私の履歴書

アップルギャング

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七北田川

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田んぼ道と海に続く土手を通って七北田川の向こう側に中学校はあった。
自転車で物凄く遠いんだけど、そこしか近い中学校はないから。
毎朝、新聞配達を終えてひろちゃんと、中学校まで、自転車を漕いだ。
土手に登る坂はデコボコでハンドルを取られるけど、自転車から降りるのは嫌だから、どんなにフラフラになっても、足を踏ん張って、上まで登り土手を走る。その道も狭くて、たまに鉄のU字の逆の出っ張りがあってそれを気をつけてないと、ボコンっとタイヤがそれを踏んで、ハンドルを取られて、何回か土手に転げ落ちたことがある。
そこには、すすきやパンパスグラスが凄く伸びているから隙間に挟まって葉っぱも鋭くて痛い。
丸坊主に刈ってあるときもあった。
その時は針のむしろの様な所に転げ落ちることもあった。
いつも通ってる橋は新しい方で、もう一つある方は、古かった。
古い橋は、自転車で通るには、車とギリギリだったから、何度か通っただけだった。
その後、その橋は普通に使われていたんだけど、急に車が通っている時に、陥没して壊れて川に車が落ちて何人か亡くなったと聞いた。
中学校は5クラスあった。
近くの小学校3校ほどから集まった小さい中学校だ。
小学校にもあったが、中学の時もマラソン大会があって、私はマラソンが大嫌いで。
特別学級のクラスの子よりも遅くて、それでも、ズル休みはしないで、歩いてるよりも遅く、ビリでゴールしていた。
何故だか、マラソンは大の苦手だった。
特別学級の子とは縁があって、中学2年の時野外学級で山登りをするんだけど、その時一緒の班で。私がお世話する様になって。
その子は、まなちゃんっていう女の子だったんだけど。少し太っていて歩くのが遅かったから、私と一緒にゆっくり歩いてたら、班のみんなも先生も誰も居なくなって、疲れて座り込んでしまって、もう嫌って言って、動かなくなっちゃって。
どうしていいか、私もわからなくなっちゃって、こまった。
しばらくして、先生達が見つけに来てくれて。
その時、少し泣いてしまった。
2人で山で迷子になったと思って、少し休んだらおんぶしていけるかなとか、水はなくなったら、どうしようとか色々考えてたから。
先生達が来た時は安心した。
まなちゃんは、先生がおんぶしてみんなのところまで、戻ったから良かった!
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