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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。第1部 洗い出して出てくるもの。
第35話 ガス王城(本丸部)の崩壊。
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ガス王国・王都
もはや、人が住まなくなったガス王都に、フェイクの30を超える嫌なヒステリーを起こした女性の声が響く!
闇に溶けたメカ・カザトを移動させて、王城が見える建物の屋根の闇から出てきたメカ・カザトは、変わり果てたフェイクを観察していた。
カザト
「ボール状になったのと、アレは模様ではなくて顔だと言うのか。
あれが、全部フェイクの姉妹たちなの?
どこかでみたような姿だよな。
「妖怪大辞典」だったか?
望遠モードで、見てみるか。」
戦闘が始まったようである。
フェイク(王妃?)
「見つけたぞ!宮廷魔導師カンターレよ!我の元に戻り、力を奮え!」
ブレーダー王女(カンターレ)
「少し見ないうちに、変わり過ぎだよ。
生前も、化け物じみた思考しかなかったけど、姿まで化け物になっちまったね。
アタイはもう、あんた達の近衛魔導師ではないのだよ。
そうだね~、苦情ならあの最強王女様にいえば?
あんた達の中に、アタイ自身の記憶と人格を封印されて押し込められていた時の記憶とかを、解析していたけど毒入りでワイン殺されたって?
アタイが、あの皇帝をぶっ殺す事に成功していれば、あんた達は毒入りワインを飲まなくて良かったはずだ!
アタイを花瓶に封印せずに、あの皇帝をアタイに殺させれば、こんな事にならなかったはずだよ!
まぁ、自業自得ってわけね。」
フェイク(王妃??)
「クッ!
確かに、結果的にはそうだろうね。
認めるしかないわ。
あの義娘くそフロントの奴が、言う事を聞かないのもあったけど、人生のどの選択肢を選んでも、結局のところ我が国は負けていた。
だが、今は管理者神の完全体になるというチャンスがある。
さぁ!つべこべ言わず、こちらに来い!」
ブレーダー王女(カンターレ)
「お断りだよ。
はっきりと言うけど、あんた達はあの当時から自分たちがやった事を全く反省なんていてないから、管理者神の完全体になることや執務をすることなんて無理だ!
アタイから、無理矢理力を奪っていたときですら、満足にこの世界を育てることすら出来ていなかったみたいじゃないか!
前の無理矢理召喚した勇者達に、邪神だと判断されて抵抗戦争を起こされたのだって?
プハハハハハハハハハハ!
無理無理!無駄無駄!」
フェイクの別の顔がムカついて、ついに口を開いた。
フェイク(王女?)
「お母様!このクソ魔導師にお仕置きをしないといけませんわ!
古の契約より、火の精霊よ!
我の命令に従うべし!
いでよファイヤードラゴン!
焼けーーーーーー!」
モニターを見ていたカザトは、目を開く。
カザト
「え?精霊?
あれ?この世界とは違う波動の空間から、何かがこちらの空間にやつまてきたているな。
出た!
マジか!
ドラゴン…ではないな。
トカゲっぽくないか?
トカゲだよな。
だけど、この世界でトカゲなんて見たことないから、やはり別世界からの召喚だよな。
召喚…そうか!呼び出した以上、元の世界に帰すはずだから奴らの精霊の帰し方を見れば、別の地球に帰還する方法の開発の参考になるぞ!」
カザトは、今から始まろうとしているフェイクと、カンターレの戦いをしっかりと見ようと、でき次第順次放っていた偵察ゴーレム達を王都に向かわせる。
フェイクの別の顔が、今度は火のサソリを喚び出した。
ブレーダー王女の身体を乗っ取ったカンターレは、デカい黒光りする杖を亜空間から出す。
アレは、闇魔法ブラックビーストだな。
闇の魔力を物質化したものを物質化したものに、頭の中に思い描いた動物を、具現化させて動かす魔法だ。
凄い!100体同時具現化させた。
アレは、並列思考スキルでマニュアル仕様で全部動かすか、プログラムみたいなものを書き込んでオートで動かすしか無い。
カザトも、同じことを出来るか?と言われたらできるが、はっきりと言うと疲れる。
だから、日頃はあまり使わない。
カンターレが出したのは、3つの頭をのデカい大型1体とその部下と思われる小型100体?
まさか…
「いけ!
あの化け物ボールを食いちぎれ!
