[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第43話 動くヘドロ!お掃除は戦いです!2

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 動く瘴気ヘドロの魔王!
 ヘッドローとの戦いはつづく。

瘴気ヘドロの魔王!
ヘッドロー
<ウソ!
後で来た、へなちょこっポイ娘が、こんなに戦うとはな!

それに、あの男…
全部支えていないか?

クソ!瘴気を消費するから、使いたくなかったが使うか!

おら!瘴気よ!
この空間に1000年以上!
管理者神交代から、フェイクが垂れ流して隠蔽してきた瘴気よ!

オレに集まれ!>


カザト
「なんだ?
何をいっているのだ?
聞いたことが…
はて?
あの言葉…
聞いたことなんてないはずなんだが?

なぁ?トワイライト?メーベル?
あのヘッドローが、先程喋っていた言葉?
この世界の言葉か?」

トワイライト
「え?
言葉なのですか?
叫び声の1種だと、思っていたのですが。」

メーベル
「私もです。叫び声だと思っていました。」

どうも、語学堪能な二人でも叫び声としか認識していなかったらしい。

ミラージュも、首を横に振っている。
他の皆も、叫び声としか認識していないらしい。

しかし、カザトには何かの言葉だと聞こえた。

実は、補強するように鑑定が反応していた。

鑑定!
言語解析完了!
翻訳します。
対日本語直訳モード

[嘘かも?
後でやって来た、頼りなさそうな女のコが、こんな戦闘をするとは!

それにしても、あの男性…
全て、補助しているのか?

クソ!瘴気を消費してしまうから、使いたくないのだが使うしか無いのか!

おい!瘴気よ!
この空間に1000年以上存在する瘴気よ!
管理者神交代時代から、フェイクが垂れ流して隠蔽してきた瘴気よ!

私に集まれ!>

なんだ?このへんな言葉は…
あ!直訳なのね!

言葉なのか?!
どこかで…

いや!
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!
奴が、全力攻撃に、入ろうとしているぞ!
カザトは戦闘に集中することにした。

カザトは、マーベル達に下がるように言って、防御の用意をしつつ、遠距離攻撃にきりかえさせた。


ズズズズズズズズズズズズズズ!

聖域以外は、真っ黒な瘴気で汚染されていた部屋の瘴気がヘッドローに集まりだした。

バリン!
瘴気の大量の移動による魔力の磁場みたいなものの急速な変化と、カザトが放出する魔力の強さに耐えられなくて、通信魔導珠が割れた!

カザト
「ハー!」

カザトも、呼応するかのように魔力や無限回牢ダンジョンで身につけた、氣力・闘気・神気などを練り出し始める。

トワイライト達が、流石にびっくりしてカザトを一瞬見た!

ヘッドローの目が真ん丸に見開いている。

瘴気ヘドロの魔王!
 ヘッドロー
‹ハァ?魔力だけなんて、まだ朝飯前の状態だったのかよ!

フハハハハハ!
チキショー!
こうなったら、こっちもやってやる!
ヤケクソだ~!

全ての瘴気!
集まれ!
ヘドロバスター連射モード!
さぁ集まれ!
超ヘドロ大爆破を食らわせてやる!›


カザト
「なに?ヘドロの大爆発破壊波?
そうは行くか!」

カザトは、光の盾を展開してヘドロバスターを全て受け切る。

カザトの言葉を聞いて、ミラージュがヘッドローの口を封じていたが、ヘドロの取り込み口を見つけたので、そこを狙い出した。

トワイライト達も加勢する。

キスカが、目くらましに高圧洗浄機でヘドロローの眼を狙って聖水浄化をする。

マーベル達が、ホーリーランスを発射して、ヘッドローの身体を攻撃する。

瘴気ヘドロの魔王!
 ヘッドロー
「ゴべべべべべべべべべべ!
グジョ~!

