私の履歴書

アップルギャング

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ピーナツ寒天と宮城県沖地震

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そうそう、小学校の話を思い出すと、自然の中に住んでいたなぁとつくづく思う。
校庭もそんなに広くない一年生当時は、昔風の平屋の木造校舎と3階建でできたばかりの鉄筋校舎があった。
私が入学して次の年に木造校舎は崩されてなくなっちゃったけど、その代わり立派な体育館とプールが出来た。
春は運動会、遠足、田植え、さつまいもの苗植え、イナゴ取り大会。
夏休みは、プールに毎日かよったな~。家ではかき氷をガリガリして、何回も食べたっけ。
スイカも時々近所の人から半分頂いて白い皮の所まで食べたっけ。
私が3年生の夏休み、あの時は、お母さんが、いつも作ってくれるピーナツ寒天を食べていたの。
急に、ぐらぐらって、それから、大きな揺れが、なが~く強かった。
その時お母さんは、一番下の妹を妊娠していたけど、茶箪笥が倒れそうで、一生懸命押さえてた。
私と弟は、机の下にもぐってじっとしてた。
揺れが止まっても、机から出られなくて、お母さんが、茶箪笥のミスタードーナツでもらったパパりんこグラスがいくつか割れたその破片が、ふくらはぎに刺さって血が出てた。
私は、怖くて涙がこぼれた。
もう一度、揺れる前に3人で外に出たら、隣のおじさんが来てくれて、お母さんと話してた。
もう、揺れなくなったから、家に入って、お母さんは、少しガラスなんかを片付けてた。
電気が止まってたから、その夜はロウソクと懐中電灯で過ごした。
ちょっとワクワクして、弟とろうそくの火を、見たり。
手で影を作って遊んだり、昼間の地震を思い出すと怖いけど、忘れてスヤスヤ眠ってしまった。
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