村を焼いた報いを受けさせてやる!」
カンターレが叫んでいるのだろうが、肉体はブレーダー王女なので、違和感が凄い。
カザトは、観測用のカメラ型ゴーレムを設置してメカ・カザトを城壁まで移動させる事にした。
2画面で30窓の観測しているが壮絶な戦いが始まっているが、おかしい事に気がついた。
フェイクってこんな魔法出力が弱かったか?
だんだんと、火トカゲの身体のサイズがちいさくなっていくのがわかる。
だが、カンターレも出力が弱まっている。
どういう事かよくわからないのだが、車で言うところのガス欠か?
カンターレが、何かのポーションを飲む。
フェイクは何かの呪文か?いや、何かに対する命令コードを音声入力しているみたいだな。
お!ダンジョンから、何かを回収したいらしいフェイクが何かの転送装置を起動させたぞ!
なるほどね。このダンジョンに仕掛けられた回収装置で、地脈とか大地の生命力を吸い込んでいたのか!
ククククククククク!
クッークックックックックックックック!
さぁ、たっぷり高濃度聖水を流し込んでやる!
フェイクの謎の吸収装置を分解していき中にある亜空間の空間の裂け目を見つけると、空間魔法で魔石に縫い付け固定すると、トワイライト達がいつの間にか用意していた、高圧ポンプのホースを突っ込んだ。
黒い笑顔のトワイライト達が、汲み出しポンプのスイッチを押す。
ドドドドドドドドドド!
大量の超高濃度聖水が流し込まれ始めたのだが、さてどうなるのかな?
謎装置一式を洞穴に隠して、モニターをみる。
フェイクの真ん丸な身体に、浮かんだ顔の口から水が吐かれている。
カンターレの顔が、[へ?]となっている。
カンターレの出したブラックビーストが、聖水た反応して消えていったな。
カンターレ
「貴様らが、聖水なんて作れるはずがない!何をした!」
フェイクの何か言おうとしているが、水を吐いているので出来ないみたい。
火トカゲと、火のサソリが、フェイクを見て自ら魔法陣を展開してどこかに帰っていった。
なるほど、精霊が出てきた所に何か印があってそれを目指して、転移すると思っていたけど違った。
精霊達の世界?に灯台みたいなものがあって、そこからの光が異世界と異世界の間を照らしており、その光が精霊が開けた空間を照らしたときに、そのひかりに乗って帰ってきていた行った感覚だな。
なるほど…
女子高生組を、地球に帰した時のやり方に似ている。
トンネル掘るよりも楽だからな。
と、その時ガス王都に異変が発生した。
ズドン!
ズドドドドドドドドド!
ガス王城が、フェイクとカンターレの戦闘によってボロボロだったのが崩壊していったのだ。
そして…フェイクに異変が起こる。
苦しみだした。
フェイク(全顔)
「クブブブにににゲゲごー!」
まさか酸欠か?
一番大きなティアラをしている顔の奴の目が光った!
ドン!
カザトの後ろの穴から、爆発音がする。
既に半分分解したガラクタの謎部品から煙が上がっていた。
なるほど、自爆装置を作動させたか。
一応、自爆が成功したと見せる為にポンプのスイッチを切る。
フェイク(全顔)
「ハァハァハァ、えらい目にあった。
クソ!覚えていろ!」
あら?
逃げたな。
カザトは、急いでメカ・カザトを闇に溶かす。
それと同時に、定点観測カメラゴーレムにカンターレからの攻撃やって来たが、着弾する前にすぐに自壊させ木っ端微塵にした。
部品すら残さないように徹底的に分解したのだが、果たして?
ガス王都
ブレーダー王女(カンターレ)
「ち!逃げたか!それにしても、邪神達に混じって誰だ!」
ブレーダー王女
「陛下。どうしたのですか?」
ブレーダー王女(カンターレ)
「恐らく人だ。
こちらが、捕獲する前にゴーレムを自壊させた。
それも、こちらからトレース(逆探知)出来ないように木っ端微塵にしている。
かなり、遠距離から操作しているね。
とんでもない遠隔鑑定能力だね。
あの喚び出された精霊達を、ずっと観察していたな。
一番気配が濃かったのは精霊達の帰還の時だ。」
ガス国王
「鑑定?帰還?まさか…」
宰相
「そこまで、力が有るのか?」
勇者ゴン太
「え!
じゃあ、あの戦いを見ていたのか?
