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ミナリはカンザキのまたいとこにあたる
幼少の頃より、カンザキを兄と慕っていた
それは自身が長女であり弟はいたものの、兄というものに憧れていたからというものもあるし、
厳しく育てられていたからというのもある
たまたま同じ町内にいたということもあったし
霊能の家系にあってミナリのその才能は恐れられていたが、無能力であったカンザキはそれがわからずに普通に接していたのが大きかったのだろう
さて、そんなミナリではあるがたまたま偶然にこの世界に迷い込む
そしてカンザキを見つけたわけであるが元世界に帰ろうとは微塵も思っていなかった
その理由については割愛する
ともかく、暮らすのであれば、食うため暮らすために仕事が必要になる
もともとは教師であったこと、そしてエリザに鍛えられたこと等からギルドにて冒険者を鍛えるという、指導官というか教師のような事をして暮らしている
休日はだいたい3日働いて1日
それで十分な給金が得られている
このウルグインは裕福だ、そう感じれる
朝食は出がけに通るパン屋でパンを買う
昼食はダンジョンすぐ前にあるギルドの食堂で日替わりランチ
夜はといえば、カンザキの店に通うのだ
「あーつかれた」
「お疲れ様ですミナリさん」
シアがミナリにいつもの肉盛り合わせとごはんを持っていく
そしてビールだ
「お、ありがとシアちゃん。ほんとシアちゃんはいい子だよねぇ…なのになんでキャサリンと…」
あの騒ぎ以降、カンザキの婚約者といえばキャサリンという事になっている
だが他の面々もあきらめてはいないのだろう、カンザキの周りから離れない
それはミナリも同じなのだが
その中でもシアはミナリも認める出来る女ということらしい
キャサリンはそれこそ最近王城に出入りしてはいるものの、休みとなれば前日に大酒を飲んで当日は昼過ぎまで寝ていることが多い
ミナリの性格上それはいかがなものかと思っている
シアは献身的で真面目、そしてとにかく優しい
こんな人が姉だったら、妹だったらと思う程に気に入っているのだ
それはさておき、ミナリは肉を焼いて、タレをつけ、ライスにぽんとバウンドさせて食べる
野菜も好きで、ミナリが食べるからと最近は野菜も店で出してくれるようになった
キムチやナムルもミナリが食べたいからと、さらには自分で作るからと言ってメニュー化している
それを見た他の客があれは何だと言って注文するようになったので結構人気だ
材料となるもののほとんどは、なんとショウヘイの店で入手できるのだとか
とりあえず料理と言うものはさほど得意でないカンザキでも店で出せる料理として重宝するようになった
そんな中、ミナリのある一言がさらなるメニューを追加させる事になる
ある程度途中まで食べてからミナリはふと、言った
「ねー、シン兄・・」
「ん?なんだ?」
「石焼きビビンバ食べたいんだけど?」
「‥‥・‥‥そんなものはない」
「材料はあるよね?」
「あるな」
「じゃあ作って」
「作るってお前、なんだあの器がないだろ?普通にどんぶりに入れて出すくらいはできるけど」
「じゃあそれでいいから」
そう言われてカンザキは、ミナリが言うままにどんぶりに乗せていく
今あるのは、
ごはん
ほうれん草
もやし
焼いた肉
ごま
ショウヘイの店からもらったコチジャン、あとはカンザキ特製焼肉のたれ
ごま油
海苔がないのと、卵は例の物は大きすぎるので普通のニワトリの卵だ
それらを、盛り付けて出す
シアが興味深そうに見ていたので、あとで自分でも作るかもしれない
「おー!それっぽいね…」
それを混ぜて、食べるのかと思ったら
ミナリはなんと七輪の上の網を取り除き、そこにカバンから小さめの鉄鍋を出して乗せる
十分に熱せられたらそこに脂身で油をしいてから
