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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。第1部 洗い出して出てくるもの。
第6話 豊作!豊作!そして、降ってきた(災害)
しおりを挟む実は、カザトが気がつくと、魔業樹はすでに砕かれており、その残骸の上に魔石と、人魂が浮いていた。
元担任の魂だ!
うす~い、紐(ひも)みたいなモノでどこかに繋がっている。
鑑定で、元担任は病院で意識不明で集中治療室で危篤状態だった。
このまま、地獄に送れたら送りたいと、考えていたが、トワイライト達に変な罪を付けられるよりは、元の世界に戻そうと言われたので、
瓶に人魂を入れて、空間魔法で空間に穴を開け、身体とのつながりを辿って帰るように追跡空間魔法をかけて地球方面に投げた!
やれやれ…
世話を焼かせる、元担任だ…
ため息が出たカザト。
なんだ?これ?
ダンジョンコアの中にあったのは、ある命令であった。
植物の発育の阻害…。
すぐに、解除させる。
なになに?薬草とかだけでなくてコケとか…
アレ?
これって…
どこかで見たような~
木だよな?
どこで見たのだったかな?
カザトは、思い出そうとしていた。
その日は、元担任の事とか執事長部下天使の事があったのですぐに場所をかえて休むことにする。
はて?木は…
この樹木も見た事があるぞ?
あ!
思い出した!
サーフィンのボード!
世界一高い、二度と生産できないサーフィンボード!の原材料の木!
ハワイ島で、かつてあった木で、もう絶滅してしまった木だ!
確か、塩に対してかなり強い木だ!
名前は…
忘れた…
ハハハハハ!
アレ?
そう見ると、地球の植物とよく似てない?
この世界の本来の植生…。
とりあえず、タンパク質がほしいから、大豆以外の豆とかも育つようにする。
後は~
いかん…眠くなってきた。
大神殿の地下管理者空間に帰って、寝ることにした。
その頃…
新生ガス王国の都・マトの街
都(みやこ)なのに街?
マトの街っていう固有名詞化されてしまっており、何故かそう親しまれていたのでラッド国王も、そう呼んでいるマトの街。
その街の大門の横の地面にに突き刺さっている、4体がいた。
ブレーダー王女
エルフ最長老フィーリア
エルフ最強戦士のレイダー
世界樹の(仮)大精霊
である。
もちろん、ラッド国王に謁見となった。
ここで、ラッド国王はさとる。
なぜカザトが全力で避けるのか?
人の話を聞かない、とんでもエルフだと言うことがよくわかった。
エルフの最長老は人の話をよく聞いてくれる、賢者だ!とか、ガス王国の辺境のエルフの村の言い伝えだったが、それがウソだと悟る。
そして、昔グランド王国に行ったときのエルフの国王が弟だと、冒険者ギルトからの速報がラッドの元に来たが、なるほど…
あのエルフ国王に比べると確かに少しマシだが、やはり猛毒だ…。
エルフ最強戦士のレイダー
「ラッド公爵殿、私達は冒険者カザト殿と、お話をしたいのです。」
国王になったていると知っているのに、わざとラッドの事を公爵と言うレイダー!
世界樹の(仮)大精霊
「(おい!やめろ!煽るな!
やばい事に、なると言う(予想)が出た!」
スキル(予想)が、発動して警報を発する。
ラッド国王
「ふ~。相変わらずですな。
レイダー殿。
そして、聞きましたよ。
管理者神から、邪神へとジョブチェンジした、フェイク様に鞍替えして、エルフ族は創造神である前管理者神様を裏切ったと!」
エルフ最長老フィーリア
「なんですって!
誰が、そんな事をいっている!」
そこに出てきたのは…
神聖皇国・皇主であった。
皇主
「やっと、会えましたな。
自称・創造神の御使い!
だが…!その実態は管理者神フェイク様と、共に無報酬なのに、命をかけてこの世界の為だとして戦った前勇者達を裏切った張本人の2人!
世界樹の(仮)大精霊殿と、
エルフ最長老フィーリア殿!
礼儀すら無くした王女レイダー殿は、何を企むのだ!
すでに、エルフ最長老フィーリア殿にカザト殿が約束の実行を求めたとの知らせは聞きましたぞ?
しかし、我々は協力せねばならない。
怒るカザト殿に、我々はカザト殿の側近殿達と共に、なんとか要請して約束の実行と引き換えに、会談するように説得するのは苦労しましたな~?
ラッド国王!」
国王!の所を強調して、言う皇主。
ラッド国王も、うやうやしく皇主に礼をする。
世界樹の(仮)大精霊
「(ホレ!見てみろ!やばいぞ!やばいぞ!
