようだし、貧民街の住民の食生活改善に伴い来院する患者数も激減している。通常ならば患者を多く呼び込むことで診療所が儲かるはずなのだが、診察費を請求しないため患者が減れば減るほど経営状態が改善していく。
「来月はあまったお金で診療所のカーテンを変えようかしら……」
そんな妄想と共に私は久々の午後の休日を楽しんでいた。
「キース先生!!!! 助けて!!!!」
しかし空気をつんざくようなリタの声にアッサリと現実に引き戻される。思わず持っていたティーカップを落としそうになる程だ。私は慌てて二階の窓から顔を出し
「今日は定期往診の日だからいないの!午後には帰ると思うわ」
とまた来るように伝えると、それでは遅いと言わんばかりにリタは大粒の涙を流しながら首を横に振った。
「レオのお姉ちゃんが大変なの!! 刺されちゃったの!! グレイスさん助けて!!」
『刺された』という言葉に私の背中に冷たい汗が流れるのを感じた。
「多分、先生は市場で回復薬の買い出しをしていると思うわ。先生を呼んできて。私は診療所にある回復薬を持って先に行くから」
私はそう伝えて、勢いよく階段を降り診察室に入る。回復薬が何本か置いてあったはずだが……、その棚には清潔な布が数枚しか置いていない。
「だから買い出しをしてくるって言っていたんだ……」
とりあえず布を袋に詰めて私は娼館へと全速力で走った。
肩で息をしながら、レオ姉の部屋に入った瞬間私は息をのむ。そこには血まみれでお腹を押さえているレオ姉がいた。
「先生は?!」
「今、リタに呼んできてもらっています。直ぐ参りますので……」
そう言っている間にもレオ姉からはドクドクと血が流れ出ているのが分かった。切り傷に効く方法をおばあちゃんから教えて貰ったことがあるが、この血はどうみてもそれだけでは止まりそうにない。
「グレイスさん、助けて!! お金ならいくらでも払うから!!」
そう叫んだのはレオ姉を抱きかかえているリタ姉だった。ありったけの知識を総動員して、私は袋の中から取り出した布を腹部の傷があるであろう場所に押し当てる。中学校の時に習ったような気がする止血法だ。
この止血法を行う場合、感染症を予防するためにビニール袋などを手袋かわりにしてから傷口を押さえるのが理想だが、この世界にそんなもの存在しない。持っていた袋をその代わりにするが、布袋ということもあり、少しすると袋ごしに血がにじんでくるのが分かった。
「勘違いした客に刺されたんだよ。一緒に死ぬつもりだったんだろうけど、途中で怖くなったのか男は血まみれで部屋から逃げ出しやがった」
リタ姉の必死な声を聞きながらも頭をフル回転させる。授業では太ももを怪我した場合は、太腿の付け根のように心臓に近い場所を縛るといい……と習ったような気もするが、腹部の場合、それはどこになるんだろう。必死で考えるが答えは出てこず、手元の布は一瞬にして赤く染まる。止血できていないのだ。
止まって!!!!
お願い――止まって!!
死んじゃう!! 死んじゃう!!
止まれ!!!!