どんぶりの中を入れてじゅうじゅうと音を立てて混ぜ始めた
お前、それ家でやれよと言いたかったカンザキだったが我慢をする
そしてそれを、そのままフライパンでは食べずにどんぶりに戻して食べ始めた
「鉄鍋、洗っておきましょうか?」
「あ、さんきゅーシアちゃん」
スプーンもカバンから取り出して、どんぶりからひと掬いして
ぱくり
「んーーっ、おいしー!」
ぱくり
「これ分量丁度いい感じだね」
ぱくり
「シアちゃんも一口どう?」
「いいんですか?」
「いいっていいって。ほら」
ミナリは掬ってからシアにスプーンを差し出す
顔を近づけ、ぱくり
「ん、これ美味しいですね。このごはんの焦げた部分の匂いもいいし、野菜もまだしゃきっとしてるし」
「だよね、美味しいよねぇ」
「あれだけの手間でできるならメニューに入れる価値がありますね」
「だってー、シン兄」
そう言って、ミナリとシアはカンザキを見た
はぁ・・・あれを言う時が来たかとカンザキは覚悟を決める
実はカンザキも以前、考えたことがあった
しかしながら、器で躓いてしまったのだ
この料理、手元で混ぜないとおいしさみたいなものが目減りする
冷めるとさほど美味しくないのだ
かといって、今ミナリがしたように小さな鉄鍋というのもありなのだが
すぐに器に移すかしないと鉄鍋は熱くなりすぎるし、さらには鉄鍋を火元から離してしまうと温度が下がりすぎるという事がある
鉄鍋を分厚くして、冷めにくくすると言うのも考えたのだが今度は熱くなりすぎたのだ
「という事があってだなー」
「何やってんの…あれ、石鍋でしょ?」
「え、そうなのか?てっきり現代の技術で作られた謎物質の器だと思ってた」
「はぁ・・シン兄って結構ポンコツだよね」
「うるせえ」
「でも石鍋って何処で買えるんだろ?」
「あー、売ってないと思うぞ?道具屋筋のとこで結構店回ったんだけど見たことはないし」
「そりゃねぇ。ある意味石鍋って日本でもれくらいしか使ってるのも見たことないしね」
「だから作ろうとしたんだけど、失敗したんだって」
そう言いながらカンザキはどこからともなく器を出してくる
それは鈍く、銅色に輝いている器だった
「これ何?」
「失敗作」
「それは分かってるんだけど、素材…もしかして銅とかじゃないよね?」
「ああ、これはオリハルコンとかいうやつで作ってもらった」
「はあ!?えええ?」
久しぶりに驚くシアが見れた
ミナリはなんのことか分かっていない
「カンザキさま‥‥これだけでおそらくウルグインの城が建ちますよ…」
「うん、そんなことを猫さんにも言われた気がする」
ミナリはいまいち分かっていない様子で
「それでこれ、何がダメだったの?」
「実は熱を全然通さなかった…」
「は?」
「文字通り、全然。熱くもならない、火にあたってるところも焦げたりもしない…」
「そんな金属どうやって加工するのよ…そっちの方が興味あるんだけど?」
「まぁそれで、熱を通さない金属なんてふざけたものがあるのを知ったんだ」
「というか、なんで金属で作ろうとしてるのよ…石を削ってもらえばいいんじゃない?もしくは砕いた石を固めるとかさ」
「賢いな…ミナリ…」
「いや普通だと思うけど」
「それで失敗したので、次に作ったのがこれだ。熱を通すように合金にした」
次に取り出したのは白っぽくなった鍋だった
「これはな、オリハルコンとミスリルとかいうのを混ぜてあるもので作ってもらった」
「カンザキさま?それ、ヒヒイロカネって言われませんでした?」
「言われた気がする」
シアがあきれた顔をしている
ミナリはそれを見て、値段を聞いたらしい
それでカンザキを睨む
「ばかじゃないの?」
「ひでぇな!俺もなんか色々考えてるんだよ!簡単に蓄熱しねーかな、とか、洗うの楽にならないかなとか…この世界だから便利金属みたいなものがあると思ってたんだよ!」
何も考えてないわけじゃないんだぞ!
