[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。 第2部 復讐の邪神vs フェイクROUND1

第22話 下界戦その11 vs黒き魔導師カンターレ 逃げたい戦い。

 ドーーン!
 
 爆音と共にスントーの街の最高級ホテルが、粉々になってしまった。

王女G(フェイク分体)
「誰だ!ぶっ殺す!」

黒き魔導師カンターレ(ブレーダー王女)
「ぶっ殺されるのは、お前だ!」

王女I(フェイク分体)
「カンターレ!く!クソ!全開[絶対零度]」

 王女達は、各々全力攻撃を放つ。
 だが、全て黒き魔導の術を極めたと言われたカンターレの[闇のベール]によって、阻まれてしまう。
 [闇のベール]は、魔王クラスとなった者が纏う(まとう)と言われる常時展開されるオーラの結界である。
 
黒き魔導師カンターレ(ブレーダー王女)
「オヤオヤ!育ちのがクソだから、碌な事をしない王女達ですね~。アタイの怒りを、ここまで逆なでするか?」

王女L(フェイク分体)
「く!こいつ、未だにあんなちっぽけな村を焼いた事を根に持ってやがる。いい加減諦めろ!貴様がいくら言っても、元には戻らない!」

 言葉だけ書き起こしたら、どこからの青春ドラマのセリフなのだが元々の原因は、この王女達のやった快楽大量殺人と、自分たちが金まみれになりたいが為に重税を課して、苦しむ民の顔を見て酒の肴にする外道行為なのだが。

 そして、抵抗も虚しく遂に…。

黒き魔導師カンターレ(フェイク王女)
「(おい、後で治すから目を潰すぞ!)
ブラックパイロキネシス」

 パイロキネシスを発動した王女Pに対して、カンターレの目が黒く光り、カウンターアタックが発動する。

 ギャーーーーーー!
 王女Pの目から黒い炎が溢れてくるのだ。

 それを見た王女達は、王女Pから全力で離れる。

王女P(フェイク分体)
「嫌だー!助けてくれ!死にたくない!死にたくない!地獄に行きたくない。ヤツラが!奴らが!奴らがいるー!助けてくれ!助けてくれー!」

 ブレーダー王女はカンターレが身体を使っているから、意識の下の方にいるだが[奴ら]とは誰の事を言っているのだと思った。コレは予感なのだが、かつて人間時代のフェイク達と対立していた巨大外道国家の者達は不老不死を実現させて、未だに生きているらしい。だから、そいつらではない。なら、恐らくカンターレが言っていた[平和コミュニティ]とか[科学者集団から何故か発生した拳法集団]と言っている第三勢力のことだろうと見当はついた。
 あの王女Pの荒れようだと、相当恐ろしい集団なのだろうか?

 カンターレが、すぐにブレーダー王女の目を治して、次の行動に移る。
 逃げに走った王女達が、逃亡防止の為に初めに張られた暗黒結界にへばりつくのを見て、
「一人を吹き飛ばした時に開いた穴から、誰かが逃げようたってムダだよ!
 管理者神になったのだったら、まずはその権限で貴様らが快楽の為に苦しめて、殺した人達を蘇らせて、幸せに過ごせるようにするべきだったね~。
 もし、そうしていたらアタイは黙ってやったのだけど、貴様らはやりすぎた。死ね!
 ブラックスピア!」

 空中に、黒い槍が無数に展開されて王女達の逃げ場がないほど埋め尽くされて発射された。






 スントー街の冒険者ギルド演習場に避難した人達は、あの管理者神フェイクと名乗る悪霊達の取り憑いた冒険者達は、これで終わりだと皆思ってきたのだが、この理不尽な世界はそれを許さなかった。

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 眼だ!
 とんでもない、大きな2つの目が空間を割いて出てきたのだ。
 顔は見えない。

黒き魔導師カンターレ(ブレーダー王女)
「ち!黒幕が出できたのか?
  あいつは、確か大戦を引き起こした管理者神達の部下だった奴か!
 今は闘えない!私が、知っている昔の姿よりも遥かにパワーアップしている。ブレーダー!ガス国王!ゴン太!ここは引くよ!」

 カンターレの影が広がって、ガス国王達の足元まで拡大していき、国王達は闇魔法の極めた者だけが仕える闇転移(空間魔法の転移とは、また違う転移)で撤退していった。

 


