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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。第1部 洗い出して出てくるもの。
第32話[幕間]真実を追え!なぜガス王国は逃亡しないといけなかったのか!!その3
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その頃…
ガス王都の王城地下3階・資料室
そこでは、古い記録を見ていた宰相。
宰相
「クソ…
確かに、確かに旧ガス王城に行くときは、護衛として、500万の兵はいたのだ!何故消えた?どこに消えた!」
ガス国王
「わしは、金遣いが確かに悪かったけど…軍事費に手をつけていなかったぞ。」
勇者・ゴン太
「もしかして、飯代浮かすためにゴーストを雇っていたのじゃないのか?
なんか、ブレーダーや、あんたの兄弟の公爵達を見るとへんなところをケチる癖があるからな。」
ブレーダー王女
「な!なんですって!」
ブレーダー王女(カンターレ)
「ゴン太に同意。お前は、ケチだ!必要な支出くらい覚悟しろ!
おい!これじゃないのか?
邪神戦争の後の資料だな。
新・ガス王国改革案
新・ガス王国王都防衛隊設立記録書?
おい!ゴン太!お前半分正解!
そういう事か!
なるほどね。
旧王城までの日程を考えてと…術が解ける時間があるからね。
そうだな、防衛戦が始まってすぐ、くらいで消えたのじゃないのか?」
宰相
「そうでした。いったい、なぜ?」
カンターレの分析に、よって出た回答は…。
□□□□□□□□□
その頃、ガス王国貴族たちは、真っ青になっていた。
某男爵
「そ、そんな…。
いや、確かに旧王城に入ったときは、500万の兵士がいた…。2~3日はいた。」
某侯爵
「財務大臣をやっていた兄貴を掴まえようとしたが…
何!見つかった?!」
某公爵
「おい!逃げ出した元財務大臣よ!
貴様!兵士の給料をどこにやった!
そのせいで、兵士が逃亡して消えたという疑惑があるのだが?」
元財務大臣
「おい!弟よ!弁護しろよ!貴様に侯爵の当主を俺が財務大臣に強制就任させられたときに、譲っただろうが!」
某侯爵
「兄さん。真実を話してくれ!
もう、政治闘争なんてしているヒマなんてないのだから!
どこに、500万の兵士が消えたのかを調べて、戦力を建て直さないと、皆殺しになるのだから!
わかっているのか!
もう…故郷は邪神イナゴ軍に無茶苦茶にされたよ!話してくれ!」
元財務大臣
「私は逃げたのではない!
罷免されたのだ!
これが、ガス国王の直筆サイン入りの罷免通知だ!」
某公爵
「なになに…。
ハァ、武力にならない奴は無駄。ゴミ。
だから罷免…。
無茶苦茶な、罷免通知だな。
国王に宰相にブレーダー王女のサインまで入っているのか。
わかった。
だが、知っていることを話してくれ。」
元財務大臣
「500万の兵士の、全貌は知らない。
就任した時に、現場視察したようとしたが拒否されて、国王陛下に訴えたが無視されたから本当に知らん。出身地とかの資料すら閲覧不可で、ガス国王陛下に軍の全貌を把握する必要があると言ったが、その訴えすら無視された。
予算的に言うと一人あたりの食費は近衛師団の20分の1だった。
そして…亡くなったガス公爵主催の防衛会議では私が幾ら発言しても、全くガス公爵や国王達は無視した。
いくら、持ち運べた予算がもうないと言っても!言ってもだよ!
今から考えると、あいつら…確実に狂っていた。」
某子爵
「皆さん。私もあの場にいました。
私も、あの会議では国王陛下に宰相とブレーダー王女にガス公爵達は、皆の意見なんて全く聞いていませんでした。
まるで、聞こえない素振りをするのには、不敬だと思いましたが腹がたった。
神託最優先とか言ってましたからね。」
某公爵
「うむ。確かに日頃から、あのカスな兄貴達はそんなところがあった。
あの勇者召喚を、公爵家など他の意思決定に意見を言える者達を排除して勝手に閣議で決定した挙げ句に、ワシが幾ら抗議しても聞こえていない素振りを突き通しやがった。
アレは、本当にワシも腹が立った。
不敬ではない。
ラッドの兄貴の言うことが、真実だったのだ。
しかし…気がつくのが遅すぎた。
俺達が幾ら気がついたと言ってもラッドの兄貴は、もう俺達を信用していない。
新生ガス王国に我らの居場所なんてない。
なら、ガス王国を改革するしかない。
だからこそ、500万の兵士の行方を知って我らの戦力にしないといけないのだ。
元財務大臣よ!