何かやばい事が近づいて来ている!)
私は、世界樹の側近の大精霊。
ラッド国王殿に皇主殿。
今は、邪神達を倒さないとまずい。
これ以上瘴気が、この世界を巡るとこの世界は火の海に沈む。
今、邪神と戦えるのは冒険者カザト殿しかいないのが、現実だ。
カザト殿の怒りもわかるが、かつて起った事の取り戻し・巻き戻しの中でも、できないことがある。
それを、冒険者カザト殿に伝わっていないとしか考えられない。
対立するつもりは無いのだ。
直接話をする機会が欲しい。」
エルフ最長老フィーリア
「先程の無礼な言動をお許し下さい。
なんとか、話だけでも。」
ブレーダー王女
「ふざけるな!邪神だと!
邪神でも、相手は管理者神なんだよ!
だから、昔の者共は(魔王ホイホイ作戦)をしないといけなかったのだよ!
それくらい、わかっているだろうが!
公爵から、国王になれたのだろう?
あの、クソなドワーフのキスカ姫なんて、ルールを無視しやがった!
冒険者カザトを顎で使えなくて、なにが国王だ!
国王と名乗るなら、冒険者カザトくらいこちらの指揮下に入れろ!」
そういった時に、ラッドの刃を落とした訓練用の剣が、ブレーダー王女の頭を直撃する!
ガツン!
ドサッ!
ラッド国王
「我が姪ながら、ここまで狂うとは!
本当に弟に良く似た、クソになった。
ハァ。
最長老フィーリア殿。
我々は、できるところまでは協力するが、できないところはできない。
さらにいうと、カザト殿はできないことを要求はしないのは、よくわかっている。
つまり、出来るという証拠が出たから、言ったのだろうな。
ならば、実行するだけだぞ!」
世界樹の(仮)大精霊
「(ハァ?あの刃を落とした剣から、少し神気と、仙気があるぞ?魔力と、聖気ばかり目立つが、なんだ?あの剣は?)」
エルフ最強騎士レイダー
「み!見えなかった!
え?ラッド国王って、こんなに強かったのか?」
最長老フィーリア
「アレは、縮地?
違う!あの頃とは違う!ラッド公…国王は強くなっている。」
皇主
「フフフフフフフフ。
ブレーダー王女と、つるむつもりかな?」
いきなり、レイダー達の横に現れた皇主。
フィーリア、レイダー、(仮)大精霊は、心臓が飛び出るほどびっくりする。
ラッド国王や、皇主たちは、カザトが来たときには、共によく修業していたのでこれくらいは出来るようになっていたのだ!
最長老フィーリア
「(もう、泣くしかない。)」
フィーリアは、観念したような顔をする…。
(だが、観念なんてしていない。)
ブレーダー王女は、マトの街から離れた廃村の跡地の地下にある牢屋に入れられた。
ブレーダー王女
「だせーーーーーー!」
元ガス王国近衛騎士
現新生ガス王国騎士
「国王陛下の姪殿。
これは、あなたの命を守るためなのですよ?
ラッド国王陛下の、先王にかけた情けのを見れば、血のつながるあなた達をどれだけ生かそうとしているか、よくわかります!
少しは、自重してください!
この牢屋は、昔、先王が、大変なやらかしをした魔導師を封じるために作られた牢です。
そこに、魔封・魔防の魔力をこめています。
かなり強い作りにしています。
気配遮断の魔法もかかっています。
あの、黒き魔導師の事が解決するまでは、ここで静かに籠もるしかありません!」
ブレーダー王女
「何を言っている!
冒険者カザトが、言うことをきけば解決なのよ!」
元ガス王国騎士
現新生ガス王国騎士
「姫様…聡明な姫様…
おいたわしい…
あの聡明な姫様が、狂ってしまった。
王権が通じる?
通じる相手なら、それは武力が国力よりも下ということなのですぞ!
明らかに、冒険者カザトは邪神を討伐した。
我らの要請どおりに、邪神となったゴブリンエンペラーも討伐した。
つまり、国軍よりも強いのです。
権力は、効きません。
なら、本人の希望する報酬をたくさん用意するしか無いのです。
しかし、カザト殿はほとんど無報酬で邪神・魔王討伐に行っている。
邪神討伐をしている以上ルール違反でもない。
どこに、カザト殿を非難するいわれがあるでしょうか?
ここで、休んで考えを改めて下さい。
そうでないと、あの魔王となったガス狂魔王と、同じです。」
そう言われると、黙るしかなかった。
中の部下天使も、頷く。
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