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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第13話 旧魔王城ダンジョンボス?いや、お前は…。

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 旧魔王城ダンジョンボス部屋でも有るだろう王の間で、カザトが見たイライラの原因とは?

カザト
「こいつ…、どこかで見たことあるよな?
アレ?モンスターに知り合いなんていないのだが、おかしいな?」

もちろん、旧魔王城ダンジョン攻略実況中継中である。

□□□□□□□□□□□
新生ガス王国

新生ガス王国・ラッド国王
「俺も、見たことあるぞ?
クソ国王(ガス国王)をしている弟に、そっくりだ!

肖像画集が、あったな…。

あ!これだ!
前勇者達に斬られた直後に管理者神フェイク座の、導きによって天に登って死刑を逃れたガス国王クサリアーノだ!」


その言葉は、魔導通信珠越しに全土に広がってしまったのと、同時にカザトにも伝えられた。

□□□□□□□

恐魔王・元ガス国王
クサリアーノ
「フン! この真のガス国王に刃向かうバカ共め!

フェイク様から、賜った真の王としてのスキルをくらうがいい!

スキル[ルーラー]発動!
儂の許可が無い者の、この世界管理の城の中で生きることを、禁ずる!」


ゴーーーーーー!

玉座に座るクサリアーノから、黒い瘴気の風が吹き出した!


それを、カザトは鑑定しながら解析結果を分析する。

カザト
「なるほどね。この旧魔王城ダンジョンという閉鎖空間の中のルールを自分都合のいいように組み替える技か。

ふ~ん!
空間魔法で結界を張って、空間遮断しても中の空気すら呼吸させずにした上で、空間結界を押しつぶして圧壊させる仕組みか!」


恐魔王・元ガス国王
クサリアーノ
「ほほう!この技を見てわかるとは、なかなかの者じゃな!

(なぜ!わかる?
極詳な鑑定でも法則支配としか、表示されないのだぞ!

完全に解析しやがった!)」


カザト
「隙(すき)あり!
[悪魔聖断]!」


ズパン!

恐魔王・元ガス国王クサリアーノの展開する空間支配に隙間を見つけたカザトは、それを空間ごと斬ってしまう!

砕け散る、自らが瘴気で作り出した空間を見て、内心焦りだすクサリーノ!

恐魔王・元ガス国王
クサリアーノ
「者共!出てこい!
コヤツを殺せ!」

シーーン…


恐魔王・元ガス国王
クサリアーノ
「何をしている!
騎士団長!
さっさと、魔剣ガスーンで斬るのじゃ!」


シーーーーーーン!  


アレ?
カザトは、叫んでいるクサリーノのそばに黒い玉が有ることに気がついた。

鑑定!
魔王の要塞ダンジョンのコア

状態
瘴気生産・噴出モード
設定値 最大

△警報!
管理者神フェイクとのコネクトが復旧していません!

至急復旧してください。


最小限の口径に絞って、聖属性のビームを叫んでいるクサリーノを無視して撃ち込む!

ダンジョンコアに穴が空いて、色は黒から透明になり、単なるガラス玉になった。


カザトは、某魔剣にそっくりな折れた剣を作り出して、この恐王の前に放り出す!


ガラン!


恐魔王・元ガス国王
クサリアーノ
「ハァ?
ま!まさか!他の国の腕利きの騎士団長達は!

まさか!

く!
腕は立つようだな!

いいだろう!

我が、部下にしてやろう!
爵位は侯爵がいいか?」

黙って、刀を構えるカザト。


恐魔王・元ガス国王
クサリアーノ
「公爵は、どうだ!」

焦りだす、恐王クサリーノ。

カザトの後ろから襲ってきた悪霊の騎士達を紙の如く斬っていく!

恐魔王・元ガス国王
クサリアーノ
「ぜ、全滅…。
我が騎士団は、全滅だと…。

よ!良かろう!
替えなんて、今の子孫の騎士団からいくらでも補充すればいい。

せ!世界を、二人で征服しようではないか!

3分の2の世界をやるから…」


スパン!