どれくらい経っただろう、それまで肩で息をしていたレオ姉が力なくリタ姉の腕に身をゆだねる。あぁ……間に合わなかったのだ。そんな私の絶望的な顔を見て、周囲からはすすり泣きが聞こえてきた。
「どいて!!」
最悪のタイミングだが、想像より早く登場したキースさんに押しやられるようにして、私はレオ姉から引き離される。
なんて無力なんだろう。
なんで誰も助けられないんだろう。
なんで回復魔法の基本ぐらい学んでおかなかったんだろう。
そんな絶望の淵にいる私の耳に、キースさんの「あれ?」という軽い声が届いた。
「どこを刺されたんですか?」
「え?お、お腹?」
リタ姉の言葉にキースさんは「失礼」と言って、勢いよくレオ姉の服を破るがそこには傷一つなく綺麗な褐色の肌があるだけだった。キースさんは他の場所も確認したが、特に回復魔法をかけるべき場所がないようだ。
「叫び声が聞こえて、この部屋に来たら血まみれでお腹を押さえているマーゴがいたからてっきり……」
確かに私も傷を確認しなかったが、彼女が腹部を押さえているので腹部に怪我があるのだとばかり思いこんでいた。さすが素人集団。
「マーゴ、マーゴ!」
名前を呼びながらキースさんが彼女の頬をたたくと少しして、「う――ん」とレオ姉が意識を取り戻した。周囲からは歓声よりもザワザワと訝しげな声が寄せられる。
「痛いところは?」
「お腹が焼ける……あれ?痛くない」
「他には?刺された場所とかは?」
「刺されたと思ったんだけど――」
レオ姉も自分の腹部を確認するが、傷一つないことに気付き不思議そうな顔をして首を傾げる。
「ねぇ、あんた、もしかして男の返り血を浴びて、卒倒しただけじゃないの?」
リタ姉の言葉に、今度は周囲からはドッと笑いが起きた。
「嘘……やだ……」
「グレイスさんなんて泣きながら応急処置してくれたんだからね」
「あぁ……よかった……」
私は思わずそう言ってレオ姉に抱きついていた。
「来月はあまったお金で診療所のカーテンを変えようかしら……」
そんな妄想と共に私は久々の午後の休日を楽しんでいた。
「キース先生!!!! 助けて!!!!」
しかし空気をつんざくようなリタの声にアッサリと現実に引き戻される。思わず持っていたティーカップを落としそうになる程だ。私は慌てて二階の窓から顔を出し
「今日は定期往診の日だからいないの!午後には帰ると思うわ」
とまた来るように伝えると、それでは遅いと言わんばかりにリタは大粒の涙を流しながら首を横に振った。
「レオのお姉ちゃんが大変なの!! 刺されちゃったの!! グレイスさん助けて!!」
『刺された』という言葉に私の背中に冷たい汗が流れるのを感じた。
「多分、先生は市場で回復薬の買い出しをしていると思うわ。先生を呼んできて。私は診療所にある回復薬を持って先に行くから」
私はそう伝えて、勢いよく階段を降り診察室に入る。回復薬が何本か置いてあったはずだが……、その棚には清潔な布が数枚しか置いていない。
「だから買い出しをしてくるって言っていたんだ……」
とりあえず布を袋に詰めて私は娼館へと全速力で走った。
肩で息をしながら、レオ姉の部屋に入った瞬間私は息をのむ。そこには血まみれでお腹を押さえているレオ姉がいた。
「先生は?!」
「今、リタに呼んできてもらっています。直ぐ参りますので……」
そう言っている間にもレオ姉からはドクドクと血が流れ出ているのが分かった。切り傷に効く方法をおばあちゃんから教えて貰ったことがあるが、この血はどうみてもそれだけでは止まりそうにない。
「グレイスさん、助けて!! お金ならいくらでも払うから!!」
そう叫んだのはレオ姉を抱きかかえているリタ姉だった。ありったけの知識を総動員して、私は袋の中から取り出した布を腹部の傷があるであろう場所に押し当てる。中学校の時に習ったような気がする止血法だ。
この止血法を行う場合、感染症を予防するためにビニール袋などを手袋かわりにしてから傷口を押さえるのが理想だが、この世界にそんなもの存在しない。持っていた袋をその代わりにするが、布袋ということもあり、少しすると袋ごしに血がにじんでくるのが分かった。
「勘違いした客に刺されたんだよ。一緒に死ぬつもりだったんだろうけど、途中で怖くなったのか男は血まみれで部屋から逃げ出しやがった」
リタ姉の必死な声を聞きながらも頭をフル回転させる。授業では太ももを怪我した場合は、太腿の付け根のように心臓に近い場所を縛るといい……と習ったような気もするが、腹部の場合、それはどこになるんだろう。必死で考えるが答えは出てこず、手元の布は一瞬にして赤く染まる。止血できていないのだ。
止まって!!!!
