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第1章 生き抜く事は大変!

第5話 王都の森の異変 その2

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 ガバッ!

 嫌な予感がする!

 カザトは、二度寝したあとのスッキリとした頭で、この悪い予感が来た原因を考える。

 自分の運がマイナス表示からもわかっているように、理不尽な事にさらされてきた為にスキルではないが、身についたこのアラーム!

 カザトは、このアラームを信じた。

 宿を引き払う事にする。

 そして、別の街でやり直す事を考え出す。

 おそらく、寝る前のシュミレーションだとあのガス王国クソ王女が動いた!
[半分正解]

  移動しよう!

宿の主人
「どうしたの?いったい?
(クソ!城からは、監視の金をもらっんだよ!どうすればいい!)。」

カザト
「いや、冒険者ギルドに金を取りに行かないと!
  ハハ!
  金が入ったら、またお願いします。」

  そう言って、冒険者ギルドに向かうふりをする。

  入れ違いに、冒険者ギルド職員がやって来たが…

  カザトは、宿の裏に回って職員と主人の会話を聞いていた。

冒険者ギルド職員
「カザトは、いるか?」

宿の主人
「今、金が無いと言って、冒険者ギルドに向かったぞ!」

冒険者ギルド職員
「しっかりと仕事をしろよ!」

宿の主人
「金が無いと言われたら、仕方ないだろう!
  ギルドが立替しますって言っていたなら、大丈夫ですよって引き止めることができるけど。」

冒険者ギルド職員
「チッ! ギルドに向かったのだな。
  金は、かなり払ったから…え?」

宿の主人
「アイツ、ここに来たとき、着の身着のままだってぼやいていたぞ!
  服を買ったか、防具を買っても不思議じゃないだろう?
  冒険者なのだし!。」

冒険者ギルド職員
「確かに、防具すらなかったな。
  これは、王室の落ち度だ!
  わかった、ギルドマスターに報告する。」



カザト
「王室の落ち度だ?
  ギルドマスターに報告する?
  グルか!
  何が、冒険者ギルドは独立した組織だ。
  どうするか?
  そうだ!
  防具屋に行くか!」






  防具屋にて.

カザト
「これって、いくらするの?」

防具屋の主人
「(カモが来たーーーーーー!)
  それは、20000タールだな!」

カザト
「(絶対カモられてるな!)
  これは?」

防具屋の主人
「(ホウ!なかなかの物を選んどる)
  100000タールだ!」

カザト
「もっと稼がないと駄目か。
  また来るかも。」




 そうしてカザトは冒険者ギルドに行かず、城門を出て門番には稼ぎに行くとだけ伝えて王都の森に入っていった!


カザト
「さてと、森に入ってしばらく様子を見るか?
  アレ?
  ゲ! 
  ゴブリンの集団が来た!」

 森の境界まで後退して、ゴブリンを狩ることにする。

カザト
「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」
「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」

「ハァハァハァハァ26体?多くね?」

ピコリン♫
[レベルが2上がりました。(身体強化)のスキルを会得しました。]

  水を飲む!
  だが、また集団がやってきた!
  クソ!あの生徒会長勇者が、集団でやってきたぞ!

「死ね~!」

「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」「悪魔聖断!」

 21匹かよ!

 ハァハァハァハァハァ

ピコリン♫
[レベルが2上がりました。
(身体強化)が1上がりました。
(鑑定◁◇■)が1上がりました。
(高速情報処理)が1上がりました。

 ステータスを確認する。



□□

築石 風人(つくし かざと)
冒険者ネーム カザト

レベル 6
年齢  ▲▶
ジョブ ◀◇☆◇□

攻撃力 ■◇◀◐
守備力 ◐◆☆●
魔力  ▲□○●
知力  ▶⬛○□
運   -14995(up!)

スキル
鑑定◁◇■レベル5(up!)

 派生スキル
 (簡易感覚伝達)レベル2
 (高速情報処理)レベル2(up!)

