[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第2章 動きだした凶悪な者達

第37話 カザト疲労MAXで休眠決定と、勇者達の戦いが始まる。

 

 パタン!!

 それは急な事であった。
 カザトがドワーフ城の自室のベッドに座った途端、いきなり横に倒れて寝てしまった。

 トワイライト達が、何事かと精霊眼で見ると[疲労MAX! 休眠を取らせなさい!]と、天からのメッセージが!
 マーベルやメーベル達は、うんうんと、頷く。
 ブラック企業並みの連戦をしていたので、疲労が蓄積してあたりまえである。
 ここで、[チームカザト]はしばらくの休眠決定した。
 そのことは冒険者ギルドに申請され、強制的に受理される。

 グランドマスターは受理派だったのだが、副グランドマスターや一部のブラック企業理念の者達が抵抗した。
 しかし、ここでマーベルが冒険者ギルドがカザトの行動を拘束するなら、邪神ゴキブリ討伐の報酬を用意出来るのか?
 行動を拘束しないフリーの立場だからこそ、報酬を要求しないのだぞ?
 との内容の事を言うとグランドマスターも、「副グランドマスターが自腹で用意するのだよな?」なんて、俺様主義な副グランドマスターに言った為に副グランドマスターが暴れて、それが基で副グランドマスター解任とかのゴタゴタがあった後、休暇として受理したらしい。

 世間一般では、あんな無茶苦茶な邪神ゴキブリとの戦いの後、連戦なんて無理だとの解釈一致で境地に立ったのが
元ガス国王達の[勇者軍]である。

 勇者ゴン太達は、散々「俺様は、勇者だ!」なんて威張って、無銭飲食や婦女暴行未遂を働いていた為に世間からは、「なら、邪神を討伐しろ!」と言われて、遂にポベー帝国の国境から出陣してゴブリン達の根城に攻撃しないとならなくなった。

勇者ゴン太
「なに!カザトが疲労困憊と、キズの治療の為に休眠決定だと!」

ガス元宰相
「邪神を討伐しているし…義務は果たしている…。
 アレ?
 強制命令はむりか…。」

ブレーダー元王女
「あんな、火の中での戦いをやって無傷な訳は無い。
 むしろピンピンして、連戦していたほうがこちらにも脅威ですわ。」

ガス元国王
「確かに…。
 そうかキスカ副女王のヤツ、やけにキレた態度を取っていたが、あの時、既にカザトの様態がわかっていたのか。
 やべー!
 怒らせてしまったな~。」

勇者ゴン太
「まぁ、確かにあんな無茶苦茶な戦いはゴメンだ!
 だけど、ゴブリン共の根城は滅びた侯爵の城だろ?
 前線基地とか張れるのか?
 あのラッド臨時国王のヤツ相当怒っていたからな。
 援助物資とか大丈夫か?」

 悩む元宰相達。


 その頃、ガス王都ではラッド臨時国王と、ブラー国王神聖皇国の皇主と、トスカ女王の臨時会議が始まっていた。(通信魔導によるもの)

 トスカ女王が、カザトが眠りにつく前に書いていた、これからのガス王国というよりもラッド臨時国王の針路予想を報告する。

ラッド臨時国王
「確かにあの弟(ガス元国王)と、その中の部下天使は弟が国王になって当たり前だと、勝手に決め込んでいるな。
 親父(先王)ですら、そう思っている。」

ブラー国王
「(王紋)スキルが部下天使が国を操る何かの装置だとすると、嫌でも、ガス元国王の復権を無理矢理でも実現させるだろうな。」

神聖皇国・皇主
「ポベー帝国の皇帝からも、分割案は既に内定承認が出ている。」

ラッド臨時国王
「よし、そろそろ援助物資を送れとか、言ってくる頃だろうから実行するか!」
 こうして、その日ラッド臨時国王はガス王国がなんとか復興したので、臨時国王を退位する事を発表。
 そして、ガス元国王と元宰相は、第2世代管理者神フェイクのワールドルールに置いて、[勇者軍]を引き連れての邪神・魔王討伐をしなくてはならず、そして、国政の執政能力が無いことが証明されているので、混乱を起こさないために、旧ラッド公爵領・領都を王都とする生産中心とする国家〈(仮)ガス公国〉と、今の王都を中心とする
邪神・魔王討伐専用国家の〈新生ガス王国〉に分離すると発表した。

