[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。 第2部 復讐の邪神vs フェイクROUND1

第30話 願いを叶えてやろうか?

 フェイクの執務室空間の主は、今は管理者神マイネである。
 フェイクというよりも、フロンダーパは麻酔を効かせると復帰が遠退くので、痛みを我慢して脂汗をかきながらも管理者神になるためとして次の計画の準備を始めた。

管理者神マイネ
「この記録だと…。この世界で邪神戦争が起こったのは、そうか!私が突如消えた[ある地獄]の調査に借り出された時だな。
 あの現象も、未だに原因不明。
 そして、死んだはずのアイツの魂も何処に行ったのか、実際は数十~百億年も経っているのに、未だに見つからない。」

フロンダーパ(フェイク主人格)
「アイツ? アイツってまさか?平和コミュニティとか名乗っている、脳筋拳法家軍団の頭領のアイツ? ウソ…。まだ行方不明なの?
 そういえば、あのクソな異母妹のフロントは既に甦っているのでしょ? 
 執事長が持ち帰ってきた新聞に書かれていたのは知っているのだけど、どうする?
 フロントのヤツをこの世界の支配者にしてやるとか誘い込んで、フロントも乗っ取る?」

管理者神マイネ
「いや、フロントは天界に監視を受けている。
 乗っ取るのは無理だ。
 本人(フロント)は、監視されているなんて露にも思っていないけどね。
 それにね、あんた達は勘違いしているから、訂正するけど、フロントはコールドスリープを何故か失敗していたのよ。
 フロントのクローンが産んだ子孫と、お前達以外の生き残った王女達が産んだ子孫との間に生まれた子供フロンとして、生まれ変わっていたのよ!
 皇国の技術が失敗するなんて可能性が無いのに、失敗していたのよ。
 この原因も解明も解明されていないのよね。」


フロンダーパ(フェイク主人格)
「あ?アッハハハハ!
 失敗したんだ!笑える!」

管理者神マイネ
「笑ってる場合じゃ無いわよ!
 お前の異母妹フロントは記憶を取り戻して、少し短足になったけど、その代わりに胸がAマイナスカップから、Dカップになったのよね。
 そのことで、フロントは自分の容姿に妙な自信がついてしまい、大戦末期に言っていたアイツとの結婚計画を今から本気で遂行するつもりなのよ!
 アイツを探し出して結婚して宇宙征服どころか、あんた達に仕返しというよりも復讐するつもりじゃないかと、上司様方が疑っているのよね。」

 フロンダーパ(フェイク主人格)は、ブルリと身を震わせた。
 フェイクの同僚の(仮)管理者神見習い達もである。
 どれだけ、フロンダーパの異母妹のフロントに恨まれて、そして恐れられていたのかが、このことでよくわかる反応である。
 そして、そのアイツさんは、どれだけ恐怖の対象となっていたのかがわかる。


管理者神マイネ
「オイ!部下天使AからG出てこい!あ、Dはフェイクのメンテナンスやっておいて。
 えーD以外の部下天使達は、今からこの世界からまだ出ていないはずの、前勇者達の魂を集めろ!
 で、今からフェイクというか、フロンダーパは土下座の練習をしろ!
 しっかりと、謝ってこちら側についてもらう!わかったな!」

フロンダーパ(フェイク主人格)
「は、はい。わかりました。」

管理者神マイネ
「他の、(仮)管理者神見習い達は邪神達の掃除をして、神格を得る事!
 返事しろ!」

(仮)管理者神見習い達
「はい。」

管理者神マイネ
「で、今から作戦会議を行う。
 まず、我々が直接下界に関与できないためと、我々に手駒がこれからも必要な為に冒険者カザトを我らの手中に収める計画を発動する。
 1.冒険者カザトの周辺の女達を誘拐して我々の計画に協力させる。

 2.フロンダーパの体調安定次第、整形手術をして別人にしてしまい、冒険者カザトを誘惑して既成事実をつくり、こちら側につかせる。
 黙っていれば美人なフロンダーパの姉妹達を基礎に作るので、後はフロンダーパ達のプライドを壊してでも冒険者カザト好みの女に、早期に改造する。

 3.部下天使達の裏切り者達の亡命先には、既に上司様が圧力をかけて、こちらに戻って来るようにしているので、暖かく笑顔で「お帰り」と言って受け入れて、しっかりと働かせる!
 4.黒き魔導師カンターレの希望は、確か、滅ぼされた故郷の村の復活と親族達の再生だったけど、既に旧地球は変貌して大陸すら移動してしまい形も変わってしまった。
 奴の故郷の村があった所は、今はユーラシア大陸の下に潜り込んでしまって、地球のマントル対流にさらされている状態だ。
 だから、カンターレには願いを叶える力をエサにして与える事にして、一時的にもこちら側に引き込む。
 願いを叶える事が出来る力を貸すのと、引き換えにフロンダーパの魂の後ろに隠れている王妃の[妖精魅了]をかけさせるという等価交換スキルを使って、カンターレをこちらの傀儡にするのだ。
 王妃!心配するな、お前の使役していた妖精は既に私の部下に命じて精霊・妖精界に捕獲に向かった。なんとか捕獲させて連れてくる。
 