身体強化 レベル2(new!)


称号
異世界人
女神が◁▲■◆☆★○

□□


  駄目だ!
  文字化け治ってない…。
  また来たぞ!

  クソ!


  結局152匹ゴブリンを狩った所で、王都から偵察のパーティー
(おそらく、俺も捜索の対象だろうな)
が、来たので王都に帰ることにした。

  監視に気づいていることを、隠さないと!

  冒険者ギルドには行かないで風呂屋に行ってから、定食屋に行く。

  実は、屋台で飲んだときから果実水にハマっている。

  さて、今日の宿はどうするか?

  ここで、妙な事を聞く。

 王都の森にモンスター大発生スタンピードが発生する兆候があるから、付近の冒険者達が、強制的に収集されてる?

 それで、あのゴブリンの集団が沢山来ていたのか!

 なるほどね。そういうことか!

 あの冒険者ギルド男職員のやつ、このスタンピードを使って俺を暗殺するつもりだな!

 どうするか?

 おそらく、何か無茶苦茶な理由でそのスタンピード迎撃に参加させて、俺を殺そうとする作戦か?

 まずは無理矢理ランクアップだろうな。

 乗るか?

 乗らずに逃亡するか?

 周辺の街もアテにならないな。

 では、乗るしかないか!


 冒険者ギルドに行くことにした。


受付嬢マーベル
「常設依頼報告ですね?へ?ゴブリン199匹?薬草ではなくて?
 まさか、王都の森に入ったのですか!」

カザト
「(なるほどね。そうきたか!)それが、その…
 森に入ろうとしたら森の入り口の周辺で集団で襲いかかってきて、徹底的に斬っていたらそんな数になったのです。
 やっぱり信じてもらえませんよね?
 だけど、森に入らない状態で襲って来たのですよ!」


受付嬢マーベル
「ヘ? 森の境界ですか!今、森はスタンピードが起こる兆候があって、D級以上は入る事は禁止されてます。
 しかし、境界ならセーフですねって、そうじゃない!
 既に、そこまでゴブリンが来ているのですね!
 すいません!すぐにギルドマスターに報告です。
 え?ギルドマスター?」

ガス王国冒険者ギルドマスター・バッカー 
「(小便に来たら、なんて魔の悪い!森の境界だと!不味いな!
 既にスタンピードは、始まっているのか!)
 そ、そんなにゴブリンが出てきているのか!
 C級の君がいて良かった!
 今すぐ、討伐隊を組まないと!」

受付嬢マーベル
「彼は、C級ではありません!」

ギルドマスター・バッカー
「え? (あ!そうだった! まだだった!)では?? ランクは?」

受付嬢マーベル
「今、F級です!」

ギルドマスター・バッカー
「(いや、冷静に考えても約200匹狩ったのだろ?
 しかも、ソロで。
 D級パーティーでの基準で確か50から検討対象だったよな?)
 なぁ?
 確か、D級のパーティーでゴブリン同時討伐50匹って、スパルタみたいな昔の基準あったよな?
 ソロで199匹なら、え?
 オイ!あのスパルタ教育の前ギルドマスターの基準表もってこい!」

副ギルドマスター・ランべ
「どうしたのですか?持ってきましたよ!
 父の基準表なんて適応したら、ギルドの冒険者達のランクは皆降格ですよ!

 全く! 
 魔王に侵攻されていた時代じゃあるまいし!
 どうしたのですか?

 ハァ?
 ソロでゴブリン199匹?