「はぁ…それで、これの失敗の理由は?」
「熱を一切通さなかった」
「さっきと同じじゃないの!」
「魔力で作った火なら通ったんだよ!魔法の火な!」
「あー、なるほど、そっちね」
「でも全然内側が熱くならないどころか受けた側に反射したんだけどな」
「よりタチが悪いじゃない…防具ならすごい性能よそれ。鍋としては失格だけど」
「まぁそんなことがあって、石鍋作りは諦めてたんだ」
そういう事で、メニュー化は諦めていたんだが…
ここはひとつ、もう一回チャレンジしてみるか
「次はちゃんと石で作ればいいと思うよ」
その日ミナリはそう言って帰って行った
幼少の頃より、カンザキを兄と慕っていた
それは自身が長女であり弟はいたものの、兄というものに憧れていたからというものもあるし、
厳しく育てられていたからというのもある
たまたま同じ町内にいたということもあったし
霊能の家系にあってミナリのその才能は恐れられていたが、無能力であったカンザキはそれがわからずに普通に接していたのが大きかったのだろう
さて、そんなミナリではあるがたまたま偶然にこの世界に迷い込む
そしてカンザキを見つけたわけであるが元世界に帰ろうとは微塵も思っていなかった
その理由については割愛する
ともかく、暮らすのであれば、食うため暮らすために仕事が必要になる
もともとは教師であったこと、そしてエリザに鍛えられたこと等からギルドにて冒険者を鍛えるという、指導官というか教師のような事をして暮らしている
休日はだいたい3日働いて1日
それで十分な給金が得られている
このウルグインは裕福だ、そう感じれる
朝食は出がけに通るパン屋でパンを買う
昼食はダンジョンすぐ前にあるギルドの食堂で日替わりランチ
夜はといえば、カンザキの店に通うのだ
「あーつかれた」
「お疲れ様ですミナリさん」
シアがミナリにいつもの肉盛り合わせとごはんを持っていく
そしてビールだ
「お、ありがとシアちゃん。ほんとシアちゃんはいい子だよねぇ…なのになんでキャサリンと…」
あの騒ぎ以降、カンザキの婚約者といえばキャサリンという事になっている
だが他の面々もあきらめてはいないのだろう、カンザキの周りから離れない
それはミナリも同じなのだが
その中でもシアはミナリも認める出来る女ということらしい
キャサリンはそれこそ最近王城に出入りしてはいるものの、休みとなれば前日に大酒を飲んで当日は昼過ぎまで寝ていることが多い
ミナリの性格上それはいかがなものかと思っている
シアは献身的で真面目、そしてとにかく優しい
こんな人が姉だったら、妹だったらと思う程に気に入っているのだ
それはさておき、ミナリは肉を焼いて、タレをつけ、ライスにぽんとバウンドさせて食べる
野菜も好きで、ミナリが食べるからと最近は野菜も店で出してくれるようになった
キムチやナムルもミナリが食べたいからと、さらには自分で作るからと言ってメニュー化している
それを見た他の客があれは何だと言って注文するようになったので結構人気だ
材料となるもののほとんどは、なんとショウヘイの店で入手できるのだとか
とりあえず料理と言うものはさほど得意でないカンザキでも店で出せる料理として重宝するようになった
そんな中、ミナリのある一言がさらなるメニューを追加させる事になる
ある程度途中まで食べてからミナリはふと、言った
「ねー、シン兄・・」
「ん?なんだ?」
「石焼きビビンバ食べたいんだけど?」
「‥‥・‥‥そんなものはない」
「材料はあるよね?」
「あるな」
「じゃあ作って」
「作るってお前、なんだあの器がないだろ?普通にどんぶりに入れて出すくらいはできるけど」
「じゃあそれでいいから」
そう言われてカンザキは、ミナリが言うままにどんぶりに乗せていく
今あるのは、
ごはん
ほうれん草
もやし
焼いた肉
ごま
ショウヘイの店からもらったコチジャン、あとはカンザキ特製焼肉のたれ
ごま油
海苔がないのと、卵は例の物は大きすぎるので普通のニワトリの卵だ
それらを、盛り付けて出す
シアが興味深そうに見ていたので、あとで自分でも作るかもしれない
「おー!それっぽいね…」
それを混ぜて、食べるのかと思ったら
ミナリはなんと七輪の上の網を取り除き、そこにカバンから小さめの鉄鍋を出して乗せる
十分に熱せられたらそこに脂身で油をしいてから
どんぶりの中を入れてじゅうじゅうと音を立てて混ぜ始めた
お前、それ家でやれよと言いたかったカンザキだったが我慢をする
そしてそれを、そのままフライパンでは食べずにどんぶりに戻して食べ始めた