あいつが偵察していたのか?」
ブレーダー王女(カンターレ)
「誰なんだい。心当たりが有るのか?」
ブレーダー王女
「く!
悔しいですわ。全く気が付かなかった。
恐らく、冒険者カザトでしょうね。
フェイク様に聖水を吐かしたのも、ヤツか?」
カンターレは、カザトを呼び出せないか聞くが、皆首を横に振る。
ブレーダー王女(カンターレ)
「つまり。地球に帰る事を報酬にしないと動かないって事?
おい!ブレーダー!
それに、お前達!何を隠している!」
その後、ガス国王達はこれまでの経緯を吐かされた。
ブレーダー王女(カンターレ)
「おい!お前達?
これはフェイクか、あの執事長達にいっぱい食わされたかもな。
カザトという奴は恐らく嘘は言っていない。
カザトは、この世界の何かの秘密を知ったからその勇者の試練を中心に向かっているのだろうね。
ガス国王?
他の詳しく知ってそうな奴は?」
ガス国王
「皇主、エルフの最長老、大精霊くらいです。」
ブレーダー王女(カンターレ)
「いや、そういえば妙な動きをしていたヤツがいたな!
そいつも何か知っているぞ。
お前達の兄貴のラッド国王か。
今から、やつの所に行くぞ!
いいか!貴様ら兄弟は、ラッド国王に頭を下げて下げてききだせ!」
宰相
「え~!」
勇者ゴン太
「宰相、死んだほうがマシな苦痛が来ますよ!」
ガス国王
「そ、そうだな。陛下。わかりました。
兄貴にラッド兄貴に謝ります。」
そんな時に、やって来た邪神ゴキブリのパシリとなったガス先王が、王都に潜入していたがカンターレに、すぐに捕まった。
ブレーダー王女(カンターレ)
「フハハハハハハハ!
運がいい!
交渉のネタが増えた。」
ガス先王
「なぜ、なぜじゃー。ギャーーーーーー!」
ブチブチブチっと、邪神ゴキブリの分体をガス先王から引き裂くように分離して、ご満悦のカンターレはこれからの計画を立てていく。
こうして、瓦礫の山になってしまったガス王都からマトの街に、向かってカンターレ達は出発した。
次回
第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。
[第2部 復讐の邪神vs フェイク ROUND1]
が始まります。
主人公カザトは暫くの間お休みです。フェイク達の視点になります。
もはや、人が住まなくなったガス王都に、フェイクの30を超える嫌なヒステリーを起こした女性の声が響く!
闇に溶けたメカ・カザトを移動させて、王城が見える建物の屋根の闇から出てきたメカ・カザトは、変わり果てたフェイクを観察していた。
カザト
「ボール状になったのと、アレは模様ではなくて顔だと言うのか。
あれが、全部フェイクの姉妹たちなの?
どこかでみたような姿だよな。
「妖怪大辞典」だったか?
望遠モードで、見てみるか。」
戦闘が始まったようである。
フェイク(王妃?)
「見つけたぞ!宮廷魔導師カンターレよ!我の元に戻り、力を奮え!」
ブレーダー王女(カンターレ)
「少し見ないうちに、変わり過ぎだよ。
生前も、化け物じみた思考しかなかったけど、姿まで化け物になっちまったね。
アタイはもう、あんた達の近衛魔導師ではないのだよ。
そうだね~、苦情ならあの最強王女様にいえば?
あんた達の中に、アタイ自身の記憶と人格を封印されて押し込められていた時の記憶とかを、解析していたけど毒入りでワイン殺されたって?
アタイが、あの皇帝をぶっ殺す事に成功していれば、あんた達は毒入りワインを飲まなくて良かったはずだ!
アタイを花瓶に封印せずに、あの皇帝をアタイに殺させれば、こんな事にならなかったはずだよ!
まぁ、自業自得ってわけね。」
フェイク(王妃??)
「クッ!
確かに、結果的にはそうだろうね。
認めるしかないわ。
あの義娘くそフロントの奴が、言う事を聞かないのもあったけど、人生のどの選択肢を選んでも、結局のところ我が国は負けていた。
だが、今は管理者神の完全体になるというチャンスがある。
さぁ!つべこべ言わず、こちらに来い!」
ブレーダー王女(カンターレ)
「お断りだよ。
はっきりと言うけど、あんた達はあの当時から自分たちがやった事を全く反省なんていてないから、管理者神の完全体になることや執務をすることなんて無理だ!
