[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第3章 爆闘!魔王の墳墓と呼ばれたダンジョン

第44話 ヘドロは掃除!勇者も掃除!

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  カザトは、ヘッドローの様子が変わった事を感じた。

 喋らなくなった。
 小刻みに揺れる身体。
 そして、先程からの少しづつ衰えるとヘドロの吸い込みの量。

 そして、魔力がヘッドローの身体の中心に集まるのを感じた。


 カザト
「みんな!奴は最大攻撃の準備に入ったから、聖域結界内戻ってくれ!」

カザトは、ビーム砲を撃つ!
ヘッドローに直撃する。


瘴気ヘドロの魔王!
ヘッドロー
「クソ!フェイク…なぜ!
なぜ!
クソ!返事しろ!」


□□□□□□□□

その頃、魔導師カンターレはマトの街でたらふく酒を飲んで、暴飲暴食をしていた。

魔導師カンターレ
「フハハハハハハハ!
この果実水割のエールは、上手いな!
アルコールが薄いのと、冷たく冷やしているから、どんどん飲める。」

日本ではハイボールとか、カクテルと呼ばれるタイプの飲み物だが、少し違うのだ!

このマトの街のこの酒場は、要注意人物が来ると酔い潰させて早く宿に帰させる酒場が、今このカンターレが飲んでいる酒場だ。

薄いアルコール濃度の飲み物?
いや、ちがう!
カザトが開発した、ブランデーの製法以外の氷魔法の応用での製法でアルコール濃度だけを徹底的に高めた酒で、しかもかなり過冷却現象が起こる寸前まで冷やしてある酒なのだ!

もちろん火が付く濃度!
しかし、冷た過ぎるのでアルコール度数が薄い酒と錯覚してしてしまう!


どういうことか?
まるで、ウォッカを水の如く飲んでいるのと同じなのだ。

魔導師カンターレ
「ウイ~!
あっれ~?
世界が、回っている~?」

それでも、30リットルは飲んだカンターレ!
強者である。

酔い潰れたカンターレを担いで、金をおいて部下天使達は飛び去った。

食堂の裏方から出てきたのは、店のオーナーの元大商会の息子夫婦である。

カザト達の支援で、商会は再開した!
しかし、何故か酒場での仕事も板についていたので、酒の好きなドワーフ用の酒場を作ろうとカザトの発案で作られた酒場食堂だ。

この街は、暴れるのは御法度!
しかし、暴れる奴はいる。
そんな時は、この酒場で高アルコールカクテルか、ハイボールモドキで酔い潰してしまう。

これを知っていた、部下天使が連れて来たということは?

そう!すでにラッド国王に少しづつ接近するのはカザトに対する保険をかけたい為で、部下天使達の逃亡計画が進んでいたのだ。


□□□□□□□□□□□□□

そして…邪神オークの城では…

勇者ゴン太
「お!俺は!勇者だ!」

パシリ1号
「まあ、待てよ!
話しをするより実践とかいうけど、俺はわかるよ!怖いよな!

う~ん。
なぁ?生徒会長よ!
誰の勇者なんだよ!」

勇者ゴン太
「え?
勇者は、勇者だよ!
それ以上もそれ以下も無い!」

パシリ1号
「俺は、パシリだ!
だけど、種族は魔王だ!
だけどな?
それは、管理者神フェイクから見たらのはなしだよ!

カザトなんて、はっきりとフェイクの事を邪神って言っているよな!

思い出せ!
ブレーダー王女になぜムチを打たれないといけない!

なぜ、罵声を浴びないといけない?
なぜ、ペインヒールなんて食らって痛い思いをしないといけない?

理由なんてない!
だが、答えがある!
ブレーダー王女?
アレは、人の皮を被った悪魔だ!
違うか?」


勇者ゴン太
「あ、ああ!そうだ!
確かにそうだよ!」

他の勇者達も同意する。

パシリ1号
「なら、悪魔に指令を出すのは?
邪神か、魔神だよな?」


勇者ゴン太
「そうだな…。」

パシリ1号
「なら、管理者神フェイクの正体は?
邪神だ!
ただ、この世界の一番上のてっぺんだったから、正義となった!

だから、ブレーダー王女は天使の如く振る舞うのだから、俺たちがてっぺんを取れば、俺たちが正義となる!

つまり、邪神フェイクを倒した勇者だよ!
そう!勇者だ!
魔王は、種族クラス
勇者は、実はジョブはあるが、称号としてもあるからな、勇者にもなる。
ただ、勝ったらだ!」

勇者ゴン太
「勝てば、俺たちは勇者となり、魔王ともなれる?いや、魔王じゃなくて聖王か!」

邪神オーク
「うむ!さすが生徒を束ねる上の者だ。
物わかりが、いい。
お前たちの役目は、俺の兄弟邪神の召喚をするときの器役だ!

そして、邪神すぐに、この世界の邪神ボディを作り出した後で、お前たちの役目は終わる。

その後、成功の報酬として魔王になれる。
報酬の前払いというか、サービスでそのお前たちを縛る呪いとなっている、スキルを分離する。

そのスキルは、はっきりと言うとチートでは無いのだ!

経験値が吸われていたのだろう?
それは、チートではなくて呪いと言うモノだ!

だから、成功したときは…
そうだ!俺たちの勇者に任命しよう!
邪神フェイクを討つ勇者としての特選スキルはどうだ!

光魔法とか?」

勇者ゴン太
「邪神なのに、光魔法を使えるのか?」

邪神オーク
「使えるぞ?
あ~お前たちは、ラノベの基準で判断しているのか!

俺も、時々日本に行った時に、バックナンバーを含めて買うのだ!」

邪神オークは亜空間庫から、月間小説雑誌や、週間少年雑誌を出してきた。

なんと!邪神オーク!
人間に化けて、よく本屋さんに出没するらしいのだ!

あるラノベなんて全巻持っていた。
 
勇者ゴン太達はびっくりだ!

邪神オーク
「神クラスになるとな、単一属性ではなくて、だいたい全ての属性魔法は使えるぞ?
ほら!
ホーリーアロー!」


勇者ゴン太
「ハァ?」

邪神オークの指先から、ホーリーアローが100発発射された。

パシリ1号
「そう!
つまり!
てっぺん取れば、お前は聖王で勇者だ!」


勇者ゴン太達は、フェイクからの詐欺なスキルの分離を頼む事になった。

勇者ゴン太でなくて、魔王ゴン太になる日は近いかも知れない。



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