32 / 171
祭りが誰も彼もが好きだとおもうな
しおりを挟む
ダイダロスを出発して二日
カンザキ達一行は大急ぎで帰ってきた
そして焼肉ゴッド、店の前にに着いたときに目についたものは・・・
なんということでしょう
以前はボロボロだった店舗の入り口が、まるで新築のようにきれいになっているではないですか!
店舗内へと足を踏み入れると以前のレイアウトとは全く違って白壁と木製品のおしゃれな雰囲気が漂います
店内にある、ワンポイントになる小さな白い花が明るい雰囲気を醸し出していますね
その奥の油まみれで薄暗かった厨房も清潔で綺麗な物になり、光の魔石を使った明るい厨房に変わっています
さらには焼き肉用の鉄板がすべて新品になっているではありませんか!
「な・・なにがあったんだ?」
カンザキは本当にここが自分の店舗かと不安になり、一度店の外に出て看板を確かめたくらいだった
二階へ上がると、そのまま何も変化はしていないし、キャサリンの方も店内は変わっていない
なんだこれとカンザキが店内をよく見て調べていると…
「お?カンザキ帰ったのか。無事で良かったよ」
「ガルバ!お前も無事に帰れてたんだな」
「俺はあの時一週間牢に入ってたけどな」
「ははは、そりゃぁ自業自得だろ」
カンザキがいない間に何があったのか、ガルバは簡潔に教えてくれた
謎の男と女性騎士については正体不明のままだがカンザキにはなんとなく想像はついている
ウルグインの王が訪ねてきたか?
そしてもう一つ変わったことといえば
「鹿が結婚した」
カンザキが予想だにしない事があった
ガルバがニヤニヤしながら言う
「はぁ!?急になんでだ!?あいつそんな相手いたか?」
「いやまぁそこはほれ、色々あったんだ。結婚式に行ったけどすごいもんだったぜ?この街っつうか、国のお偉方が一堂に集まっていたしなー」
「いったいどこの誰と結婚したんだアイツは・・・」
その後ガルバも鹿は新居だなんだと忙しく会えていないらしい
これはしばらく謎のままだそうだ
一度その相手にも会ってみたいもんだなー
そんなことを考えていると
「カンザキさま、私と結婚しませんか!?」
それを聞いたシアが言った第一声がそれだ
すぱーん!
その真後ろからキャサリンが来てシアの頭をはたいてズルズルと引きずられて店内に連れ去られた
そしてすさまじい怒鳴り声が聞こえる
なんなんだ…恐ろしい
「お前さんも大変そうだな。じゃあ今配達中だからよ、また夜に寄るわ。あとオークションで買った酒もちゃんとあるから安心しろよ」
そう言ってガルバは馬車に乗って走り去る
そうか、この街は馬車なんだな・・ダイダロスで乗っていた魔導車と魔導列車は懐かしかったと共に、一気にあの頃へと感覚を押し戻してしまった
空を見上げ、雲を数える。
地面を見て、石畳の街道をゆっくり歩く。
カンザキはこの街を気に入っている
でなければここで焼肉屋など始めなかっただろう
あの日本のように効率的な移動手段に人間関係も悪くはないと今なら思えるが
この人情溢れる街が今まで自分になかったものを補充してくれているような気がしている
今店内から漏れているキャサリンの声も、シアの謝っている声もすべてがカンザキには新鮮に思えていた
その夜
久々に店をあけた
思っていたよりも固定ファンがついていた様で、どこから開店の話をきいたのか久しぶりといった感じで大勢の人が来てくれた
シア目当ての客も結構な数で増えている
ていうか忙しいから店員を増やしたのにその店員のせいで客が増えている
なんだか本末転倒だと思う
でもそのおかげで退屈しない毎日を送れるのだから感謝だな
「やーおやじさん。聞いてくれよーこの間ついに71層に行っちゃってさ」
「そうそうカインが突っ込みすぎてなぁ」
しばらく来ていなかった冒険者たちだ
見ないうちに装備などが良くなっている気がする
それに71層か?
ってあれ?冒険者だと65層くらいが今の限界じゃなかったか?