他人ごとではないぞ!
あのアホ(ガス国王)が、国王だといくつも冤罪をふっかけて殺していくだろう!
我らが、立たないと死あるのみ!
惨めがあるのみ!続けてくれ。」
元財務大臣
「はい… わかりました。
王都放棄の…3日後でしたか…
早朝に、軍務大臣の部屋にデカいロール状の巻物の手紙が来たそうです。
辞表でした。
あの当時、軍務大臣は
「これで贅沢が出来る!ゴブリン達なんて、勇者達に討伐させればいいのだから、気にするな!予算をこちらの防衛費に回せ!」
なんて言っていたので、
「もうないぞ!」
と、返事をすると殴られました。
ヤツ(軍務大臣)は、兵士達の辞表を放置していたので、私が持っています。」
と、言ってマジックバックから辞表を出してきた。
それを見る公爵達。
某公爵
「え?
[一族全員故郷に帰る?
装備・武器類は、退職金として貰う。
恐らく…?
我々一族は、禁忌を犯した可能性が高いから、兵士を続けられなくなった。
何が禁忌だったのか、故郷のの国王や最長老に聞いたがわからなかった。
ガス国王陛下に、お聞きしたが返ってきた言葉は、
「なんだおまえ達は?勝手に城に入るな!」
だった。
これまでの忠義を否定されたと言う事は、辞任しても不敬ではない。無責任ではないと判断した。
だが、邪神戦争終了以後の祖父の代から受け継がれていた[ガス王国防衛隊専用身体強化スキル]が解けてしまったという事は、我々が禁忌に触れたのか、ガス王国が解雇したか、どちらかだと言うことだ。
防衛戦は、頑張ってくれ。
どうやって、奴らを殲滅するつもりか知らないが健闘を祈る。]
どういう事だ?一族?」
某公爵
「あの軍務大臣は?」
元財務大臣
「旧ガス王城陥落の後にヤツは解雇されたオレを斬りつけて、国王陛下と共にどこかに行ったよ!」
その頃…
新生ガス王国 (仮)ギルド本部
(マトの街)
バッカー
「あ!そういえば…言ってたな!
あいつら、この姿は本当の体格ではないって!」
ラッド国王
「そうか!
だから、食費が安かったのか!
だから、500万も兵士を常備できたのか!」
前勇者軍のエルフ戦士ミストラル
「うむ。当時…邪神戦争終結時に小人族は、食糧難でな…、当時小人族の人口は8000万人いた。
就職難と食糧難で暴動が起こる寸前だったから、当時の小人族(ホビット族)の王国の要請で考えだしたのが、対邪神戦力500万兵士計画だった。
それで4人家族だと2000万人の小人族が生活出来る。
築石 風力左衛門が、編み出した小人族(ホビット族)の体格を我々の体格に拡大増強する魔法を付与した、ガス王国防衛隊の認識票リングを身に着けていたら、使える魔法だった。」
なんと!ガス王国防衛隊500万の兵士の正体は、小人族(ホビット族)だったのだ!
前勇者軍のエルフ戦士ミストラル
「サーチ開始!いた!
故郷の、国に帰っているみたいだな。
グランド王国の奥のホビットワールドにいるぞ。」
ラッド国王は、すぐに動き出した。
バッカーは、外街はうるさいからここで、住まないか?と言って、カザトが開発していった町並み(カザト達が作った水洗トイレとか、便利になったマトの街)をネタにして、ミストラルを冒険者(仮)本部のサブマスターの1人にしてしまった。
ドワーフ王国
新生ガス王国からの連絡を受けた、冒険者ギルド支部マスターは、副女王キスカに要請する。
キスカ
「あ~!
カザト様は、おやすみ中だから…マーベルに聞くね。
マーベル?
エルフのお姉さん達に聞いてほしいのだけど…。」
精霊の館(城)エリアでは…
副長老のフレージアとフルージアが、マーベル達から、ホビット族(小人族)の事を聞かれていた。
副長老フルージア
「そういえば…
あの勇者召喚が行われた時期は、最長老とレイダーは祈祷をするとか言って世界樹の前の神殿で30日間籠っていましたね。
お菓子を、沢山持って。
とても、修行とは思えなかった。
世界樹の(仮)大精霊様以外の大精霊様達はあの当時、ドワーフ王国に加勢に行っていましたから、あの時以降ですよね?」
副長老フレージア
「そういえば、小人族の奴らとの国境が、騒がしかったですね。
500万の元ガス王国兵がグランド王国を通過していたのは記憶にないから、あの滅びた王国経由でしょうね。
世界樹の記録を見るしかないですが…。」
そして…
見つけた…。
500万くらいの大群が、森を通過しているのだ。
世界樹のレーダー記録に、小人族(ホビット族)の軍団の森の強行突破の様子が残っていた。
マーベル
「ねぇ?