アタイから、無理矢理力を奪っていたときですら、満足にこの世界を育てることすら出来ていなかったみたいじゃないか!
前の無理矢理召喚した勇者達に、邪神だと判断されて抵抗戦争を起こされたのだって?
プハハハハハハハハハハ!
無理無理!無駄無駄!」
フェイクの別の顔がムカついて、ついに口を開いた。
フェイク(王女?)
「お母様!このクソ魔導師にお仕置きをしないといけませんわ!
古の契約より、火の精霊よ!
我の命令に従うべし!
いでよファイヤードラゴン!
焼けーーーーーー!」
モニターを見ていたカザトは、目を開く。
カザト
「え?精霊?
あれ?この世界とは違う波動の空間から、何かがこちらの空間にやつまてきたているな。
出た!
マジか!
ドラゴン…ではないな。
トカゲっぽくないか?
トカゲだよな。
だけど、この世界でトカゲなんて見たことないから、やはり別世界からの召喚だよな。
召喚…そうか!呼び出した以上、元の世界に帰すはずだから奴らの精霊の帰し方を見れば、別の地球に帰還する方法の開発の参考になるぞ!」
カザトは、今から始まろうとしているフェイクと、カンターレの戦いをしっかりと見ようと、でき次第順次放っていた偵察ゴーレム達を王都に向かわせる。
フェイクの別の顔が、今度は火のサソリを喚び出した。
ブレーダー王女の身体を乗っ取ったカンターレは、デカい黒光りする杖を亜空間から出す。
アレは、闇魔法ブラックビーストだな。
闇の魔力を物質化したものを物質化したものに、頭の中に思い描いた動物を、具現化させて動かす魔法だ。
凄い!100体同時具現化させた。
アレは、並列思考スキルでマニュアル仕様で全部動かすか、プログラムみたいなものを書き込んでオートで動かすしか無い。
カザトも、同じことを出来るか?と言われたらできるが、はっきりと言うと疲れる。
だから、日頃はあまり使わない。
カンターレが出したのは、3つの頭をのデカい大型1体とその部下と思われる小型100体?
まさか…
「いけ!
あの化け物ボールを食いちぎれ!
村を焼いた報いを受けさせてやる!」
カンターレが叫んでいるのだろうが、肉体はブレーダー王女なので、違和感が凄い。
カザトは、観測用のカメラ型ゴーレムを設置してメカ・カザトを城壁まで移動させる事にした。
2画面で30窓の観測しているが壮絶な戦いが始まっているが、おかしい事に気がついた。
フェイクってこんな魔法出力が弱かったか?
だんだんと、火トカゲの身体のサイズがちいさくなっていくのがわかる。
だが、カンターレも出力が弱まっている。
どういう事かよくわからないのだが、車で言うところのガス欠か?
カンターレが、何かのポーションを飲む。
フェイクは何かの呪文か?いや、何かに対する命令コードを音声入力しているみたいだな。
お!ダンジョンから、何かを回収したいらしいフェイクが何かの転送装置を起動させたぞ!
なるほどね。このダンジョンに仕掛けられた回収装置で、地脈とか大地の生命力を吸い込んでいたのか!
ククククククククク!
クッークックックックックックックック!
さぁ、たっぷり高濃度聖水を流し込んでやる!
フェイクの謎の吸収装置を分解していき中にある亜空間の空間の裂け目を見つけると、空間魔法で魔石に縫い付け固定すると、トワイライト達がいつの間にか用意していた、高圧ポンプのホースを突っ込んだ。
黒い笑顔のトワイライト達が、汲み出しポンプのスイッチを押す。
ドドドドドドドドドド!
大量の超高濃度聖水が流し込まれ始めたのだが、さてどうなるのかな?
謎装置一式を洞穴に隠して、モニターをみる。
フェイクの真ん丸な身体に、浮かんだ顔の口から水が吐かれている。
カンターレの顔が、[へ?]となっている。
カンターレの出したブラックビーストが、聖水た反応して消えていったな。
カンターレ
「貴様らが、聖水なんて作れるはずがない!何をした!」
フェイクの何か言おうとしているが、水を吐いているので出来ないみたい。
火トカゲと、火のサソリが、フェイクを見て自ら魔法陣を展開してどこかに帰っていった。
なるほど、精霊が出てきた所に何か印があってそれを目指して、転移すると思っていたけど違った。
精霊達の世界?に灯台みたいなものがあって、そこからの光が異世界と異世界の間を照らしており、その光が精霊が開けた空間を照らしたときに、そのひかりに乗って帰ってきていた行った感覚だな。
なるほど…
女子高生組を、地球に帰した時のやり方に似ている。
トンネル掘るよりも楽だからな。
と、その時ガス王都に異変が発生した。
ズドン!
