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第2章 動きだした凶悪な者達
第39話〔幕間〕悪夢である。悪夢が追いかけてきた。
ガタンゴトン!
ガタンゴトン!
あ~だるい!
全く!昨日カラオケやって歌いこんだから、喉がカラカラ~!
電車で目覚めた。
小令分 亜下无(これは あかん)
駄礼 鯉ニ(だれ こいつ)
勇者ゴン太
「あれ?
ハァ?
なぜ、頭にいきなり3つも名前が浮かぶのだ?
え?
どれも、俺の名前だ…。
あれ?
本当の名前は?
え?
ゴン太っていつの間にか言われていたけど、本当の名前は違ったよな!
地球時代確か俺の名前は…
え?
やっぱり、どれも本物だとしか思えない!
そうだ! 悪夢を見ていたな。
異世界転移だ~?
なぜ俺が、あんな王女にこき使われないといけない!
腹が立って、新宿駅で降りる。
クソ!今日は悪夢は見るとか、とんでもない日だ!
あれ?
なにか変だな?
まぁいいか…。
駅前のアルタの前を通ろうとしたとき後ろから、ピエロ姿の夜目似 池内(よじい いくと)か、声をかけてきた!
「スキル[強制結婚]発動準備~!」
Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ
ピエロの姿が、先程まで見ていた悪夢の姿そのままだったのと、最近、親からキツく女性を襲う事を禁止されてしまい鬱憤晴らしに、夜目似の奴に18禁のオモチャ屋さんで買った変なオモチャで、いけないイタズラをした時から同性恋愛の扉を開けてしまった、夜目似に結婚を迫られていたのだ。
(扉開けたというよりも、破壊したというのが正しいので自業自得なのではある。)
イヤだーーーーーー!
新宿にある、果物屋の前を走り抜け走り!走る!が息切れをして、足が絡(から)まってこけた!
ガバッ!
ハァハァハァハァハァハァ、
夢か…。
全く!冗談キツイぜ!
ここは?
アレ?
何だこの布団?
下にひいているのは草?
アレ?ここは?
あ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーー!
ここは、ガス王都の勇者寄宿舎!思い出した!
チクショーーーーーー!
さっきの、電車の中の方が夢だったのかよーーーーーー!
クソ~…。
夜目似に追いかけられても、日本のほうが良かったぞ…。
現実が、悪夢を超える悪夢を強いている事を、認識し始める勇者ゴン太。
2階から、1階の食堂広場に降りて行く。
キッチンには、誰もいない。
魔導時計を見ると今は、深夜2時って所か…。
思い出す。
夜目似が、邪神バッタにバッタ人間にされちまったんだよな。
そして、そのことに自暴自棄になって、あいつは俺達を襲って来た。
馬に乗って必死に逃げて、ガス王都に入ったんだよな。
その後、国王達が衛兵に対応している隙に、俺達はこの建物に入ってキッチンからカンパンを出して、食って寝たんだ。
ふと、通り向かいの冒険者ギルドを窓越しに見ると、ギルドマスター室に灯りがついていた。
ここの冒険者ギルドは、業務停止していないのか?
ふと、冒険者ギルドに入った。
冒険者どもはいない。
前は夜中でも飲んだくれがいたのだが、受付以外誰もいない。
受付は、おっさん職員である。
夜番らしい。
クエスト表は…
ハァ?
王都民移住希望者キャラバンの緊急護衛クエスト?
それだけが、特殊受付クエストとして張り出されていた。
受付のおっさんに聞くと、外のクエストは今のギルドが業務停止中なのでないらしい。
併設された酒場は休業だ。
そのまま、勇者寄宿舎に帰る。
かなりの奴らが、起きていた。
全員悪夢を見たとか言っていた。
話し合うと、皆よく似た夢を見たらしい。
そして、ブレーダー王女が降りてきた。
ブレーダー王女
「ハァ~。私は、理想の男を見つけるまで結婚なんてしないわよ!
クソ!寝ることすら出来ないとは辛いですね。」
ガス国王
「わし…、もう結婚しとる!
勇者の夜目似君は…もっと外の人と結婚するべきだと思うのだかね…。」
宰相
「儂は、息子も娘もいる。
未婚の相手がまだいるじゃないか?」
ブレーダー王女
「まさか、お父様達も、同じ夢を?」
聞いた…。
皆、同じ夢を見たらしい。
電車を知らない王女達は最初、訳がわからなかったらしい。
同級生の奴が、電車の事とか新宿の土地の名前の由来とか意味とか教えていた。
全員同じ夢を見た?
ま!まさか!
なにかの、精神攻撃か?
慌てて、全員武装して寄宿舎を探し回る!
内部にあのバッタ人間1号みたいな怪人は、いないと思われた。
そして、外に出て警戒すると王城の屋根に、バッタの身体に人間の手足がついて2足歩行している、バッタ人間1号がいた。
その後ろに月明かりに照らされて無数の飛ぶバッタが現れた!
勇者ゴン太達の顔が真っ青になっていく!
同級生5人が、衛兵の所に行ったが衛兵が誰一人もいなかった!
一人が、緊急事態の鐘をこれでもかと鳴らす!!
カーン!カーン!カーン!カーン!
これで、冒険者達は出てくるはずだ!
冒険者ギルドの所からおっさんが出てきて、勇者達が指差す方向を確認してギルドに入っていき、ギルドの鐘を鳴らし始める。
変だ!誰も出てこない!
静か過ぎる!
王城からも誰も出てこない!
どういう事だ?
先程の、おっさんが鐘の塔からガス国王を見た途端、鳴らすのを止めて降りてきて、ガス国王に何かの手紙を渡し、すぐにギルド横の馬舎入って馬に飛び乗り大城門の勝手口から去って行った。
体感で5秒もなかったと思われる程の早業であった。
宰相
「ハァ?辞表だと?
ガス二世は、副国王を退位する事を決定して、ここに国王と宰相に伝える事により辞表とするだと!」
そして、先程からブーーンという音が、王都の全方向から聞こえてきたのだ!
あ!あのクエスト表!
勇者ゴン太
「おいおい、まさか今のこの王都は、俺達しかいないのかよ!
みんな逃げた後かよ!
ヒャッヒャッヒャッ!
国王様は人徳ねーなー!
囲まれたぞ!」
ガス先王
「なんてことだ!
国王に民衆は慕わねばならない!
なんてことだ!
なんてことだ!
なんてことだ!」
そして、王都の空はバッタで真っ黒になっていった。
「やられてたまるか!」
「やむえん!原則禁止されているが戦闘だ!」
「早く、執務室に帰りたい。」
部下天使達は、羽根を出して戦闘モードになるのだが、見の前に青い妖絶な色の光が光る!
眼の前に現れたバッタ人間1号の腹に青い石があって、それが光っていた。
バッタ人間1号
「さぁ、花嫁達よ!迎えに来たよ♪
僕と結婚だ♫ スキル〔強制結婚〕発動30分前だよ~♬
さぁ、バッタ達! そして下僕のバッタ人間ども!いけ!
30人はいる、下僕と額に書かれたバッタ人間が、ゾロゾロと出てきた。
アレは!
王都の裏社会ギルドの奴らだ!
鐘がなって、奴らすら出てこないのはおかしいと思っていたが、既にバッタ人間にやられていたか…。
下僕バッタ人間隊
「「「「「「
シュッビー!
」」」」」」
奴らは、元は戦士やアサシンとかかなりの手練だ!
生き残れるか勇者たちよ!
勇者達は、朝日を拝めるのか?
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