 5.邪神達を討伐した経験値を分配した後は、各自の世界が丁度、管理者神監査試験に突入する時期だから、火の海に入る事になる。
 結界ぐらい張れないと、管理者神として失格になるからこの戦いで結界を張れるように、修行すること。

6.その後、各世界は地球世界に統合・衝突する予定だから、その時に全員集合して他の派閥の奴ら(管理者神達)と戦いになるから、今から鍛えるぞ!わかったな!」

フロンダーパ含む(仮)管理者神見習い
「はい!」

 こうして、動き出したフェイク再支配者復帰計画は動き出したのだが、それを盗聴していた邪神達は?

邪神ゴキブリ10男・ゴキッぺ
「やれやれ。管理者神マイネが出てきたのか。奴め、降格されても管理者神に返り咲いたとは。」

 邪神ゴキブリの長男は、異次元邪神戦艦の[第一ゴキブリー][第二ゴキブリー]他多数、総数2千万隻を超える邪神戦艦を出動させた。
 本気で、全面戦争を始めるつもりである。
 それを見た邪神イナゴにバッタや、オークも邪神戦艦をフェイクランド近くにほぼ同数の戦力を呼び出したのだ。
(もちろんステルス化されているので、マイネ達には気づかれて無い。)

 管理者神マイネも、実は事態完全にを見誤ってていたのだ。
 本気で存在すらかなぐり捨てての戦争にをするくらい、怒りに燃えていたということを完全に計算すらしていなかった。
 マイネの計算だと、邪神達は一匹ずつ残してすぐに逃げ出すと思っていたのだ。

 そして、見誤っている状態で計画は始まった。

黒き魔導師カンターレ
「部下天使が何の用だい?」

部下天使A
「カンターレ陛下おめでとうございます。
 あなたは、この世界の真の管理者マイネ様から、復帰を許可されて戻る事が出来るようになりました。」

 カンターレに身体を貸しているブレーダー王女は、この部下天使の言っている言霊から嘘ではなく、本当の強者が現れた事を察知してふるえる。
 ガス国王や勇者ゴンタ達も、ヘラヘラとバカをやっているのではなくて、震えながら部下天使の話を聞くしかなかった。

黒き魔導師カンターレ
「アタイは、今は機嫌が悪い。バカめと返事しておいてやる。」

 部下天使Aは、カンターレから出てくる殺気に振るえながらも、マイネ達から命令された事を実行するしか無かった。

部下天使A
「真の管理者神マイネさまは、貴方様の怒りをよく理解されております。
 まず、これをみてください。
 これは、貴方の願いを叶える手がかりであり希望であるはずと、渡すように言われているものです。」

 虹色の石を、カンターレに見せて手に取らせる部下天使A。

黒き魔導師カンターレ
「え?こ!これは!偽物ではない!これは正真正銘の(異次元空間固定石)だと!」

部下天使A
「今は、かつての地球は姿を変えてしまいました。
 なので、今の地球で住み良い所を選び思うように国家を作るなり、今の他の国家を足元に侍らせて貢物を毎日持ってこさせて、カンターレ陛下のご親族に陛下の偉大さをよくわかってもらいながら、改めて生活をやり直されるとか、または理想世界を地球にお作りになるとか、その宝物の完全体があればそれが実現出来る[喚び出せる力]を行使出来るだろうということです。
 管理者神マイネ様のこれからの計画のお話を聞いてくださるだけでも良いとおっしゃられています。」

黒き魔導師カンターレ
「[喚び出せる力]の内容は聞いたのかい?」

部下天使A
「す、少しだけですが、名前の言霊だけでも私の部下が死にかけましたので、そこまででした。」

 黒き魔導師カンターレは、黒魔法の鑑定を行使していて、部下天使が嘘をついていないことを確認してどうするか悩みだした。
 非常にこちらの有利過ぎる、いわば美味すぎな話である。
 
部下天使A
「これまでの、あのフェイクに組み込まれていた時の給料もこの[力の増幅する石]で払おうと、マイネ様から欠片を預かっております。」

 と、渡された透明な石。
 鑑定でも本物だ。
 カンターレの心が動いてしまうほど濃厚な魅力的な提案である。
 そう、心が動いてしまった。

黒き魔導師カンターレ
「良かろう。どこで会うのか?」


 ついに、計画が始まってしまった。

□□□□□□□
 第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。 第2部 復讐の邪神vs フェイクROUND1 は終了してカザトに視点が戻ります。

予告
第3部 乱闘編 邪神vs フェイクROUND2と、乱闘に巻き込まれる者達。
 
 が、始まります。


感想 20

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