まだ、瘴気が足りない!
こうなったら、液化瘴気を、垂れ流してやる!」


ヘッドローのくちから、大量の黒い水らしきものがドバドバ流れ出した。

メリーとナタリーとメーベルが神聖魔法を使いながらカザトとのパートナースキルを使って聖なる氷を作って壁を作り瘴気の黒い水を堰き止める。

ジュワーーーーーー!
瘴気の黒い水が、聖水氷を溶かしていく!
カザトが、メーベル達に魔力を流す!

その時、ミラージュとカザトはヘッドローの、喉の奥に変な赤い光を確認した。

ヘドロ取り込み口への攻撃はトワイライト達に任せて、ミラージュが神聖火魔法で作った槍をを赤い光に発射する。
 
カザトは、ホーリービームを撃った。

ドン!

瘴気ヘドロの魔王!
 ヘッドロー
「ゲホゲホゲホ! 」

瘴気ヘドロの魔王!
 ヘッドロー
‹クソ!
ブレス発射器官が、やられた!
隙を見て、撃ち込もうとしていたのに!

うわー
口に聖水を流し込みやがった!

(ドン!)
いかん!瘴気と聖水が反応した衝撃で顎が外れた!

(ドバドバドバドバドバドバドバ!)
うぇーーー!
やめろ!
聖水を口に入れるのはヤメロー!›


トワイライトに、ヘドロ取り込み口を任せてエルシーと、エルファーはまた開いた口に聖水を流し込む!

通信珠が砕けて、通信が切れた事を確認したカザトは、キスカに頼んでヘッドローが瘴気を取り込んだ事によって、ほとんど瘴気ヘドロが無くなった場所を高圧洗浄機で浄化していき、カザトが張る聖域結界を拡大する作業を任せた。

カザトが魔力の放出を強めた。
感覚的(カザトのその時の感覚)に60%に上げたのだが…


ドン!

アレ?
カザトは、そんなに出力を上げたつもりはないのだが…

魔力放出の、衝撃音が発生した。
トワイライト達は、どうも慣れてしまったらしい。



瘴気ヘドロの魔王!
 ヘッドロー
「クソ!」
‹まだ、瘴気ヘドロが集まらねえのか!
あの魔力や、闘気でもきついのに、更に他の力を上乗せしてきやがる!

う!
なんだ?
おい!フェイク様よ!
力をこちらに、供給しろ!
俺がやられると
瘴気溜め込み隠蔽システムが崩壊するぞ!
聞いているのか!

返事くらいしろ!

クソ!
返事しやがらねえ!

返事しないなら、こちらも非常事態とみなして緊急避難をするぞ!›


カザト
「緊急避難?させるか!」

それを聞いて、トワイライト達が攻撃を強める。


瘴気ヘドロの魔王!
 ヘッドロー
‹グ!
あの男、まさか?
この言葉を理解しているのか?
まさか!いや!
そんな訳があるか!

おい!フェイク様!
緊急避難すら、攻撃で出来なくなった。
最終形態になる!

10数える! 
返事をしないなら了解したとみなすぞ!」


カザト達は、攻撃の手数を増やす!


□□□□□□□□□□□

その頃…精霊の館(城)の近海では…

ゴーーーーーーーーーーーー!

海にポッカリと開く穴!

その周りを渦が巻く!

その直径3キロメートル以上!
それ以上は確実にある。
ガリオン船なら、吸い込む大きさだ。
恐らく…駆逐艦なら確実に軽く吸い込んでしまう大渦だ!

空母でも、怪しい…。
ただでは済まないのは確実だ。


世界樹の大精霊は、それを見て…
先程まで魔導通信珠が映していたカザト達の戦闘を見て、顔が引きつっていく。

先程こっそりと、フェイクに連絡を入れたが…
返事はなかった。

クソ!
前勇者との約束だと?!



……………………………?

何だったかな?
アレ?
思い出せない。

アレ?
確かに精霊契約をしてから、前勇者達は今のこの場所!

旧魔王城!元々の精霊の館(城)に出発したのだから、契約内容に約束ごとがあるはずだが…

ない!
記憶にない!