そう聞くと
「いやね、俺らが更新し続けてるんですよ。それでもまだいけそうな気がしてるし、他の冒険者達も結構、60から66層くらいまでは当たり前に進めてるんですよねぇ。なんか今は百年に一度の当たり年らしいです」
「へぇ」
カンザキは感心した。
冒険者の人々が65層当たりまでしか行かなかったのはベテラン勢がその日の暮らしを優先させていたためだともいわれている。
そこまでで得られる素材などでも十分暮らしていけたし、危険を冒して奥に進むものは少なかったからだとも
「百年前にもあったらしいんですよ。当時は30層が限界だったらしいんですけ
ど、一気にその数年で60層まで進んだらしいです」
その計算でいけば、今回は90層くらいまでは余裕で進めるのかな?
「で、今は新しい素材なんかがどんどん増えてますから武器屋とか防具屋に道具屋なんかも忙しいみたいですね」
でも今まで数百年かけてじっくり進んでいたのがこの数か月で一気に進んだことになる
これはなんかあったんじゃないか・・・
ダイダロスの文明化が一気に進んだように
カンザキは考えるが思いつかない
まさか自分の始めた焼肉屋が原因だとは思わなかった
店の提供している肉とか料理に特殊効果が含まれているなどまったくもって気づいていなかったのだった
まあ、時代が進むのを見るのは面白くていいな!
気にしないでおくか
簡単に済ませてしまうあたりはやはり性格なのだろう
「そういやおやじさん、知ってるかい?来週あたりに貼り出されるらしい、国をあげてどでかい祭りがあること」
「ん?なんだいそりゃ。ちょっとしばらく居なかったから情報は入ってないんだ」
「数日前にでかい結婚式があったんだけどな、その時あたりから噂になってんだよ。知り合いの王宮の兵士に聞いたんだがどうやら本当らしくてな」
「祭りかー屋台とかできるかな」
国をあげてならば賑やかになりそうだな
「できるんじゃないですかね、商店街の連中も色々やろうとしているみたいですよ」
「で、なんの祭なんだ?」
「ウルグイン建国祭とかじゃないかって話ですよ」
そうか、祭か。
屋台メニューなんか考えないとな!
カンザキ達一行は大急ぎで帰ってきた
そして焼肉ゴッド、店の前にに着いたときに目についたものは・・・
なんということでしょう
以前はボロボロだった店舗の入り口が、まるで新築のようにきれいになっているではないですか!
店舗内へと足を踏み入れると以前のレイアウトとは全く違って白壁と木製品のおしゃれな雰囲気が漂います
店内にある、ワンポイントになる小さな白い花が明るい雰囲気を醸し出していますね
その奥の油まみれで薄暗かった厨房も清潔で綺麗な物になり、光の魔石を使った明るい厨房に変わっています
さらには焼き肉用の鉄板がすべて新品になっているではありませんか!
「な・・なにがあったんだ?」
カンザキは本当にここが自分の店舗かと不安になり、一度店の外に出て看板を確かめたくらいだった
二階へ上がると、そのまま何も変化はしていないし、キャサリンの方も店内は変わっていない
なんだこれとカンザキが店内をよく見て調べていると…
「お?カンザキ帰ったのか。無事で良かったよ」
「ガルバ!お前も無事に帰れてたんだな」
「俺はあの時一週間牢に入ってたけどな」
「ははは、そりゃぁ自業自得だろ」
カンザキがいない間に何があったのか、ガルバは簡潔に教えてくれた
謎の男と女性騎士については正体不明のままだがカンザキにはなんとなく想像はついている
ウルグインの王が訪ねてきたか?
そしてもう一つ変わったことといえば
「鹿が結婚した」
カンザキが予想だにしない事があった
ガルバがニヤニヤしながら言う
「はぁ!?急になんでだ!?あいつそんな相手いたか?」
「いやまぁそこはほれ、色々あったんだ。結婚式に行ったけどすごいもんだったぜ?この街っつうか、国のお偉方が一堂に集まっていたしなー」
「いったいどこの誰と結婚したんだアイツは・・・」
その後ガルバも鹿は新居だなんだと忙しく会えていないらしい
これはしばらく謎のままだそうだ
一度その相手にも会ってみたいもんだなー
そんなことを考えていると
「カンザキさま、私と結婚しませんか!?」
それを聞いたシアが言った第一声がそれだ
すぱーん!
