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石鍋フェスティバル
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「あんなボロカスに言わなくてもいいと思うんだけどなぁ…」
トボトホと歩きながら、そうカンザキはひとりごちる
ああ言われるのはカンザキのメンタルをゴリゴリと削るのだ
例えかつて死の絶望を乗り越えたメンタルがあろうともである
そんな訳で、石鍋に使えそうな石材を探す為にウルグインにある石町と呼ばれる場所に来ていた
ちなみにお目付け役として、シアが付いてきている
石材加工が出来る店までの案内もして貰っている
ミナリはお仕事があるので不参加だ
「カンザキさま、ここで売られてるものは概ね、ですけど建材として扱われる物があります。ミナリさんはそれで良いと仰ってましたが」
「建材?ああそうか、石の土台とか石壁とかに使うのか」
「最近だと、加工してこんくりーと、とかの材料にも使ったりするみたいですね」
「へぇ、コンクリか。シア詳しいな」
そう言われてシアは少し照れる
「ええっと、ダイダロスのミタニさんから送られてきた都市計画書の中にあったみたいです」
ダイダロスは既に鉄骨を使用した建築物が並ぶようになっている
それはミタニが研究者であったことが大きい
正しい知識を正しく利用しているからだ
しかしながら、日本との相違点はかなりある
だからこそ、研究者であるミタニは楽しんでいるみたいだ
あの一件以降、ダイダロスとウルグインでは交流が盛んらしく
便利なものは取り入れたいと動いているらしい
「さて、とりあえず石屋で普通に削って貰えばいいんだったかな」
今回はミナリの言う通りにするつもりである
「はい、その角の石屋が王家御用達の石屋ですね」
「王家御用達とか言い方がもう物騒だな」
「そうです?まあ腕の良い職人と思ってください」
カンザキとシアは店の中に入っていく
入口付近にはとてつもなく細かい意匠の掘られた石がここでもかと並んでいる
それは石屋の技術力の高さを示すための物のようで、ダンジョンにいるモンスターを掘ったものまであった
触ると肌に吸い付く様な冷たさと、滑るほどに削り、磨き上げられた芸術品だとわかる
そして確信する
この確かな腕をもって、石鍋を作ってもらおうと
そうやってその芸術品を見ていると
「おう、こりゃあ姫さんじゃねえか。ご無沙汰しておりますな」
「どうも、ジーノ。お元気そうですね」
「ええ、そりゃもう。で、今日はどう言ったご要件で?」
「はい、こちらのカンザキさまが所望される石鍋を作っていただきたいんです」
ジーノは如何にも職人と言った感じで、白髪混じりの天然パーマの長い髪に、口髭を蓄えている
身長はそう高くなく、もしかしたらドワーフの血が混じっているのかもしれない
ジーノはチラリと石像を眺めるカンザキを見てから
「石鍋ですかい?そりゃ、名前から石で鍋をつくれと?」
これは匠のプライドが邪魔をするのか、鋭い目付きになる
だが、それを見たシアが
「ダメ、ですか?」
そう言えばジーノもしまったと思う
相手はそれでも王族なのだから、そのお方の紹介となれば
「ああ、違うんですよ。そんなもん作ったことかなくててすね、どんなもんが要られるのかわからんのですよ」
そう言わざるを得ない
「ああ、良かった。どんな物…どう説明したらいいんでしょうか…カンザキさま、お願いします」
突如話を振られたカンザキは、慌ててシアのそばに行ってから
「すまないな、余りにもあの石像が見事でつい魅入ってた」
「ほう」
そう言われればジーノも悪い気がしない
それにカンザキは見た目、ただのおっさんなのだがその体つきは筋肉質でえも言われぬ雰囲気があった
そんな男が言うのだ、ジーノはにやりと笑う
「ええっと、どんな物か…そうだな、コレを見本にしてくれ」
そう言ってカンザキが取り出した物はかつて作成してもらったオリハルコンの鍋である
その鈍い輝きに、流石のジーノも笑顔がひくついた
「どうだい、作れそうかい?」
「あ、ああ……しかしこりゃ……簡単だけどよ……」