バッカー(仮)グランドマスター?
おかしくない?
ガス王国とガス国王防衛隊をやっていたホビット族との間に交わされた契約が、どんな契約だったのかを調べて行動しないと、またうちの旦那様に対するブレーダー王女の対応みたいな大失敗を起こすよ。」
バッカー
「そう!それが怖い。
ラッド国王は、その事は先王から聞いていなかったらしい。
まして、ガス王国の500万の兵士が小人族だったなんて全く知らなかった。
ミストラルさんにも聞いたけど、どうも当時の契約の細部までは知らないみたいだな。」
メーベル
「問題は契約解除条件ですね。
ガス王国500万の軍隊が作られた当時の状況から考えましょう。
就業対策の為の軍だった。
創設は邪神戦争の後で、あった。
あ!そうだ!
禁忌!勇者召喚が行われた。
カザト様が、城から生贄投棄された時から少し経ってからガス国王達の逃亡…そして…500万の兵士が、消えた…。
こうなると、おそらくですが~。」
バッカー
「禁忌の勇者召喚か、カザトの生贄投棄のどちらかか?それとも両方か?」
マーベル
「あ!!そうだ!!あの時だ!
私が、カザト様の冒険者登録受付をしたときだ!
あの時の、城の警備当番はガス王国防衛隊の日だ!」
メーベル
「そうでしたね。防衛隊の日でした。
あ!カザト様を投棄した実行犯はガス王国防衛隊!」
バッカー
「ありえるな。そうか…だから…。
ガス王城の防衛力の要の結界発生魔導装置の故障の日もあの日だった!
そのことで、俺はあの日呼び出されていた。
冒険者の魔導師を集めて、臨時結界を張れなんて言われていたんだよな。」
エルフの戦士ミストラル
「まさか……、小人族も…討伐対象になるのか?」
マーベル
「怖くて、カザト様に聞けません。」
メーベル
「小人族の、方針次第でもありますよ?」
□□□□□□□□□
果たして、伝説のガス王国500万の防衛兵団は復活するのか?
そして…
カザトの敵になるのか?
または、
謝罪して、カザトに加勢するのか?
次から、本編に戻りたいのですが[幕間]続きます。
ガス王都の王城地下3階・資料室
そこでは、古い記録を見ていた宰相。
宰相
「クソ…
確かに、確かに旧ガス王城に行くときは、護衛として、500万の兵はいたのだ!何故消えた?どこに消えた!」
ガス国王
「わしは、金遣いが確かに悪かったけど…軍事費に手をつけていなかったぞ。」
勇者・ゴン太
「もしかして、飯代浮かすためにゴーストを雇っていたのじゃないのか?
なんか、ブレーダーや、あんたの兄弟の公爵達を見るとへんなところをケチる癖があるからな。」
ブレーダー王女
「な!なんですって!」
ブレーダー王女(カンターレ)
「ゴン太に同意。お前は、ケチだ!必要な支出くらい覚悟しろ!
おい!これじゃないのか?
邪神戦争の後の資料だな。
新・ガス王国改革案
新・ガス王国王都防衛隊設立記録書?
おい!ゴン太!お前半分正解!
そういう事か!
なるほどね。
旧王城までの日程を考えてと…術が解ける時間があるからね。
そうだな、防衛戦が始まってすぐ、くらいで消えたのじゃないのか?」
宰相
「そうでした。いったい、なぜ?」
カンターレの分析に、よって出た回答は…。
□□□□□□□□□
その頃、ガス王国貴族たちは、真っ青になっていた。
某男爵
「そ、そんな…。
いや、確かに旧王城に入ったときは、500万の兵士がいた…。2~3日はいた。」
某侯爵
「財務大臣をやっていた兄貴を掴まえようとしたが…
何!見つかった?!」
某公爵
「おい!逃げ出した元財務大臣よ!
貴様!兵士の給料をどこにやった!
そのせいで、兵士が逃亡して消えたという疑惑があるのだが?」
元財務大臣
「おい!弟よ!弁護しろよ!貴様に侯爵の当主を俺が財務大臣に強制就任させられたときに、譲っただろうが!」
某侯爵
「兄さん。真実を話してくれ!
もう、政治闘争なんてしているヒマなんてないのだから!
どこに、500万の兵士が消えたのかを調べて、戦力を建て直さないと、皆殺しになるのだから!
わかっているのか!