ズドドドドドドドドド!
ガス王城が、フェイクとカンターレの戦闘によってボロボロだったのが崩壊していったのだ。
そして…フェイクに異変が起こる。
苦しみだした。
フェイク(全顔)
「クブブブにににゲゲごー!」
まさか酸欠か?
一番大きなティアラをしている顔の奴の目が光った!
ドン!
カザトの後ろの穴から、爆発音がする。
既に半分分解したガラクタの謎部品から煙が上がっていた。
なるほど、自爆装置を作動させたか。
一応、自爆が成功したと見せる為にポンプのスイッチを切る。
フェイク(全顔)
「ハァハァハァ、えらい目にあった。
クソ!覚えていろ!」
あら?
逃げたな。
カザトは、急いでメカ・カザトを闇に溶かす。
それと同時に、定点観測カメラゴーレムにカンターレからの攻撃やって来たが、着弾する前にすぐに自壊させ木っ端微塵にした。
部品すら残さないように徹底的に分解したのだが、果たして?
ガス王都
ブレーダー王女(カンターレ)
「ち!逃げたか!それにしても、邪神達に混じって誰だ!」
ブレーダー王女
「陛下。どうしたのですか?」
ブレーダー王女(カンターレ)
「恐らく人だ。
こちらが、捕獲する前にゴーレムを自壊させた。
それも、こちらからトレース(逆探知)出来ないように木っ端微塵にしている。
かなり、遠距離から操作しているね。
とんでもない遠隔鑑定能力だね。
あの喚び出された精霊達を、ずっと観察していたな。
一番気配が濃かったのは精霊達の帰還の時だ。」
ガス国王
「鑑定?帰還?まさか…」
宰相
「そこまで、力が有るのか?」
勇者ゴン太
「え!
じゃあ、あの戦いを見ていたのか?
あいつが偵察していたのか?」
ブレーダー王女(カンターレ)
「誰なんだい。心当たりが有るのか?」
ブレーダー王女
「く!
悔しいですわ。全く気が付かなかった。
恐らく、冒険者カザトでしょうね。
フェイク様に聖水を吐かしたのも、ヤツか?」
カンターレは、カザトを呼び出せないか聞くが、皆首を横に振る。
ブレーダー王女(カンターレ)
「つまり。地球に帰る事を報酬にしないと動かないって事?
おい!ブレーダー!
それに、お前達!何を隠している!」
その後、ガス国王達はこれまでの経緯を吐かされた。
ブレーダー王女(カンターレ)
「おい!お前達?
これはフェイクか、あの執事長達にいっぱい食わされたかもな。
カザトという奴は恐らく嘘は言っていない。
カザトは、この世界の何かの秘密を知ったからその勇者の試練を中心に向かっているのだろうね。
ガス国王?
他の詳しく知ってそうな奴は?」
ガス国王
「皇主、エルフの最長老、大精霊くらいです。」
ブレーダー王女(カンターレ)
「いや、そういえば妙な動きをしていたヤツがいたな!
そいつも何か知っているぞ。
お前達の兄貴のラッド国王か。
今から、やつの所に行くぞ!
いいか!貴様ら兄弟は、ラッド国王に頭を下げて下げてききだせ!」
宰相
「え~!」
勇者ゴン太
「宰相、死んだほうがマシな苦痛が来ますよ!」
ガス国王
「そ、そうだな。陛下。わかりました。
兄貴にラッド兄貴に謝ります。」
そんな時に、やって来た邪神ゴキブリのパシリとなったガス先王が、王都に潜入していたがカンターレに、すぐに捕まった。
ブレーダー王女(カンターレ)
「フハハハハハハハ!
運がいい!
交渉のネタが増えた。」
ガス先王
「なぜ、なぜじゃー。ギャーーーーーー!」
ブチブチブチっと、邪神ゴキブリの分体をガス先王から引き裂くように分離して、ご満悦のカンターレはこれからの計画を立てていく。
こうして、瓦礫の山になってしまったガス王都からマトの街に、向かってカンターレ達は出発した。
次回
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