ほっかほか 〜なっちゃんとママとおにぎり〜

まなちゃんちのごはん

保育園でのお友だち、まなみちゃんもママと一緒にスーパーへお買い物に来ていました。

　「なっちゃんだぁ」

　「こんにちは、なっちゃんママ」

　「あ、こんにちはー」

まなちゃんとまなちゃんママは
ふたりともワンピースを着てて、髪の毛もくるんってしててお姫さまみたい。

　「まなみのおうちは今夜ママがオムライスとハンバーグを作ってくれるのー。ママのお料理は世界一なんだよ！」

まなちゃんはぴょんぴょん跳ねて自慢げになっちゃんに言います。

　「まなみったら！もう」

まなちゃんママもうれしそうです。

そして、まなちゃんママがなっちゃんちのカートの中をのぞいてきました。

　「あらぁ…。できあいのものばかりなのね、今日も。育ちざかりのなっちゃんがかわいそうよ？休みの日くらい手作りしてあげたら？」

　「ははっ！わかってはいるんだけど、炊事が苦手で、ついつい…」

ママは頭をポリポリかいて苦笑い。

　「ママと食べるごはんは、なんでもおいしいの！だから、なっちゃんはかわいそうなんかじゃないよ？」

ママはちょっと目がうるうる…。

　「それとね、ママのおにぎりは世界一おいしいんだよ！」

えへん！といつもより大きい声でまなちゃんママに答えるなっちゃん。

　「ばいばい！なっちゃん、また明日ねー」

まなちゃんは大きく手を振ってなっちゃんとお別れしました。

なっちゃんはまなちゃんに手を振り終わると、ママに満面の笑顔。

　「ありがと！なっちゃん！」

その場でママはぎゅーっ！としてくれました。

　「ママ、だーいすき！」

　「ママもなっちゃんが大好き！」


今夜はアイスクリームも、おまけで買ってもらえて満足げのなっちゃん。

足取り軽く、ふたりはアパートへ帰っていったよ！