おかしい!
クソ!
エルフの最長老に、約束した内容の確認に向かうのだが…

ハァ?
覚えていない?

おい!婆さんや!
ボケたのかえ?

(ドガス!)

最長老フィーリアに殴られた!
逆鱗に触れたらしい。

フィーリアが、
「私は未婚の乙女よ!
私の認める強者しか、身体を許さないのだから!

誰が婆さんだって?!
もう一回言ってみろ!」

なんて、大激怒している。

しかし、時間がないので、すぐに契約内容の書面を探させる。

しかし、最長老達も混乱を始めた!
ないのだ!
確かに前勇者達との精霊契約の時の覚え書きが無い!

どうなっているのだ?


仕方なく、精霊の館に行く。

世界樹の(仮)大精霊
「お~い!返事してくれ!
わかったよ!
やるよ!
前勇者達との約束を実行したいのだが、実行漏れがあってはいけないから、契約内容の確認をしてくれ!」


しかし…

精霊の館からは、何かドカ?とか、
ドンガラガッシャーンとか!
音が聞こえるのみだ!

はて?

そして、聞こえてきたのは…
「まさか!主様がここまで、既に…」
とかの叫び声に似ている声がして、
静まり返った。

何が起きているのか?



□□□□□□□□□□□

ガス王国の王都近くの平原では…

パシリ1号
「ヒィーーーーーー!」

邪神オークの下僕の魔王オークキングとなった
カザトの元同級生であり、元人間?だったパシリ1号が、黒い槍から逃げていた。

魔導師カンターレ
「ほらほら!オークちゃ~ん!逃げてないで串刺しになって、今夜の晩飯のオークカツになるのですよ~!

よ~く~も~!ゴブリンを食わしてくれたね~!

食べ物の恨みは、こ~わ~いよ~!
ほれ!逃げろ逃げろ!

ブラックシャンベリン!」

ドドドドドドドドドドド!

パシリ1号を追って黒い棒状の何かが、平原に突き刺さる!

パシリ1号
「ヒィーーーーーー!
おたすけーーーーーー!
(よし!部下たちは、上手く逃げた!とにかく邪神オーク様のご兄弟と、上司様を召喚しないと勝ち目は無い!

やりますぞ!このパシリ1号の逃走スキルは、身体の脂肪を100%の効率でエネルギーに変換出来て、疲労物質はすぐに排出出来るスキル!

どこまでも逃げて、時間を稼ぐ!)」


魔導師カンターレ
「ちい!
あのオーク!なかなか本気で逃げるな~!
(ぐぅ!)

く! 
腹が減った!
おい!部下天使!
どこかの街で、屋台から何か取ってこい!」


部下天使
「あの~!カンターレ様?
至高の魔導師カンターレ様?
提案が~。」

魔導師カンターレ
「なんだ?」

部下天使
「あのオーク!金貨を落としたので、それでどこかの都市で食堂に行けば、飲み放題ですよ?

なかなか、御口にあう物が見つかるかもしれません。」

魔導師カンターレ
「う~ん。確かに、食事は久しぶりすぎるからな~。
いいだろう!
酒も、アタイが動けない間に変わっているみたいだから、お忍びで行くか?」

部下天使
「は!では、あのマトの街の奥のブラー王国って所の酒は美味かったとか、昔の上司が言っていましたので、御口に合うかもしれません。

いきましょう!
(たらふく飲まして、酔い潰してしばらく寝かせよう!
あのガス国王達の中に入っている、勇者担当天使の隠し資金を持ってきたから、恐らく大丈夫だろう!)」

こうして、パシリ1号はなんとか生還した。


邪神オーク
「よくやった!パシリ1号!
儀式の用意はかなり進んだ!
パシリ1号は、昇進だな。
小魔王クラスから、中級の下の魔王だな!」


パシリ1号は、昇進した…。
それを聞いた勇者のゴン太達は、いよいよ生贄にされるとなって、真っ青になった。
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