その真後ろからキャサリンが来てシアの頭をはたいてズルズルと引きずられて店内に連れ去られた
そしてすさまじい怒鳴り声が聞こえる
なんなんだ…恐ろしい
「お前さんも大変そうだな。じゃあ今配達中だからよ、また夜に寄るわ。あとオークションで買った酒もちゃんとあるから安心しろよ」
そう言ってガルバは馬車に乗って走り去る
そうか、この街は馬車なんだな・・ダイダロスで乗っていた魔導車と魔導列車は懐かしかったと共に、一気にあの頃へと感覚を押し戻してしまった
空を見上げ、雲を数える。
地面を見て、石畳の街道をゆっくり歩く。
カンザキはこの街を気に入っている
でなければここで焼肉屋など始めなかっただろう
あの日本のように効率的な移動手段に人間関係も悪くはないと今なら思えるが
この人情溢れる街が今まで自分になかったものを補充してくれているような気がしている
今店内から漏れているキャサリンの声も、シアの謝っている声もすべてがカンザキには新鮮に思えていた
その夜
久々に店をあけた
思っていたよりも固定ファンがついていた様で、どこから開店の話をきいたのか久しぶりといった感じで大勢の人が来てくれた
シア目当ての客も結構な数で増えている
ていうか忙しいから店員を増やしたのにその店員のせいで客が増えている
なんだか本末転倒だと思う
でもそのおかげで退屈しない毎日を送れるのだから感謝だな
「やーおやじさん。聞いてくれよーこの間ついに71層に行っちゃってさ」
「そうそうカインが突っ込みすぎてなぁ」
しばらく来ていなかった冒険者たちだ
見ないうちに装備などが良くなっている気がする
それに71層か?
ってあれ?冒険者だと65層くらいが今の限界じゃなかったか?
そう聞くと
「いやね、俺らが更新し続けてるんですよ。それでもまだいけそうな気がしてるし、他の冒険者達も結構、60から66層くらいまでは当たり前に進めてるんですよねぇ。なんか今は百年に一度の当たり年らしいです」
「へぇ」
カンザキは感心した。
冒険者の人々が65層当たりまでしか行かなかったのはベテラン勢がその日の暮らしを優先させていたためだともいわれている。
そこまでで得られる素材などでも十分暮らしていけたし、危険を冒して奥に進むものは少なかったからだとも
「百年前にもあったらしいんですよ。当時は30層が限界だったらしいんですけ
ど、一気にその数年で60層まで進んだらしいです」
その計算でいけば、今回は90層くらいまでは余裕で進めるのかな?
「で、今は新しい素材なんかがどんどん増えてますから武器屋とか防具屋に道具屋なんかも忙しいみたいですね」
でも今まで数百年かけてじっくり進んでいたのがこの数か月で一気に進んだことになる
これはなんかあったんじゃないか・・・
ダイダロスの文明化が一気に進んだように
カンザキは考えるが思いつかない
まさか自分の始めた焼肉屋が原因だとは思わなかった
店の提供している肉とか料理に特殊効果が含まれているなどまったくもって気づいていなかったのだった
まあ、時代が進むのを見るのは面白くていいな!
気にしないでおくか
簡単に済ませてしまうあたりはやはり性格なのだろう
「そういやおやじさん、知ってるかい?来週あたりに貼り出されるらしい、国をあげてどでかい祭りがあること」
「ん?なんだいそりゃ。ちょっとしばらく居なかったから情報は入ってないんだ」
「数日前にでかい結婚式があったんだけどな、その時あたりから噂になってんだよ。知り合いの王宮の兵士に聞いたんだがどうやら本当らしくてな」
「祭りかー屋台とかできるかな」
国をあげてならば賑やかになりそうだな
「できるんじゃないですかね、商店街の連中も色々やろうとしているみたいですよ」
「で、なんの祭なんだ?」
「ウルグイン建国祭とかじゃないかって話ですよ」
そうか、祭か。
屋台メニューなんか考えないとな!
0
あなたにおすすめの小説
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
異世界異話 天使降臨
yahimoti
ファンタジー
空から天使が降って来た。
落ちたんだよ。転生かと思ったらいきなりゲームの世界「ロストヒストリーワールド」の設定をもとにしたような剣と魔法の世界にね。
それも面白がってちょっとだけ設定してみたキャラメイクのせいで天使族って。こんなのどうすんの?なんの目的もなければ何をしていいかわからないまま、巻き込まれるままにストーリーは進んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる