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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。 第2部 復讐の邪神vs フェイクROUND1

第4話 青い空が広がる!

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 windowsのOSを使う人に取って、やっちゃったと絶望することは?

1.ブルースクリーン
2.ファイルが見つかりません。
3.ソフト・アプリ起動中、突然モニターが真っ黒になる。
4.フリーズ。画面どころかマウスの矢印すら動きません。
5.PC起動中に、コードに足を引っ掛けて面倒くさいから、足を進める事を無意識に強行してしまいコンセントからコードを引き抜いてしまってPCの電源が落ちる。再度電源を入れるが全てのファイルが無い。
6.雷が落ちて対策をしていなかった為にPCがクラッシュ。

などなど、ありますね。
 では、今やっと瘴気力コンピューター室を奪還した管理者神フェイク様が、床に尻餅をついていて懸命に修理する部下天使達に睨まれながら、何が起こったのか振り返ります。


フロンダーパ(フェイク)
「ここだ!ここがコンピューター室よ。何?この暑いのは!早く冷却しなさい!」

部下天使
「フェイク様!ラジエーター液(冷却液)が、全て蒸発してありません!」

部下天使
「クソ!ブレードセンター(マザーボードが沢山入っている部屋)を開けてください。おい!早く冷却水を!」

部下天使
「アチー!温度が300℃オーバーだぞ!ヤバい異次元量子CPU維持装置が焼けるぞ!」

部下天使
「水!水!水!クソ!先程、休憩したときに飲料水は全て飲んで無いぞ!」

王女A(フェイク)
「先程、奪還した外界からの瘴気回収装置を全開にして、雲を吸い込んで水にしなさい!早く早くしろ!」

部下天使
「ポンプ全開!」

 チョピン!チョピン!チョピン!チョピン!
 水が、でき始めた。
 暫くの間が経っていた。部下天使達は、この100年以上掃除すらされなかった、ホコリが積もった機械室を掃除する。

部下天使
「ゲホゲホゲホゲホゲホ!誰だ!掃除すらしていなかったのは!担当責任者出てこい!」

 調べると先程、出てこいと怒鳴った部下天使だった。
 ボコボコに、殴られる掃除と保守担当だった部下天使。

王女F(フェイク)
「おい?この換気扇回っているけど、全く空気がでていかないけど?」

部下天使
「ダクトが詰まってます。」

部下天使
「ロングモップを持ってきました。これでホコリを押し出します。ヨイショット!」

ボコリ!

 ホコリを押し出して、いきなりホコリが舞う部屋の換気が再開されて、ホコリがなくなっていくが…。

邪神バッタの部下バッタ
「ここだ!突撃!」

 なんと、ダクト排気先のエリアは占領されていたのだ!
 ブゥ~ン!バッタ達の突撃が始まった!

部下天使
「ギャー!敵襲敵襲!」

 換気扇から、出てくる邪神の部下バッタ達に向けて火炎放射器が放たれだのだが。

ドカーン!

 まず、部下バッタと共に、換気扇が焼かれる。
 換気扇が爆発した。
 なぜ?爆発?

フロンダーパ(フェイク)
「しまった!換気扇はエネルギー交換特殊コンデンサーのフイルムはニトロを使っていたタイプだった!」
 
 なぜ、そんな危ない物を使ったフイルムを使用したのだ。道理で爆発するはずだ。

部下天使
「クソー!」

 燃えた換気扇の残骸を払い除けて、火炎放射器をダクトに突っ込んでバッタを焼き払う。

 ダクトは、バッタ達の灰でまた、詰まってしまった。
 なんとか冷却水を入れてPCを冷やすのだが、ボコボコボコボコ!と、水が沸騰していく。
 いちいち水を補給させるのが面倒くさいので、雲が結露して出来た水を直接PCの冷却水のホースに取り付ける。そのままフェイクは掃除を部下天使に、任せて執務室で内部の王女達の会議を始めた。


王妃
「バッタ共とか、早く討伐させないと。」

 王女達の中に自己申告が出て来た。それが問題だったのだ。
 カンターレとの戦闘の時に、本人格のフロンダーパ以外の王妃、王女達が全員使い魔を召喚したときと言うのだ!

 フロンダーパは、キレた!

フロンダーパ(フェイク)
「どうするつもりなのよ!バッタ、イナゴ、ゴキブリ、ラット(茶ねずみ)、生物兵器オーク、の後時間差で召喚した奴らがやってくるかもしれないのよ!
 確か、当時それ以上に沢山魔導レーザーを使って使い魔にした昆虫とか小動物とか細菌とかあったわよね!」

王女A(フェイク)
「た、多分私の使い魔は大丈夫よ!なんせ、あなた達と違って使い魔の才能が無くて、あの魔導レーザーの力で、なんとか契約したという事実だけしか残って無いからね。」

フロンダーパ(フェイク)
「え?何を使い魔にしたの?」

王女A(フェイク)
「大腸菌700種 数は数億?自動的にコンピューター任せで魔法陣を刻んでいって使い魔にしていった。」


王女B
「確か、私のはジュレットなんとか菌だったかな?名前忘れた。召喚陣は自動で出るけどお送り帰せないのよね。なんせ、出来立ての生物兵器だったから帰るホーム世界はあの当時の城だから!」

王女Z
「あ!私もだった。出来立ての生物兵器でバゼオなんとか?菌だったような~。」

 それを聞いていた、休憩中の部下天使達は真っ青になっていく。
 生物兵器?しかも、出来立てってこの王女達の国家って何を考えているのだ。

ミジンコ
カルダモン
フグ
細菌兵器30種以上!
イタチ
フォレット
ハムスター
炭疽菌
赤痢菌
ペスト菌

など、部下天使達が頭が痛くなるほどの様々な使い魔にしたモノの名前?が出て来た。
これが時間差で召喚されてくるらしい。

王妃
「まぁ、絶滅しているわよね。ほとんど消えているだろうから心配しなくてもいいわ。ゴキブリ達なんて生き残っているのは本当にレアケースの奇跡よ奇跡!」

 なんて言うけど、それを人は言う。
「フラグ」だと!

 地上に神託を降ろしている部下天使から、悲鳴が聞こえてきた。

部下天使
「た!大変だ~!ガス王都の3キロ離れた平原に、いきなりヌメヌメした赤い山が出来た。執務室の鑑定装置にかけると、意思を持った邪神赤カビだって!」

王女S
「あ!それ私だ。後、カビが数百種あったけど、1つは生きていたのか。」

 ギャーーーーーーと、執務室は騒ぎになる。
 ヌメヌメ動き出す邪神赤カビ!
 その中に入ってしまったゴブリンは、一気に腐って消えた。
 モニターには、それを見ていたガス王国の貴族達の真っ青な顔が写っていた。

フロンダーパ(フェイク)
「今よ!あの真っ青な貴族達に、神託を降ろしてお前もゴブリンみたいに殺されたいのか!と言え!そして冒険者カザトを動かさせろ!」

 なんて、未だに自分達で解決しないといけない事をカザトに全てぶん投げるつもりだ。
 しかし、神託の部屋の機材が突然使えなくなった。
 PC室の掃除を命じた部下天使が鐘を鳴らしていた。非常事態の鐘だ!

部下天使
「ブルー!ブルー!ブルー!」
きれいなお空のような、真っ青なブルーに染まったモニターを指さして、鐘を叩いている。

 いきなり、画面が変わってブルーななったらしい。
 技術メイン担当の部下天使達が言う。
「フェイク様。PCはブルースクリーンです。崩壊しました。交換しましょう。」

王女J
「そうね!早く変えて、早く冒険者カザトに処理させましょう。」

フロンダーパ(フェイク主人格)
「替え?ないわよ。もともと、この世界は私が作ったものではないから!
 アイツラ、地球での大戦争の時にしぶとく生き残ってやがった平和コミュニティ出身の管理者神らしい奴が作った世界を、管理者神から昇格するときに上司に様の力で強奪したようなものだから、取り扱い説明書とかなら置いていったらしいけど、詳しい機構とかなら執事長と副執事長達ぐらいしか知らないわよ。」

ハァーーーーーー?

 執務室に、フロンダーパ(フェイク主人格)以外の、全ての王妃と王女と部下天使の声が聞こえてきたのだ。


つづく。


 部下天使や、フェイクの主人格以外はこのセカイの歴史すら知らなかったようです。
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