もう…故郷は邪神イナゴ軍に無茶苦茶にされたよ!話してくれ!」
元財務大臣
「私は逃げたのではない!
罷免されたのだ!
これが、ガス国王の直筆サイン入りの罷免通知だ!」
某公爵
「なになに…。
ハァ、武力にならない奴は無駄。ゴミ。
だから罷免…。
無茶苦茶な、罷免通知だな。
国王に宰相にブレーダー王女のサインまで入っているのか。
わかった。
だが、知っていることを話してくれ。」
元財務大臣
「500万の兵士の、全貌は知らない。
就任した時に、現場視察したようとしたが拒否されて、国王陛下に訴えたが無視されたから本当に知らん。出身地とかの資料すら閲覧不可で、ガス国王陛下に軍の全貌を把握する必要があると言ったが、その訴えすら無視された。
予算的に言うと一人あたりの食費は近衛師団の20分の1だった。
そして…亡くなったガス公爵主催の防衛会議では私が幾ら発言しても、全くガス公爵や国王達は無視した。
いくら、持ち運べた予算がもうないと言っても!言ってもだよ!
今から考えると、あいつら…確実に狂っていた。」
某子爵
「皆さん。私もあの場にいました。
私も、あの会議では国王陛下に宰相とブレーダー王女にガス公爵達は、皆の意見なんて全く聞いていませんでした。
まるで、聞こえない素振りをするのには、不敬だと思いましたが腹がたった。
神託最優先とか言ってましたからね。」
某公爵
「うむ。確かに日頃から、あのカスな兄貴達はそんなところがあった。
あの勇者召喚を、公爵家など他の意思決定に意見を言える者達を排除して勝手に閣議で決定した挙げ句に、ワシが幾ら抗議しても聞こえていない素振りを突き通しやがった。
アレは、本当にワシも腹が立った。
不敬ではない。
ラッドの兄貴の言うことが、真実だったのだ。
しかし…気がつくのが遅すぎた。
俺達が幾ら気がついたと言ってもラッドの兄貴は、もう俺達を信用していない。
新生ガス王国に我らの居場所なんてない。
なら、ガス王国を改革するしかない。
だからこそ、500万の兵士の行方を知って我らの戦力にしないといけないのだ。
元財務大臣よ!
他人ごとではないぞ!
あのアホ(ガス国王)が、国王だといくつも冤罪をふっかけて殺していくだろう!
我らが、立たないと死あるのみ!
惨めがあるのみ!続けてくれ。」
元財務大臣
「はい… わかりました。
王都放棄の…3日後でしたか…
早朝に、軍務大臣の部屋にデカいロール状の巻物の手紙が来たそうです。
辞表でした。
あの当時、軍務大臣は
「これで贅沢が出来る!ゴブリン達なんて、勇者達に討伐させればいいのだから、気にするな!予算をこちらの防衛費に回せ!」
なんて言っていたので、
「もうないぞ!」
と、返事をすると殴られました。
ヤツ(軍務大臣)は、兵士達の辞表を放置していたので、私が持っています。」
と、言ってマジックバックから辞表を出してきた。
それを見る公爵達。
某公爵
「え?
[一族全員故郷に帰る?
装備・武器類は、退職金として貰う。
恐らく…?
我々一族は、禁忌を犯した可能性が高いから、兵士を続けられなくなった。
何が禁忌だったのか、故郷のの国王や最長老に聞いたがわからなかった。
ガス国王陛下に、お聞きしたが返ってきた言葉は、
「なんだおまえ達は?勝手に城に入るな!」
だった。
これまでの忠義を否定されたと言う事は、辞任しても不敬ではない。無責任ではないと判断した。
だが、邪神戦争終了以後の祖父の代から受け継がれていた[ガス王国防衛隊専用身体強化スキル]が解けてしまったという事は、我々が禁忌に触れたのか、ガス王国が解雇したか、どちらかだと言うことだ。
防衛戦は、頑張ってくれ。
どうやって、奴らを殲滅するつもりか知らないが健闘を祈る。]
どういう事だ?一族?」
某公爵
「あの軍務大臣は?」
元財務大臣
「旧ガス王城陥落の後にヤツは解雇されたオレを斬りつけて、国王陛下と共にどこかに行ったよ!」
その頃…
新生ガス王国 (仮)ギルド本部
(マトの街)
バッカー
「あ!そういえば…言ってたな!
あいつら、この姿は本当の体格ではないって!」
ラッド国王
「そうか!
だから、食費が安かったのか!
