[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第22話 魔剣の打ち直しと、剣技の伝承2

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 神聖ガス王国のラッド国王は、カザトからの手紙を読んで、次男に相談していた。

 ラッド国王
「なぁ?どうする?ついでにカザト殿から剣術を習って来たらどうだ?」

ラッド国王の次男 
「いいのですか?ガス王国流剣術ですか?
あの悪霊の騎士が使っていたものですよね?」

ラッド国王
「うむ。すでに邪神戦争の時に失伝した剣術だったのだが、狂った国王のせいだとか言われているが、よくわからん。剣に狂うといわれた剣術らしい。」

ラッド国王次男
「とりあえず、ドワーフ王国に行ってきいてみます。」

と、言うことでラッド国王の次男達は出発した。

その頃、メリーとナタリーは空を飛んで、ブラー王国のミラージュと共にカザトのもとに到着していた。



ドワーフ王国のカザトの工房


ここでは、魔剣ガスーンの金属インゴット化に失敗したという結末が横たわっていた。

魔剣ガスーンが灰となった金属片をいきなり取り組みだして再生したのだ!

まるでモンスターである。
原因は、核となる中央の宝石の底の金属が本当の核であり、鑑定の結果フェイクの分離して金属化した身体の一部だったのだ!

すぐに無理矢理宝石を分離して封印するカザト。

しかし、その再生工程を見ることで、魔剣ガスーンの詳細な構造と理念がわかったカザトは、そっくりさんの剣を作ることにした。

(仮)準聖剣ガスーンである。
3振り作る予定だ。

そして、問題は剣に何のスキルを付与するかである。

自己再生
とか、使用者限定とかつけようと思っていた。


なぜ?そんな事を?
え?
そりゃ~、ラッド国王の次男さんとか国王になるには、やっぱり実績とかいるでしょ!

武功もいると思う。

そうです!
今のところは、ヤバいことが怒らない限りは…

中魔王達のダンジョン攻略に連れて行く行こうという計画なのです!

すでに、ラッド国王の承認も取ってます。
ただ、本人が拒否したら5男さんが来る予定です。
 
聖騎士メリー
「ガス王国流剣術は、狂った剣として秘剣指定になって失伝したと、あのクソ父親の宰相が昔言っておりました。

ガス公爵の旧ガス王国城の壁画に型の記録が残っていたのですが実際にやると、よろけてとても剣術の型とは思えないものでした。」

カザト
「どうも、ドワーフ王国の記録だとガス王国の初代は狂化スキルの持ち主だったらしいな。

狂化スキルの影響が色濃く残る型しか残っていなかったのだろう。」

帝国の大使館員
「帝国の剣鬼だったらしいとは、記録に残ってました。今の帝国剣術の型とはかなり違いますが、カザト殿が見せてくれた第二の型は、今の帝国剣術そのものの型です。

よく、あの戦いから、そこまで型の再現ができましたね。

本当にすごいな。」

ドワーフ宰相
「第3の型は、ドワーフ王国に唯一残っている、前管理者神時代からの標準剣術の型ですね。

恐らく、カザト様が再現されたガス王国流となる前の剣術の型の全て、失伝したとされる標準剣術の型だと思われます。」

と、言うことでラッド国王の次男と5男さんが来たので特訓を始める。

再現された、標準剣術の方を鍛える事になった。

そして、狂化スキル持ちの冒険者をギルド通信で呼んで、この型を狂化スキルを使ってやってもらったら、あの元ガス王国騎士団長の悪霊の騎士の動きとそっくりになったのだ。


冒険者ギルド・ドワーフ王国支部マスター
「本部が、どうもカザト様と世界樹様を探しています。
どうします?」

カザト
「あ~、なるほどね。 
世界樹は、今限定された者しか入れない所にあるからな無理だな?

あの瘴気の渦の中を突破するなんて無理!とか、いえば本物のグランドマスターならどこにあるかわかると言われたとか言ったらいいとおもう。」

そして、エルフの最長老を避けるように、カザトは王宮の奥に行き、今後の計画を立てる為に部屋に閉じこもる。


エルフ族長老
「これは、グランドマスターに渡しておいてください。


中身は、お前たちには関わりたくないという事を書いてます。

世界樹は、次の試練に挑むから邪魔するなといわれと伝えてください。」

このことで、世界樹が精霊の館(城)のそばに移転いた事が、公然の秘密になった。


そして、エルフの最長老が帰ると、またカザトは表の道場に、出てくるのだ。

魔導珠越しに、グランドマスターの喚く声が聞こえてくる。

なになに?
フェイクに、行動制限をかけられて?グランド王国から出られなくなった?

助けろ?
勇者達が、いるじゃないか!とか、ドワーフ王国の宰相からも言われているが、カザトは基本は関わりたくないので側で聞いているだけだ。

ガス国王が、カザトを召喚しようとしているが、
カザトは
「マジで、フェイクが何をするかわからんぞ!
あの攻撃のあと、説明しきれないダンジョンに飛ばされたのだからな~。」
と、真贋判定の球を持って来てもらって、答えるとグランドマスター達も真っ青になった。

そして、交渉は続く!
こっそりと、全ての冒険者ギルド支部や王国に通信をつなぎ国際会議に持ち込むドワーフ王国。

各王国や支部のギルドマスターから、総口撃(内容は、全てこれまでのダメ対応の苦情)を受けて、冒険者ギルド本部機能のバックアップを神聖皇国と、新生ガス国王の都の街マトに移す事になってしまったグランドマスターはうなだれる。

 カザトは、フェイクの動きから、もし一時的にでもその国家の軍と行動をともにしている間に何かの訳分からんフェイクの攻撃を受けたら、軍消滅の可能性があるから単独行動がやはりベストだと各国に言うと、うなずくしかない王様達。

 しかし、王様達はなんとかして邪神を討伐しないと明日は、滅ぼされるしかないかもしれない状態なので荒れる会議!

 カザトは、眠るようにドクターストップがかかって退場。

 すると、勇者達の不甲斐なさが避難されてくる。


【悲報】勇者達は邪神ゴキブリを、倒さないとマジでグランド王国からも出られなくなった件



 そして、エルフの副長(ふくおさ)の1人が標準剣術の生き残りの(準)師範だとわかり、ドワーフ王国のカザト工房の横の道場で指導することになった。

 師範になる(エルフの副長)本人(独身・女性)は初めは嫌がったが、最長老がエルフ中枢部を避けるカザトに接近するのに必要だと言うと、喜んでやりだしたという話もある。

 (エルシーとエルファーの事で、睨まれていたから立場的にエルフ族の長達の立場が弱かったのである。)


 カザトも、身体を寝かせて精神体だけ半分分離して稽古をやっていた。

 その模様は、会議をしている国王達にも魔導通信球で配信されて、戦力不足=鍛錬不足と認識されて、各国で鍛錬が始まった。


□□□□□□□□

ガス国王
「みろ!カザトは、身体が寝ても精神を実体化して鍛錬しているぞ!

貴様らが弱いのは、フェイク様の都合もあったが、基本は鍛錬不足だ!

今から、鍛えろ!」

勇者ゴン太(生徒会長)
「ヒイーーーーーー!
精神を分離してって、無理!
体がもう動かね~よ!
(カザト…なんて奴だ!)」


ガス国王(部下天使)
「(寝ても、鍛錬するか~!あ~、俺らの主(フェイク)様も、あれほど真摯に修業したら、こんな事が起こらなかったのにな~。)」




最近、部下天使達のため息が増えました。







    
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