これ自体の価値が何となく分かってしまうジーノ
なのにカンザキは簡単に、それを手渡してくる
盗んで逃げるとか考える奴ならとんでもないチャンスだろう
預かると言って逃げればいいのだ
しかしながら、ジーノはそんな事はしない。だからこそ
「あんたな、こんなモンホイホイ渡すんじゃねえよ。手が汗まみれになっちまう」
「え?そう?でもそれないと形がわからんだろ?」
「ええい、もういい、分かった。早く受け取ってくれ」
そう言ってジーノはカンザキにオリハルコン鍋を突き返す
「おっと、じゃあ頼めるんだな?」
「ああ、問題ねえよ。しかし、それを石で作るのか……材料の石は何にするか……」
少しばかりほっとして、ジーノは考える
アレをみせられて、それなりの普通の石で作るなど考えられない
対抗出来る石か…、そう考えてしまうのは仕方がないのではなかろうか
「材料ですか?」
「え、ええ。あんな見事なもん見せられたんだ。なんか注文があるだろ?そもそも何に使うもんなんだ?」
「うちの店で料理を出すための器だな。火にかけて熱して、中に料理を入れて出すんだ」
シアはそれを聞きながら料理?と疑問に思うがカンザキのジャマをしない
「ほう、じゃあ冷めにくい料理になるのか?」
「あんたなかなか分かってるな」
そうカンザキはジーノを煽てると、ジーノはにやりと笑う
どうやらこのジーノ、ちょろい
「分かった、任せとけ。作ってやる。最高の石鍋ってやつをな!」
それを聞いてカンザキと、ジーノは手をがしっと握りあった
もしこの場にミナリが居たのならば、こう言うだろう
「ばかじゃないの……」
呆れ顔で言うに違いなかった
◇
「石はどれにする?」
ジーノはカンザキを材料置き場に案内した
そこにはありとあらゆる石材が並んでいる
カンザキはそれでも、この色んな種類の石材から石鍋を作ってもらい、試す気でいた
それくらいならばミナリに弄られないだろうと言う算段である。もうあんな目で見られるのはコリゴリなのだ
石材をカンザキは見て周り、ある黒い石に目が止まる
それを眺めていると
「あー、そいつはこの中でもイチバンだ。加工しやすいが、割れにくい。そして手触りもいい。あんたの希望にゃそえるぜ?」
それを聞いてカンザキは嬉しくなる
選別眼を褒められたからだ
「お、そうか。じゃあとりあえずコレはマストだな」
そう言うカンザキに、ジーノは渋い顔をする
「しかしなぁ……見ての通り、余り量がねえんだ」
確かに、そこにあるのはある程度ひらべったくされた石だった。量もあまり多くない
「随分昔にな、それが手に入ったんだがそれっこっきりでな」
「そうなのか?もう手に入らないと?」
「あー、実はそうなんだ。なんでも、あるゴーレムから採れる石でなぁ」
少しだけバツの悪そうな感じでジーノは言う
「東の山脈のどこかに、ゴーレムが自然発生する場所があるらしい、そこに時折生まれるっつー、黒いゴーレムをたおしゃ手に入るんだが」
「なんか問題があるのか?」
「ああ……なんでも、アホみてえに強いって話だ…この石材はそいつのだ。持ってきたやつの話では、倒した訳じゃなくて、既に倒されていたものを持ってきただけらしい」
ジーノはため息をつく
「そんで、うちの親父がいい金で買ったもんだからソイツは儲かると踏んでダンジョンの冒険者と一緒にまた取りに行ったんだが……見事に負けちまったらしい。何度も、何度もな。だから今じゃそれは手に入らんのよ」
カンザキはにやりと、ジーノにその笑顔を見せる
「なら、俺がソイツを倒して持ってくればいいってだけだな」
簡単そうにカンザキは言った
驚くジーノにシアがフォローをする
「大丈夫ですよ、カンザキさまは強いですから」
「で、でもよ、姫さん、あんたにゃ言えなかったが、当時の王族ですらかなわなかったんだぞ?」
それはこの国の王族は強いと知っているからこそのセリフだったが
「ええ、問題ありませんよ。だってカンザキさまは…ウルグインの王族なんかよりもはるかにお強いのですから」
「はぁ、姫さんがそう言うんならよ……仕方ねえ、だいたいの場所は教えてやる。だが倒せたとして、どうやって持って帰る気だ?石ってのは軽くはねえぞ?その場で砕いて来るにしても難しいぜ?下手に割ると石鍋に加工しづらいからな」
