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はじめてのともだち
①
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その数日後、再び魔王は現れた。
ベッドから起き上がって出迎えた僕を見て、満足そうに笑う。
「君は命の恩人だと」お礼を言えば、「だからって戦う時には遠慮はいらないぞ、本気で来い」と胸を張った。
それから二人でベッドに腰掛けてお喋りをした。
年の近い子とあんなに話すのは、僕にとって初めての経験だった。
僕は興奮し、同時に寂しさを抱えていたことを自覚した。
平気なふりをしていただけで僕はずっと寂しかったのだ。
諦めたつもりだったのに誰かと繋がりたかったのだ。
逸らされる視線に、ずっと傷ついてきたのだ。
それからも魔王はちょくちょく僕を訪ねてやってきた。
雨の日は避け、下弦月から満月を経て上弦月になるまでは二日おきに。月が半分より欠けている間は姿を現さなかった。
魔族の力は月の満ち欠けと深く関わっているらしい。魔力が弱まり長く飛べなくなるのだと彼は明かした。特に新月の日は、とても眠くなって一日中ベッドの中にいるという。
「僕にそんなことを話しちゃっていいの? 君の弱点だろう?」
僕がたずねれば、魔王は肩を竦めた。
「なるほど。新月の日に攻めこまれたら、断然俺が不利だな」
彼は僕の手を握りベッドから立ち上がらせると、引っ張って窓辺へと向かう。そして、背中を向けたまま言った。
「でも、お前はそんな卑怯な真似をするやつじゃないよな」
「買いかぶり過ぎじゃないか? 僕はいずれ君の敵になるんだぞ」
魔王は肩越しににんまり笑うと、窓枠に足をかけた。
「だったら、もっとよく俺の事を知ればいい。戦略を立てるなら、まずは敵を学ぶべきだろ」
外に出た魔王は掌を上に向け、指先をクイクイ曲げて僕を呼び寄せる。
「来いよ。まずは俺の魔力を見せてやる」
ベッドから起き上がって出迎えた僕を見て、満足そうに笑う。
「君は命の恩人だと」お礼を言えば、「だからって戦う時には遠慮はいらないぞ、本気で来い」と胸を張った。
それから二人でベッドに腰掛けてお喋りをした。
年の近い子とあんなに話すのは、僕にとって初めての経験だった。
僕は興奮し、同時に寂しさを抱えていたことを自覚した。
平気なふりをしていただけで僕はずっと寂しかったのだ。
諦めたつもりだったのに誰かと繋がりたかったのだ。
逸らされる視線に、ずっと傷ついてきたのだ。
それからも魔王はちょくちょく僕を訪ねてやってきた。
雨の日は避け、下弦月から満月を経て上弦月になるまでは二日おきに。月が半分より欠けている間は姿を現さなかった。
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僕がたずねれば、魔王は肩を竦めた。
「なるほど。新月の日に攻めこまれたら、断然俺が不利だな」
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「でも、お前はそんな卑怯な真似をするやつじゃないよな」
「買いかぶり過ぎじゃないか? 僕はいずれ君の敵になるんだぞ」
魔王は肩越しににんまり笑うと、窓枠に足をかけた。
「だったら、もっとよく俺の事を知ればいい。戦略を立てるなら、まずは敵を学ぶべきだろ」
外に出た魔王は掌を上に向け、指先をクイクイ曲げて僕を呼び寄せる。
「来いよ。まずは俺の魔力を見せてやる」
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