クサリーノの腕が斬られた。

カザト
「アナタハ オノレノ イセカイカラ ツミナキヒトヲ コノセカイニ ラチシタ ツミヲ ミトメテ ゼンダイノ ユウシャタチヲ イキカエラセテ  ショウカンサレタトキノ モトノジカン モトノネンレイ モトノカラダヲ カレ・カノジョタチニ ヘンカンシテ シャザイヲ シテ タマシイ ノ ソコカラ クイ アラタメ マスカ?」


恐魔王・元ガス国王
クサリアーノ
「キサマ!何を言っている!
フェイク様の、指令は絶対!
召喚された者は我等に従う事は当たり前だ!

あの勇者共は……、
ヒイ!」


カザトに、微塵切り(みじんぎり)にされてしまったクサリーノは、袋詰にされて強制的に天界に送られて行った。

カザト
「ハァ!
さて、モンスターを、斬っていくか!」




恐魔王クサリーノが、討伐された途端!
旧魔王城を震源とする地震が起る!

黒き旧魔王領の大地はから、瘴気が浮かび上がり大地から剥離していって、元々の発生源である今のフェイクが作り出した制御システム室に流れ込んでいく!


太陽の光すら、入らなかった旧魔王領に光が注がれだした!


そして、カザトノ眼の前で魔王城の装飾が灰となって消えていき、神殿が姿をあらわす。


そこで、ライブ配信を終了した。
トワイライト達が、ここをめがけてやってくる気配がしたからなのと、この神殿は恐らく前管理者神の施設だから下手に公開しないほうが良いと思ったからだ!

ライブ配信のあとの、神気が満ちてきたので恐れ多いからライブ配信を中断するということと、しばらくは休憩を取ることを文字で、映して終了した。


カザト
「さて、どうする?」


□□□□□□□□□□

その頃、ラッド新国王の作った砦に特攻したガス国王達は、砦の広場で新生ガス王国軍に包囲されて、国外に出るように言われていたのだが、突然苦しみだした。

ガス国王
「うげーーーーーー!
なんだ!力が!力が抜ける!」

ガス国王(部下天使)
「なんだ!く!(王紋)スキルが、分離されようとしている!

コラ!ガス国王!ふんばれ!
我慢しろ!(王紋)スキルがなくなると、貴様は王ではなくなるのだそ!」


ガス国王
「うげーーーーーー!
オエーーーーーー!」

ガス国王から、黒い煙が出てきてそしてガス国王の口から黒い卵が上空に向けて吐き出されて、黒い卵はフェイク執務室空間に飛んで行った!


そして、同じようにガス先王も、ブレーダー王女も黒い卵を吐き出していたのだ!

それを見ていた、その場に駆けつけていたラッド新生ガス国王!

ラッド
「親父(ガス先王)!
クソアホの弟よ!(ガス国王)!
悪知恵ばかりの弟よ!(ガス宰相)!
クソゲスの性格ドブスの姪よ!(ブレーダー王女)!

お前たちの、国王たる根拠の邪悪なる(王紋)スキルは、元の場所に帰って行ったぞ!

ワールドルールなら、勇者を召喚した者が勇者と共に邪神・魔神討伐の義務を持つだったな!

新生ガス国王として、
バカーノ・ド・ガス!(元ガス国王)
ナスーノ・ド・ガス!(元宰相)
ブレーダー・ド・ガス!(元クソ王女)
お前たち元王族は、一兵卒に戻った事をここに確認するのと、
ここに、ワールドルールとして、邪神・魔神討伐を命ずる!

なお!カザト殿は既に手柄充分!
この世界に貢献充分として、英雄としこの義務も無いとする。

いけ!
(災害)を、引き起こし者達よ!

今から、出立じゃ!」

移動手段の馬と、食料を与えられて無理矢理兵士達に連れられて、出立させられた元ガス国王と、勇者達は休む間もなく出陣することになったのだ!

ブレーダー元王女
「いやよーーーーーー!
うげ~!
ゲホ!ゲホ!」

ガス先王は、呆然自失状態である。

勇者は、ヘロヘロでパンをかじっていた。


□□□□□□□

元ガス国王・恐魔王クサリーノの、強制的浄化と天界送りによって遂にガス国王達は(王紋)が、分離してしまい、ただの一兵卒になってしまった。

責任と、義務を残して…。






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