だから、500万も兵士を常備できたのか!」
前勇者軍のエルフ戦士ミストラル
「うむ。当時…邪神戦争終結時に小人族は、食糧難でな…、当時小人族の人口は8000万人いた。
就職難と食糧難で暴動が起こる寸前だったから、当時の小人族(ホビット族)の王国の要請で考えだしたのが、対邪神戦力500万兵士計画だった。
それで4人家族だと2000万人の小人族が生活出来る。
築石 風力左衛門が、編み出した小人族(ホビット族)の体格を我々の体格に拡大増強する魔法を付与した、ガス王国防衛隊の認識票リングを身に着けていたら、使える魔法だった。」
なんと!ガス王国防衛隊500万の兵士の正体は、小人族(ホビット族)だったのだ!
前勇者軍のエルフ戦士ミストラル
「サーチ開始!いた!
故郷の、国に帰っているみたいだな。
グランド王国の奥のホビットワールドにいるぞ。」
ラッド国王は、すぐに動き出した。
バッカーは、外街はうるさいからここで、住まないか?と言って、カザトが開発していった町並み(カザト達が作った水洗トイレとか、便利になったマトの街)をネタにして、ミストラルを冒険者(仮)本部のサブマスターの1人にしてしまった。
ドワーフ王国
新生ガス王国からの連絡を受けた、冒険者ギルド支部マスターは、副女王キスカに要請する。
キスカ
「あ~!
カザト様は、おやすみ中だから…マーベルに聞くね。
マーベル?
エルフのお姉さん達に聞いてほしいのだけど…。」
精霊の館(城)エリアでは…
副長老のフレージアとフルージアが、マーベル達から、ホビット族(小人族)の事を聞かれていた。
副長老フルージア
「そういえば…
あの勇者召喚が行われた時期は、最長老とレイダーは祈祷をするとか言って世界樹の前の神殿で30日間籠っていましたね。
お菓子を、沢山持って。
とても、修行とは思えなかった。
世界樹の(仮)大精霊様以外の大精霊様達はあの当時、ドワーフ王国に加勢に行っていましたから、あの時以降ですよね?」
副長老フレージア
「そういえば、小人族の奴らとの国境が、騒がしかったですね。
500万の元ガス王国兵がグランド王国を通過していたのは記憶にないから、あの滅びた王国経由でしょうね。
世界樹の記録を見るしかないですが…。」
そして…
見つけた…。
500万くらいの大群が、森を通過しているのだ。
世界樹のレーダー記録に、小人族(ホビット族)の軍団の森の強行突破の様子が残っていた。
マーベル
「ねぇ?
バッカー(仮)グランドマスター?
おかしくない?
ガス王国とガス国王防衛隊をやっていたホビット族との間に交わされた契約が、どんな契約だったのかを調べて行動しないと、またうちの旦那様に対するブレーダー王女の対応みたいな大失敗を起こすよ。」
バッカー
「そう!それが怖い。
ラッド国王は、その事は先王から聞いていなかったらしい。
まして、ガス王国の500万の兵士が小人族だったなんて全く知らなかった。
ミストラルさんにも聞いたけど、どうも当時の契約の細部までは知らないみたいだな。」
メーベル
「問題は契約解除条件ですね。
ガス王国500万の軍隊が作られた当時の状況から考えましょう。
就業対策の為の軍だった。
創設は邪神戦争の後で、あった。
あ!そうだ!
禁忌!勇者召喚が行われた。
カザト様が、城から生贄投棄された時から少し経ってからガス国王達の逃亡…そして…500万の兵士が、消えた…。
こうなると、おそらくですが~。」
バッカー
「禁忌の勇者召喚か、カザトの生贄投棄のどちらかか?それとも両方か?」
マーベル
「あ!!そうだ!!あの時だ!
私が、カザト様の冒険者登録受付をしたときだ!
あの時の、城の警備当番はガス王国防衛隊の日だ!」
メーベル
「そうでしたね。防衛隊の日でした。
あ!カザト様を投棄した実行犯はガス王国防衛隊!」
バッカー
「ありえるな。そうか…だから…。
ガス王城の防衛力の要の結界発生魔導装置の故障の日もあの日だった!
そのことで、俺はあの日呼び出されていた。
冒険者の魔導師を集めて、臨時結界を張れなんて言われていたんだよな。」
エルフの戦士ミストラル
「まさか……、小人族も…討伐対象になるのか?」
マーベル
「怖くて、カザト様に聞けません。」
メーベル
「小人族の、方針次第でもありますよ?」
□□□□□□□□□
果たして、伝説のガス王国500万の防衛兵団は復活するのか?
そして…
カザトの敵になるのか?
または、
謝罪して、カザトに加勢するのか?
次から、本編に戻りたいのですが[幕間]続きます。
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