それも問題ないと、カンザキとシアはジーノを丸め込んだのだった
トボトホと歩きながら、そうカンザキはひとりごちる
ああ言われるのはカンザキのメンタルをゴリゴリと削るのだ
例えかつて死の絶望を乗り越えたメンタルがあろうともである
そんな訳で、石鍋に使えそうな石材を探す為にウルグインにある石町と呼ばれる場所に来ていた
ちなみにお目付け役として、シアが付いてきている
石材加工が出来る店までの案内もして貰っている
ミナリはお仕事があるので不参加だ
「カンザキさま、ここで売られてるものは概ね、ですけど建材として扱われる物があります。ミナリさんはそれで良いと仰ってましたが」
「建材?ああそうか、石の土台とか石壁とかに使うのか」
「最近だと、加工してこんくりーと、とかの材料にも使ったりするみたいですね」
「へぇ、コンクリか。シア詳しいな」
そう言われてシアは少し照れる
「ええっと、ダイダロスのミタニさんから送られてきた都市計画書の中にあったみたいです」
ダイダロスは既に鉄骨を使用した建築物が並ぶようになっている
それはミタニが研究者であったことが大きい
正しい知識を正しく利用しているからだ
しかしながら、日本との相違点はかなりある
だからこそ、研究者であるミタニは楽しんでいるみたいだ
あの一件以降、ダイダロスとウルグインでは交流が盛んらしく
便利なものは取り入れたいと動いているらしい
「さて、とりあえず石屋で普通に削って貰えばいいんだったかな」
今回はミナリの言う通りにするつもりである
「はい、その角の石屋が王家御用達の石屋ですね」
「王家御用達とか言い方がもう物騒だな」
「そうです?まあ腕の良い職人と思ってください」
カンザキとシアは店の中に入っていく
入口付近にはとてつもなく細かい意匠の掘られた石がここでもかと並んでいる
それは石屋の技術力の高さを示すための物のようで、ダンジョンにいるモンスターを掘ったものまであった
触ると肌に吸い付く様な冷たさと、滑るほどに削り、磨き上げられた芸術品だとわかる
そして確信する
この確かな腕をもって、石鍋を作ってもらおうと
そうやってその芸術品を見ていると
「おう、こりゃあ姫さんじゃねえか。ご無沙汰しておりますな」
「どうも、ジーノ。お元気そうですね」
「ええ、そりゃもう。で、今日はどう言ったご要件で?」
「はい、こちらのカンザキさまが所望される石鍋を作っていただきたいんです」
ジーノは如何にも職人と言った感じで、白髪混じりの天然パーマの長い髪に、口髭を蓄えている
身長はそう高くなく、もしかしたらドワーフの血が混じっているのかもしれない
ジーノはチラリと石像を眺めるカンザキを見てから
「石鍋ですかい?そりゃ、名前から石で鍋をつくれと?」
これは匠のプライドが邪魔をするのか、鋭い目付きになる
だが、それを見たシアが
「ダメ、ですか?」
そう言えばジーノもしまったと思う
相手はそれでも王族なのだから、そのお方の紹介となれば
「ああ、違うんですよ。そんなもん作ったことかなくててすね、どんなもんが要られるのかわからんのですよ」
そう言わざるを得ない
「ああ、良かった。どんな物…どう説明したらいいんでしょうか…カンザキさま、お願いします」
突如話を振られたカンザキは、慌ててシアのそばに行ってから
「すまないな、余りにもあの石像が見事でつい魅入ってた」
「ほう」
そう言われればジーノも悪い気がしない
それにカンザキは見た目、ただのおっさんなのだがその体つきは筋肉質でえも言われぬ雰囲気があった
そんな男が言うのだ、ジーノはにやりと笑う
「ええっと、どんな物か…そうだな、コレを見本にしてくれ」
そう言ってカンザキが取り出した物はかつて作成してもらったオリハルコンの鍋である
その鈍い輝きに、流石のジーノも笑顔がひくついた
「どうだい、作れそうかい?」
「あ、ああ……しかしこりゃ……簡単だけどよ……」
これ自体の価値が何となく分かってしまうジーノ
なのにカンザキは簡単に、それを手渡してくる
盗んで逃げるとか考える奴ならとんでもないチャンスだろう
預かると言って逃げればいいのだ