お願い――止まって!!
死んじゃう!! 死んじゃう!!
止まれ!!!!
どれくらい経っただろう、それまで肩で息をしていたレオ姉が力なくリタ姉の腕に身をゆだねる。あぁ……間に合わなかったのだ。そんな私の絶望的な顔を見て、周囲からはすすり泣きが聞こえてきた。
「どいて!!」
最悪のタイミングだが、想像より早く登場したキースさんに押しやられるようにして、私はレオ姉から引き離される。
なんて無力なんだろう。
なんで誰も助けられないんだろう。
なんで回復魔法の基本ぐらい学んでおかなかったんだろう。
そんな絶望の淵にいる私の耳に、キースさんの「あれ?」という軽い声が届いた。
「どこを刺されたんですか?」
「え?お、お腹?」
リタ姉の言葉にキースさんは「失礼」と言って、勢いよくレオ姉の服を破るがそこには傷一つなく綺麗な褐色の肌があるだけだった。キースさんは他の場所も確認したが、特に回復魔法をかけるべき場所がないようだ。
「叫び声が聞こえて、この部屋に来たら血まみれでお腹を押さえているマーゴがいたからてっきり……」
確かに私も傷を確認しなかったが、彼女が腹部を押さえているので腹部に怪我があるのだとばかり思いこんでいた。さすが素人集団。
「マーゴ、マーゴ!」
名前を呼びながらキースさんが彼女の頬をたたくと少しして、「う――ん」とレオ姉が意識を取り戻した。周囲からは歓声よりもザワザワと訝しげな声が寄せられる。
「痛いところは?」
「お腹が焼ける……あれ?痛くない」
「他には?刺された場所とかは?」
「刺されたと思ったんだけど――」
レオ姉も自分の腹部を確認するが、傷一つないことに気付き不思議そうな顔をして首を傾げる。
「ねぇ、あんた、もしかして男の返り血を浴びて、卒倒しただけじゃないの?」
リタ姉の言葉に、今度は周囲からはドッと笑いが起きた。
「嘘……やだ……」
「グレイスさんなんて泣きながら応急処置してくれたんだからね」
「あぁ……よかった……」
私は思わずそう言ってレオ姉に抱きついていた。
35
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
【完結】偽物聖女は冷血騎士団長様と白い結婚をしたはずでした。
雨宮羽那
恋愛
聖女補佐官であるレティノアは、補佐官であるにも関わらず、祈りをささげる日々を送っていた。
というのも、本来聖女であるはずの妹が、役目を放棄して遊び歩いていたからだ。
そんなある日、妹が「真実の愛に気づいたの」と言って恋人と駆け落ちしてしまう。
残されたのは、聖女の役目と――王命によって決められた聖騎士団長様との婚姻!?
レティノアは、妹の代わりとして聖女の立場と聖騎士団長との結婚を押し付けられることに。
相手のクラウスは、「血も涙もない冷血な悪魔」と噂される聖騎士団長。クラウスから「俺はあなたに触れるつもりはない」と言い放たれたレティノアは、「これは白い結婚なのだ」と理解する。
しかし、クラウスの態度は噂とは異なり、レティノアを愛しているようにしか思えなくて……?
これは、今まで妹の代わりの「偽物」として扱われてきた令嬢が「本物」として幸せをつかむ物語。
◇◇◇◇
お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます!
モチベになるので良ければ応援していただければ嬉しいです♪
※いつも通りざまぁ要素は中盤以降。
※完結まで執筆済み
※表紙はAIイラストです
※アルファポリス先行投稿(他投稿サイトにも掲載予定です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる