[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第2章 動きだした凶悪な者達

第48話 やってみるものだな。

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 川を掘る?

 土魔法で、ゴブリンヘドロで埋まってしまった川跡を掘り返して、焼却炉代わりのホワイトマーキュリーで焼いて、聖水に変えていく。

 ジュオ~!

 瘴気と、聖水が反応して化学反応みたいなモノを起こして火がつく!

 それを繰り返して行くと、荒野になっていた川の周りが、草が生えてきて緑になっていくのはなんだか楽しくなってヤル気がでる。

 カザトは、途中で池を作ったりしてその傍らに小屋を作ったりしてそこに新しいホワイトマーキュリーの小型を作り設置しておいた。

 海辺には、聖水の川が流れ込んでいたので、黒い海は聖水と反応して、恐ろしいジュオ~という音を立てているが、少しずつ透明な海水に変えて行っている。

 海と陸地に流れる川で、汚染された土地を囲んでしまいブロック単位で浄化するつもりだったのだが…、おや?

 向こうの方の結界の外で、待っている人達がいる。

 向こうも、気がついて手を振っているのだが、ベイントス公国の議会特使や、ドワーフ国の特使さんに、聖神皇国の皇主の使いとして聖女ファルミが、来ていた。

 瘴気が、フェイクランドを覆って来ていて大変だという。

 川を、掘っているのを見てヘッポコだけど、やはり聖女!すぐに聖女ファルミは気がついた!

聖女ファルミ
「これは…!まさか、聖水ですか!」

 カザトは、精霊郷であり精霊・妖精達の家だったところが、管理者神交代の時にフェイクに占領されて、ゴブリンの城にされていたらしい事を集まっていた特使達に説明。
 そして、ゴブリンヘドロを掃除していた事を説明したのだが、あ…れ…?
 縄で縛られている方々がいますね?

 冒険者ギルドの職員たちでした。

冒険者ギルド本部職員
「勇者は、魔王討伐が義務だ!
 だから、命令を伝えに来たのだ!
 それのどこが悪い!」

カザト
「俺は、勇者ではない。
 まして、召喚に応じたことも無い!
 誘拐された者だ!
 貴様らの命令に従う義理も義務も無い!

 お前たちの奴隷でも無い!
 そのことは、伝えたはずだよな?
 違えると言うことは、敵対すると言うことだな?
 この、邪神の手下め!」

 しかし、このあとカザトはこの職員に言えなかった。

 そう!
 他の王国の特使の護衛達に、この職員達はボコボコにされたからだが…。
 そして、魔導通信珠越しに冒険者ギルド本部の各王国に対する宣戦布告として受理すると、冒険者ギルド本部に通告されていた。

冒険者ギルド本部グランドマスター
「うるせー!
 こんなに空が黒くなるほど瘴気が、出ているのに条約も協約もあるかー!
 勇者達は、このせ……」
 ブッツ!
 プー!プー!プー!

 ありゃ、魔導通信を特使達は切った。
 ドワーフの武器鋳造型の製造部から、土魔法スキルのエリート達が呼ばれて、聖水川を掘る作業が加速する。
 ベイントス公国や、ブラー王国にも、聖水川が復活してその流域の上空の瘴気は、消されて行ったので、食料危機はなんとか回避出来そうな見通しだから各王国は安堵する。

 皇主の所にも、カザトはすぐに向かった。
 ホワイトマーキュリーの小型を持って行ったのだ。
 山間部の国がなので、実は別の川の上流部だからなのと、聖水製造機なのですぐに受け入れられた。


 ハァ…
 こちらに適意を向けない、奴隷の如く顎で人を使おうとしようとしない、人達のホッとして喜ぶ顔を見るのは悪くないなと、カザトは思い
「邪神対策で国家レベルの防壁の目処が出来たら撃って出るか?」とかいう言葉が自然と出てしまったカザト。
 皇主達も、「え?」という顔になり邪神対策に頭が痛いのがよくわかっのた。

カザト
「だって、まずは食料問題と拠点問題をしっかりとしないと邪神と戦っても歩が悪すぎるぞ?
 兵士達も、戦うからには腹も減るののだから~。」
 というと、「それもそうだった。」と笑いが出て来たのと、笑える余裕が出て来たって感覚だから、あのガス王国関係以外の邪神対策なら協力することにした。


 カザトは、ドワーフの工房責任者達にホワイトマーキュリーの設計図と、製造の仕方を教えて、トワイライト達を筆頭に聖女さんや、神官・司祭さん達にホワイトマーキュリーの使い方を教えて練習してもらう。


 笑顔が溢れる、そんな技術指導現場を上空で瘴気の被害状態を実地調査していたフェイクの部下天使が見ていた。

フェイクの部下天使
「ハァ~。
いいな~。
 俺の上司もわからいことがあれば、ああやって丁寧に教えてくれるカザトみたいな存在だったらな…。

 羨ましいな。
 俺も、修業してジョブチェンジするか?
 いや…しよう!!

 え~、ベイントス公国は立ち直りつつある。
 魔王領は接近すら無理です!っと!
(カキカキ書き込む天使φ(・ω・ )カキカキ)

 さて、帰るか!
 しかし、天使が執務室に帰って見たのは…

管理者神フェイク 
「なんだよ!アレは!
 え?
 なんだ!アレは!」

 管理者神フェイクは、地上観測を水晶玉で見ており、天使たちがフェイクの鬼の顔にガタガタ震えて部屋の隅に集団でかたまっていた。

管理者神フェイク
「報告書!」

 天使は、報告書を提出する。
 それを読んだフェイクは、何故オレを拝んで勇者に邪神を討伐させない!
 フザケンナ!
 とか喚いて、報告書を書いた天使に裏拳を食らわす!

天使
「あ…う…。
 お!オレ…、なんとか生き延びてジョブチェンジをするんだ…(ガク!)」

 哀れ…
 部下の天使は、そのまま気絶する。

管理者神フェイク
「こうなったら、俺が直接手を下す!」


 (((((((((((おお!))))))))))!!

 部屋の隅で、かたまっていた幹部天使達は、やっと管理者神自ら、修業を始めて邪神討伐に向かうのかと!
 やっと、勇者からの搾取を止めて真面目に修業をする気になったのかと、希望を見た!


管理者神フェイク
「行くぞーーーーーー!」

 幹部天使達も、急いで武装して出陣するのであった。


 しかし、それを気絶からなんとか回復した天使は本当にフェイクが真面目に修業する気なのかわからなくて、しかもかなりムカついていたからフェイクと幹部天使達がいないことを好機と見てフェイクのやらかしていた、勇者達からの搾取とか、邪神討伐の修業をサボっている事とか、遂に魔神軍団に攻め込まれている事とか報告書に書いて、天界にすぐに高速通信で報告書を送ったのであった。



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