しかしながら、ジーノはそんな事はしない。だからこそ
「あんたな、こんなモンホイホイ渡すんじゃねえよ。手が汗まみれになっちまう」
「え?そう?でもそれないと形がわからんだろ?」
「ええい、もういい、分かった。早く受け取ってくれ」
そう言ってジーノはカンザキにオリハルコン鍋を突き返す
「おっと、じゃあ頼めるんだな?」
「ああ、問題ねえよ。しかし、それを石で作るのか……材料の石は何にするか……」
少しばかりほっとして、ジーノは考える
アレをみせられて、それなりの普通の石で作るなど考えられない
対抗出来る石か…、そう考えてしまうのは仕方がないのではなかろうか
「材料ですか?」
「え、ええ。あんな見事なもん見せられたんだ。なんか注文があるだろ?そもそも何に使うもんなんだ?」
「うちの店で料理を出すための器だな。火にかけて熱して、中に料理を入れて出すんだ」
シアはそれを聞きながら料理?と疑問に思うがカンザキのジャマをしない
「ほう、じゃあ冷めにくい料理になるのか?」
「あんたなかなか分かってるな」
そうカンザキはジーノを煽てると、ジーノはにやりと笑う
どうやらこのジーノ、ちょろい
「分かった、任せとけ。作ってやる。最高の石鍋ってやつをな!」
それを聞いてカンザキと、ジーノは手をがしっと握りあった
もしこの場にミナリが居たのならば、こう言うだろう
「ばかじゃないの……」
呆れ顔で言うに違いなかった
◇
「石はどれにする?」
ジーノはカンザキを材料置き場に案内した
そこにはありとあらゆる石材が並んでいる
カンザキはそれでも、この色んな種類の石材から石鍋を作ってもらい、試す気でいた
それくらいならばミナリに弄られないだろうと言う算段である。もうあんな目で見られるのはコリゴリなのだ
石材をカンザキは見て周り、ある黒い石に目が止まる
それを眺めていると
「あー、そいつはこの中でもイチバンだ。加工しやすいが、割れにくい。そして手触りもいい。あんたの希望にゃそえるぜ?」
それを聞いてカンザキは嬉しくなる
選別眼を褒められたからだ
「お、そうか。じゃあとりあえずコレはマストだな」
そう言うカンザキに、ジーノは渋い顔をする
「しかしなぁ……見ての通り、余り量がねえんだ」
確かに、そこにあるのはある程度ひらべったくされた石だった。量もあまり多くない
「随分昔にな、それが手に入ったんだがそれっこっきりでな」
「そうなのか?もう手に入らないと?」
「あー、実はそうなんだ。なんでも、あるゴーレムから採れる石でなぁ」
少しだけバツの悪そうな感じでジーノは言う
「東の山脈のどこかに、ゴーレムが自然発生する場所があるらしい、そこに時折生まれるっつー、黒いゴーレムをたおしゃ手に入るんだが」
「なんか問題があるのか?」
「ああ……なんでも、アホみてえに強いって話だ…この石材はそいつのだ。持ってきたやつの話では、倒した訳じゃなくて、既に倒されていたものを持ってきただけらしい」
ジーノはため息をつく
「そんで、うちの親父がいい金で買ったもんだからソイツは儲かると踏んでダンジョンの冒険者と一緒にまた取りに行ったんだが……見事に負けちまったらしい。何度も、何度もな。だから今じゃそれは手に入らんのよ」
カンザキはにやりと、ジーノにその笑顔を見せる
「なら、俺がソイツを倒して持ってくればいいってだけだな」
簡単そうにカンザキは言った
驚くジーノにシアがフォローをする
「大丈夫ですよ、カンザキさまは強いですから」
「で、でもよ、姫さん、あんたにゃ言えなかったが、当時の王族ですらかなわなかったんだぞ?」
それはこの国の王族は強いと知っているからこそのセリフだったが
「ええ、問題ありませんよ。だってカンザキさまは…ウルグインの王族なんかよりもはるかにお強いのですから」
「はぁ、姫さんがそう言うんならよ……仕方ねえ、だいたいの場所は教えてやる。だが倒せたとして、どうやって持って帰る気だ?石ってのは軽くはねえぞ?その場で砕いて来るにしても難しいぜ?下手に割ると石鍋に加工しづらいからな」
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