[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。 第2部 復讐の邪神vs フェイクROUND1

第3話 フェイク!部下に説教される。その1

 フェイクはなんとかして、占領された執務室空間でから、最低限の生存スペースを取り戻した。

 だが、問題が目の前にある。
邪神達の軍団が、ウジャウジャいるのだ。
なんとかして、土嚢を積んで少しづつ戦線を押し上げる。
 いまだにフェイクや部下天使達には、執務室の結界が突破されたのか、さっぱりわからなかった。
 なぜだ!そして最初に責められたのは、執務室を保護及び守護する結界を維持する、結界担当の部署であった。

部下天使(執務室結界担当)
「私のせいではありません!みてください!まだあそこに結界はあります。全く破られていません。」

 部下天使達から、「では、なぜ邪神達の部下が我が物顔でハイって来ている!」と言い合いになっているが、ついに結界担当者が言い出した。

部下天使(執務室結界担当)
「相手の邪神の技術力が高くなって突破された可能や、どこかの部下天使が裏切って邪神の部下になったとか、それか誰か裏切って手引したということです!」

フェイク
「裏切り者だと!」

 その時に、ついに導火線に火がいたダイナマイトの如く部下天使達の不満が爆発した。

「貴様が、下っ端に辛く当たるからだ!」
「いいや、貴様の指導が悪い!」
「違うぞ!フェイクと名乗る上司がろくでもないからだ!」
「その通りだが、あの執事長も悪い!」
「他の逃げ出した奴が結界に、細工したのか?」
「違う!給料が無いのが悪い!」
「大体、部下天使に細工出来る力なんて無い!」
「改造する力も無いぞ!」
「誰だ!裏切り者は!」
「犯人は、執事長か?」
「なぜそう思う?」
「だって、奴らは自らの空間推進力で此処まで来ていないぞ!見ろよ!」
「本当だ!こちらに吸い込まれるように来ているな!」
「え?だけど、執事長部下天使はフェイク様の身代わりに消えたのでは?」
「フェイクというブラックな上司は、執事長はまだ生きていると、言っているぞ!」
「じゃあ誰だよ?」


 その時、部下天使達は一斉にフェイクを見た。
「おい!フェイク様よ!どういう事だ!」
「不敬だが、言わせてもらう。いくら、下界の民衆から苦しみの瘴気をあまり吐き出さなくなったからと言って、俺達を苦しめても居場所がなくなるだけだぞ!」
「そうだ!」
「そうだ!」


フェイク
「貴様ら~!言わせておけば!」

 だが、その時フェイクの顔のいくつかが青くなっていくのが、部下天使達によって見つけられた。

ここからは、フェイクの中の王女達が30人以上いるので、王女の名前(フェイク)との表記になります。

王女L(フェイク)
「その…カンターレと、ガス王都でやり合った時に、あのクソ生意気な勇者を食い殺させようと思ってね、下僕のゴキブリを本当に久しぶりに召喚しようと喚び出しの魔法陣を使ったのだけど、誰かさん達が火精霊のサソリとか喚び出したから、空間魔法リソースが足りないって脳内アナウンスがあって魔法陣の展開が後回しになったのよ!
 それで、後になって魔法陣が展開した気配があったときに、邪神達が攻撃してきたのよ!」

王女R(フェイク)
「その、私もなのよ。使い魔のイナゴを喚んで、嫌がらせに食物を全滅させようと思ったのだけど、全く同じ事になった。」

王女N(フェイク)
「ちょっと、待ってよ!あの邪神のラインナップが、どうも種族的におかしいと思っていたけどひょっとしたら、皇家で使い魔としてお手頃に使える使い魔として強制契約したゴキブリとかがやって来たって言うの?」

王女G(フェイク)
「確かに、管理者神の最高位がふさわしい我らの敵としてやって来た邪神としては、ヘボいな~って感じだったけど、まさか実験で契約した奴らなの?」

王女W(フェイク)
「うひゃひゃ~!ドラゴンとか来ないな~なんて思っていたけど笑える~。え?あんた達のあの使い魔って、あれだけの数を契約したの?」

王女R(フェイク)
「そんな訳あるか!大体、城の庭で捕まえたやつよ!邪神なんて扱えていたらとっくにフロント(王女達の末妹)の奴を制圧して私が皇帝になっていたわよ!」

王妃
「でも、おかしいわね。私達は毒を盛られて死んだわよ。なぜ?契約が解除されていない?」

王女Z(フェイク)
「確かに、おかしいわね。お母様の妖精魔法担当の妖精は喚び出しできなかったのに?」

王女Y(フェイク)
「まさか、あの戦争の時に邪神のあの使い魔が食われしまって、使い魔達が乗っ取られていた?」

王女AB(フェイク)
「ありえるわね。私のバッタも同じ症状だった。あの戦争の時に敵国の穀倉地帯を攻撃するように命令したけど、放った後全く敵側に被害がなかったから殺られたと思って放置していたからね。」

王女A(フェイク)
「ねえ?あんな使い魔乗っ取って、メリットある?」

王妃
「無いと思う。おかしいわね。契約が解除されずにあの当時から使い魔が生き残って強くなったなんて、ものすごい低い確率なのは誰でも知っているわよね。」

王女C(フェイク)
「まさか、なかなか使い魔の契約がうまく行かないから、実験ラットの脳にレーザーで魔法陣を焼き付けて無理矢理契約をしたわよね?」

王女K(フェイク)
「まさか、私達の魔力で契約せずに魔導レーザーで魔法陣を焼きつけて契約したから、私達が殺されても契約解除にならなかった?」

王女R(フェイク)
「じゃあ奇跡的に生き残って、あの当時のゴキブリとかが邪神になったということ?」

王妃
「まずいぞ!あの当時の実験ブタ!確かAWK0型は、みんな使えるように契約していたな!
 あいつらの脳に散々他の奴らの脳構造を転写したから、あれが邪神になったら!」

部下天使J
「そういえば、あの邪神化したゴブリンエンペラーと戦っていた邪神オークは、ものすごい技巧派立ったな。
 全ての攻撃を、最小限の動きで捌いていたな。そして、柔術の如く投げ飛ばして結局ゴブリンエンペラーは軽くあしらわれて、逃げ出した格好になっていたな。」

王女V(フェイク)
「決まりね。でもなぜ?執務室の結界が効かないのよ?それとこれは別問題よ。」

王女T(フェイク)
「召喚したから?」

王妃
「早く!召喚を取り消せ!早く!」

王女L・R(フェイク)
「「無理!解除できないと、アナウンスがあった!解除するの命令が受付されていないって!」」

王女F(フェイク)
「フリーズだ!まさか?」

王女フロンダーパ(フェイク本人格)
「瘴気力コンピューターがダウンしているからなのと、瘴気エネルギーが供給されていないから結局動いていないってことね。フリーズかシステムダウンってこと。そうか!カンターレの出力が落ちていたのもそれだ!
 私達の今のからだ[フェイクボディ]の演算は、瘴気力コンピューターに100%頼っているからだわ!」

王妃
「早くそれを言え!コンピューター室をとりかえすわよ!」

 しかし、その後その会話を聞いていた連戦続きの疲労困憊な部下天使たちに取り囲まれて、散々説教を喰らうことになったフェイクは、渋々、部下天使達の戦闘・勤務ローテーション表を24時間勤務から8時間勤務に変えて、いまから、3日間は休憩してから奪還作戦に移る事になった。


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