 ガス先王は、抵抗した。
 (仮)公国とか言っても王国に変わりない。
 全て、弟のガス元国王に統一するべきだ!と。

 しかしラッドは、先王にそんなに弟が可愛いのなら弟についていけ!
 と、言って近衛兵にガス元国王の前線基地まで連れて行かせようとしたら、また訳のわからない弟が全てを支配するべきだとの理論を展開していたので、無理矢理に近衛兵にガス元国王の所に送り込ませた。
 そして、元宰相が王都に援助物資を送るように交渉に来たときに、王都中に発表したのだ。

ガス元宰相
「戦闘専用国家だと…。
 ワールドルールにも書いてあるな。
 生産中心の国を攻めることは禁止することも書いてある。
 まさか、ラッド兄がここまでサバサバとして、国王を降りるなんて。

 クソ!
 これに、反対して全てを統治するなんて言い出したら、こちらが悪者になってしまう。
 親父(先王)に説き伏せさせるか!」
 
 しかし、先王は元国王の元に激励の為に前線基地に向って、共に戦うとの立て札が出ていたのを見て、既に手を打たれたか!と、うなだれる元宰相。
 そして、ラッド臨時国王がガス王国の新副国王臨時国王に任命したのは、ガス公爵二世だった。

 ガス公爵二世は、ガス元国王達にかなり恨みを持っておりとても、うまくいくとは思えない。
 元宰相は、ラッドに会いに王城に登城した。

元宰相
「ラッド兄! これまで通りに行くわけには行かないのか?」

ラッド新公国・公王
「もともと、俺が国王になるのがあたり前なのに、何を言っている?
 貴様らが簒奪さんだつした結果、国が乱れたのだろうが!
 元のあるべき姿にしたら、しっかりと立ち直ったぞ?
 フェイク様の部下天使様の力無しで、出来たぞ?

 大体、500万の兵士はどこに行った?
 貴様らが、横領しつくして給料を渡さなかったから、逃げたのだって?
 それで、デカい城を2つも失ってバカか!
 だけど、今度は部下天使様の力を使って、俺達をこき使うつもりだろ?

 だから、国の半分を執政してみろ!
 半分すら執政できなかったら、部下天使様の力を使ってすら執政できなかったら、例えスキルが多くあったとしてもお前たちは、本当の無能だ!
 これは、王位を簒奪したお前達、弟二人に対する挑戦状でもあるな!
 ハハハハハハ!

 俺達に、頼らずにしっかりと執政して邪神と魔王達を討伐して、使命を全うしてみろ!
 さてと、持って行く荷物はこれだけだ!」

 ズタ袋を背負って、庶民の服を来てラッド元臨時国王は、ラッド 新生ガス王国・初代国王となり王城の広場を歩いて行く。
 石畳の通りには、王都民が集まり礼をしていた。
「ラッド国王!後で私達もついていきますよ!」
 そんな声が、響いた。

 冒険者ギルド前には、ギルドマスターのバッカーが礼をしていた。
 そして、ラッドの後に冒険者軍が続く。
 乗り合い馬車の、他に沢山の馬車が用意されており、ラッドたちを乗せて出発した。
 ラッドは、臨時国王になったときに、カザトに相談していた。
 その時に、カザトは金がかからないように、そして、どうやって困窮する王都民を救うかの、現代地球の施策を提案していた。

 事務の効率化。
 配給の実施。
 最低医療の保証とか本気で実施した結果ラッドや、ガス二世は庶民と同じ食事になったが、人気は高くなっていた。
 ガス二世が残ったのは親の仇のブレーダー元王女に、一矢報いたら逃げるつもりだからである。


 冒険者ギルドガス王都支部のバッカーは、祖父(元勇者)の遺言を守るため王都に残った。
 安全に王都民を新生ガス王国に移住できるまで残るつもりだ。

 そんな事を思って、王城に登城すると…。


新ガス王国・宰相
「クソ~! ラッド兄のやつ! なぜ、あんなズタ袋と庶民の服装で王都から出ても、あんなに民に慕われるのだ!
 きらびやかな服を来て、舐められないようにムチを振って胸を張るのが王族だろうが!
 それを民は慕うのが当たり前だろうが!

 チクショーーーーーー!
 なんで!
 なぜ!
 俺達が間違っていると言うのか!

 王冠も、こんなものいらないと言うように、金槌で平らにしていきやがった!
 木彫りの王冠だと!
 そこに、[例え木でも執政をしっかりしたら光るだろう。]なんて彫り込みやがって!
 クソーーーーーー!」


 激泣きの宰相殿を、魔導通信玉で録画してバッカーは、そ~とっ!その場を去った。
 後に、歴史書に映像付きで記される事になったという。





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