 あ~!
 余裕でランクアップですよね!」

カザト
「(鑑定では、あのギルドマスターはウソをつこうとして出来なかった?
 副ギルドマスターは、全くウソをツイてない?
 と出てる。
 え?
 どういうこと?) 
 一体どうなるのですか?」


受付嬢マーベル
「おそらく、ランクアップですね。」

ギルドマスター・バッカー
「ハァ?えーと、ケガあるか?
 ないな!
 討伐日時は、今日だな。

 武器見せてくれ。
 刃こぼれなし。

 えーと、B級の(中)でギルドの食堂の料金半額特権付きだ!マジか!」

副ギルドマスター・ランべ
「えー!ランクアップです。
 だけど、実は今非常時なのでランクアップ講習ができないので、暫定C級かな?
 どこで、ゴブリン狩ってたの?」

カザト
「森との境界ですね。」

副ギルドマスター・ランべ
「では、そこで狩ってくれないか?はっきりと言うと、マジでヤバイ状態だからそれだけでも助かる。
 それにね実は今、王城では、きな臭い事をやっているみたいで、魔王が復活するお告げが来たから異世界から勇者を召喚するって、言い出したらしい。

 実は、俺は前回の召喚勇者様達の孫でね、召喚された勇者達はものすごく苦労したから、親父共々反対したのだけど親父が、2週間前から城から帰って来ていなくてね、王族が勇者召喚を強行したのではないかと僕は疑っているのだよ。

 それで、実は奴らに牽制するために、あまり冒険者を出さずに王城から兵士を出させる事方向に、持ってこさせようとしている最中なのだよ。
 そこで相談なのだが、ゴブリンが来ても三日後には撤退してくれ!
 そして、王城に現実を突きつける!
 権力で冒険者ギルドを締め付けて疲弊させたツケを、払ってもらわないと!」


カザト
「あの王族? 冒険者ギルドを隷属化しようとしているのですか?」

冒険者ギルドマスター・バッカー
「ああ、そうだ。
 そのために、勇者召喚をして戦力が有ることを示して、ギルドを乗っ取ろうとしている。
 魔王復活なんて神託が来たなんて言っているが、神官や司祭に聞いても、神託は来ていないと言っている。
 お前さん、召喚された勇者だろ?」

副ギルドマスター・ランべ
「え? まさか!生け贄投棄!」


カザト
「生け贄投棄?なんですか?それ?」

冒険者ギルドマスター・バッカー
「生け贄投棄ってのは、いわば、見せしめだ!

 実は、俺の爺さんも前召喚勇者なんだ。
 爺さんの仲間が見せしめに城から、出されたらしい。
 で、城門の直ぐ側に石碑があるだろ?

 アレは、その時馬鹿にした勇者達の腕と脚を斬って埋めた墓だ!
 生贄投棄されたその時の仲間と家の爺さんが復讐したらしい。
 
 日本語で、(外道達の腕と脚をここに埋める)って、書いてあるらしい。

 で、顔と胴体は斬らずに生きたまま、日本にむかって異空間に放り出して送り出したみたいだ。」

カザト
「そうだったのですか。」

ギルドマスター・バッカー
「俺は、レベルを上げて欲しいと思っている。
 あの、今代のガス国王は何を考えているかわからん。

 魔王の復活が、嘘であっても動乱が起こるだろうと思う。
 だから必要なのは、強さだ!
 あー!レベルの数字だろ?気にしているのは?

 気にするな!

 考えてみろよ?
 ドラゴンのはレベル1とゴブリンのレベル1は同じ強さか?

 違うだろ!

 個性が合って当たり前!
 とにかくレベルを上げろ!
 それしか、突破口はない。」

 言われて見れば、確かにそうだ。
 だから、レベル上げをやってみることにした。



□□

築石 風人(つくし かざと)
冒険者ネーム カザト

レベル 14
年齢  ▲▶
ジョブ ◀◇☆◇□

攻撃力 ■◇◀◐
守備力 ◐◆☆●
魔力  ▲□○●
知力  ▶⬛○□
運   -14987(up!)

スキル
鑑定◁◇■レベル10(up!)

 派生スキル
 (簡易感覚伝達)レベル5(up!)
 (高速情報処理)レベル5(up!)
 (並列処理)  レベル3(new!)

身体強化 レベル5(up!)


称号
異世界人
女神が◁▲■◆☆★○

□□                     
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