 闇魔法転移空間では。

ガス国王
「なんですか?あれは!」

黒き魔導師カンターレ(ブレーダー王女)
「静かにしろ!恐らく奴はフェイクの作り主の側近だ。関わると国がゴミみたいに燃えて灰になるぞ。」

 ガス国王達は、その言葉を聞いて黙る。



 再びスントーの街

 スントーの街の人達は恐怖で震えることすら出来なかった。
 スントー公爵は、普段いざとなれば対立していた商業ギルドごと自爆するつもりだったので、いつも身体に携帯装着している強力な魔石った自爆魔導装置を手で触り、この爆破装置を使ったとしてもあの巨大な存在に傷つける事は不可能だとわかっていても、いざとなれば使うしかないと決心した。

スントー公爵
「あのクソ(ガス国王の事)は逃げたか。どこまで行っても国王失格だな。
 私の宝物、娘マーベリーよ。お母さんを大事にするんだよ。コレは公爵の証だ。お前に渡しておく。今から隙を見てお前たちはこの街の住民と軍を連れて甥のラッド国王を頼れ!仲はそんなに良くないが、ラッドは前にガス王都再開放のの時に見たが、本当に反省して真人間になっていた。ラッドならお前たちを託せる。」

 娘に、公爵の証のメダルを渡してスントー公爵は自爆魔導装置の安全装置を外した。
 それを見て、住民達も覚悟を決める。
 スントー公爵側の住民も、実は自爆装置の事を知っていた。公然のひみつである。

 娘のマーベリーは女騎士なのだが、震える腰を手で叩いて剣を抜いた。戦うつもりなのだが住民を奮い立たせる効果もある。

公爵の娘・マーベリー
「領軍!戦闘配置!対商業ギルドクーデター対応その1で動く。公爵に従う住民を避難させよ!急げ!」

 残った領軍と住民達は、動き出す。
 その時、商業ギルドの屋根が爆破されたのが見えた。この屋根の穴から商業ギルドマスターがなにかに引っ張られるように、空に浮かんで行くのが見える。もう住民達には恐怖しか無いが日頃の対商業ギルドのクーデターに備えた避難訓練のおかげで住民の足が動いている状態である。
 
 だが、このスントーの街で一番恐怖を感じていたのは実は王女達であった。
 王女達は、このカンターレが言った黒幕の側近の正体を人間時代から知っていた。敵国側の管理者神の部下なのだから、よく知っていた。カンターレの推測はハズレではあったが、それでも巨大な存在である。

王女G
「久しぶりね。」

??
「フン!緊急警報がなっていたから来てみれば、クソ共がバラバラになっているじゃないか。何をしている!元の状態に戻れ!怒られるのは俺なのだぞ!」

王女H
「ハァハァハァ、嫌よ!ふざけるな!それよりもあの邪神共をなんとかしろよ!」

 フェイク達が言う上司様の部下は、ため息を吐いて王女G達を念力で縛り、執務室空間にいたフェイク達と無理矢理合体させた後で言う。

??
「あのムカつく王女達は、後で対応させる事にして、さらにムカつく我にひれ伏すことなく、敵意を出す者達は死刑!」

 まずは商業ギルドマスターが捕まり、スントー街の上空で爆破された。そして、商業ギルド周辺の商業ギルド側の大商人達が次々と爆破された後で、遂にスントー公爵が見えない手で捕まった時にそれは起こった。

 ドン!

 本当なら、スントーの街そのものを吹き飛ば威力があるのだが悲しいかな、音も火力も抑え込まれてしまった。

 空から落ちて来るスントー公爵をなんとか住民達が魔力を絞り出して風魔法を当てて落下速度を緩めて受け止める。公爵娘で公爵代理のマーベリーがすぐに公爵を回収して住民と共に街から脱出する。

公爵代理マーベリー
「(公爵は)まだ息がある。良かった。」

 
上司様の部下?
「ふ~ん。骨がある奴がこの世界にいたのか。まあいい。見逃してやる。フェイク!いやフロンダーパ!次は貴様らだ!」

 どうやら、上司様の部下は執務室空間にいったようである。

 上空からは、管理者神フェイクの悲鳴が全土に聞こえていた。
 

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