「鉄鍋、洗っておきましょうか?」
「あ、さんきゅーシアちゃん」
スプーンもカバンから取り出して、どんぶりからひと掬いして
ぱくり
「んーーっ、おいしー!」
ぱくり
「これ分量丁度いい感じだね」
ぱくり
「シアちゃんも一口どう?」
「いいんですか?」
「いいっていいって。ほら」
ミナリは掬ってからシアにスプーンを差し出す
顔を近づけ、ぱくり
「ん、これ美味しいですね。このごはんの焦げた部分の匂いもいいし、野菜もまだしゃきっとしてるし」
「だよね、美味しいよねぇ」
「あれだけの手間でできるならメニューに入れる価値がありますね」
「だってー、シン兄」
そう言って、ミナリとシアはカンザキを見た
はぁ・・・あれを言う時が来たかとカンザキは覚悟を決める
実はカンザキも以前、考えたことがあった
しかしながら、器で躓いてしまったのだ
この料理、手元で混ぜないとおいしさみたいなものが目減りする
冷めるとさほど美味しくないのだ
かといって、今ミナリがしたように小さな鉄鍋というのもありなのだが
すぐに器に移すかしないと鉄鍋は熱くなりすぎるし、さらには鉄鍋を火元から離してしまうと温度が下がりすぎるという事がある
鉄鍋を分厚くして、冷めにくくすると言うのも考えたのだが今度は熱くなりすぎたのだ
「という事があってだなー」
「何やってんの…あれ、石鍋でしょ?」
「え、そうなのか?てっきり現代の技術で作られた謎物質の器だと思ってた」
「はぁ・・シン兄って結構ポンコツだよね」
「うるせえ」
「でも石鍋って何処で買えるんだろ?」
「あー、売ってないと思うぞ?道具屋筋のとこで結構店回ったんだけど見たことはないし」
「そりゃねぇ。ある意味石鍋って日本でもれくらいしか使ってるのも見たことないしね」
「だから作ろうとしたんだけど、失敗したんだって」
そう言いながらカンザキはどこからともなく器を出してくる
それは鈍く、銅色に輝いている器だった
「これ何?」
「失敗作」
「それは分かってるんだけど、素材…もしかして銅とかじゃないよね?」
「ああ、これはオリハルコンとかいうやつで作ってもらった」
「はあ!?えええ?」
久しぶりに驚くシアが見れた
ミナリはなんのことか分かっていない
「カンザキさま‥‥これだけでおそらくウルグインの城が建ちますよ…」
「うん、そんなことを猫さんにも言われた気がする」
ミナリはいまいち分かっていない様子で
「それでこれ、何がダメだったの?」
「実は熱を全然通さなかった…」
「は?」
「文字通り、全然。熱くもならない、火にあたってるところも焦げたりもしない…」
「そんな金属どうやって加工するのよ…そっちの方が興味あるんだけど?」
「まぁそれで、熱を通さない金属なんてふざけたものがあるのを知ったんだ」
「というか、なんで金属で作ろうとしてるのよ…石を削ってもらえばいいんじゃない?もしくは砕いた石を固めるとかさ」
「賢いな…ミナリ…」
「いや普通だと思うけど」
「それで失敗したので、次に作ったのがこれだ。熱を通すように合金にした」
次に取り出したのは白っぽくなった鍋だった
「これはな、オリハルコンとミスリルとかいうのを混ぜてあるもので作ってもらった」
「カンザキさま?それ、ヒヒイロカネって言われませんでした?」
「言われた気がする」
シアがあきれた顔をしている
ミナリはそれを見て、値段を聞いたらしい
それでカンザキを睨む
「ばかじゃないの?」
「ひでぇな!俺もなんか色々考えてるんだよ!簡単に蓄熱しねーかな、とか、洗うの楽にならないかなとか…この世界だから便利金属みたいなものがあると思ってたんだよ!」
何も考えてないわけじゃないんだぞ!
「はぁ…それで、これの失敗の理由は?」
「熱を一切通さなかった」
「さっきと同じじゃないの!」
「魔力で作った火なら通ったんだよ!魔法の火な!」
「あー、なるほど、そっちね」
「でも全然内側が熱くならないどころか受けた側に反射したんだけどな」
「よりタチが悪いじゃない…防具ならすごい性能よそれ。鍋としては失格だけど」
「まぁそんなことがあって、石鍋作りは諦めてたんだ」
そういう事で、メニュー化は諦めていたんだが…
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「次はちゃんと石で作ればいいと思うよ」
その日ミナリはそう言って帰って行った
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