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第4章 お姫様達と黒の宮廷魔術師と、そいつらが使役したモノ達。3部 乱闘編 邪神vs フェイクROUND2と、乱闘に巻き込まれる者達。

第21話 カザト制圧される。そして後始末の行方。

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  カザトは、起きた。
 むか~し、むか~し、のカザト前世の事を思い出して~、そして~、そうだ!
 思い出す限りの、ナニカの技を~出したような出せなかったような~。
 そして、夢の世界で懐かしき義兄様達にあったような~。

 あ!トワイライト達が部屋に入ってき…。

 グハッ!

 いきなり、胸にダイブされて息が強制的に吐かされるカザト。
 え?
 メリーとマーベルが、ベッドの上のカザトの両腕を拘束する。
 
 え?

 エルシーとエルファーが、亜空間から何かを出している。
 
 ハイ??

 ナタリーが、口を口で塞いできた。
 
 ウグ??

 メーベルが、後ろから寝巻きを脱がして来た。






 チュン♪チュン♪チュン♪

 あれ?
 あ~?
 あれれ?
 雀の鳴き声の時計の時刻通知音がなっている。
 朝だよな?

 カザトは、目を覚ました。
 そう、前世を思い出したということを思い出したのだが、内容が記憶の彼方に追いやられたという状態。

 いくつものベッドが繋げれていて、その上にはトワイライト達が生まれたままの姿でいた。

 あ~、何かものすごく、謝らないといけない事が、あったのだけどそれと強烈な衝動が混ぜこぜになって、みんなかなり積極的にお楽しみをしたな~。

トワイライト
「まだ、不安定ですね。
 でも大丈夫ですよ~。」

 え?





 カバッ!

 は?時計を見ると、え?もう16時なの?
 朝から、またお楽しみを無茶苦茶体力ある限りやってしまって、寝たのだった。

 あっれ~?

 ぐ~!
 あ!お腹がなってる。

 エルファー
「食事の用意をしますね。」

 あれ?ナニカ毒気を抜かれたような感じってこんなものだろうな~って、感覚だ。

 はて? 
 あら?前世の事を思い出したって事しか思い出せない。
 ウインドウズだったら、
 [ファイルが見つかりません]って表示が出ている感じだな。

 トワイライト達が、首を横に降って抱きついてくる。

 まぁいいのか?
 と、独り言が出てしまったら、女性陣が見な首を縦に振った。
 そうなのだろう。
 生死の境をさまよう激戦のだった反動が出てきたのか、それから次の朝までお楽しみの時間になった。






 その頃、ホビット大王達は獣人族のニャントゥ王国の王都を攻撃していた。

 既に、他の街は陥落。
 そして、たった今王都の街の外壁は落ちた。
 王都の中を、進軍するホビット全軍。
 すぐに王城を包囲したのだ。
 大王は、街から食料を集めるように号令を出す。
 既に、ホビット全軍は飢えていた。
 王都の井戸から、捕まえたニャントゥ王国の兵士達に、井戸の水を全力で代わる代わる組み上げさせる。

 パン屋にも、全力でパンを焼かせる。
 それでも足りない!
 足りないのだ!
 クソ!
 あのまま、マトの街へ進軍して占領していればよかったのか?
 だが、隷属状態でも意識はあったが、ベイントス公国やドワーフ国の国境を抜くことは、できなかった。

 あの激戦の後、もし!あのカンターレ達と戦っていた冒険者がこちらに攻撃を仕掛けてきたら、全滅はしなくてもそれに近い被害があっただろう。

 ガス王国の王城には、食料がなかった。
 なら、商業ギルド取引先のこの国で食料を調達するしかない!

 だが、おかしい!
 あまりにも、おかしい!
 なぜだ!
 我らを潤すほどの食料を輸出していたこの国を、何度もさがしても食料倉庫どころか、畑すらなかった。

 どこだ!
 どこに隠した!
 食料を、出せ!

 気がつけば、大王は怒鳴っていた。
 だが、それで解決するわけがない。

「陛下!報告します!
 城門は、間もなく破壊できます。
 しかし、我らの活動限界時間が近づいています。
 特攻の許可を!」

ホビット大王
「止む得ない。やれ!食い物をもってこい!」

 そして、ニャントゥ王国の王城は落ちた。



ホビット大王
「どこにやった!」

元ニャントゥ王国女王 ニャントゥーン
「アホニャ。
 お前たちがアホニャ。
 頭を使えよニャ。
 中継ぎ貿易で、私達がお前達に転売していただけニャ。」

ホビット大王
「何だと!
 こうなったら、食ってやる!」

元ニャントゥ王国女王 ニャントゥーン
「イヤニャ!
 誰が貴様なんかに、身体を許すかニャ。
 誰が貴様の子供なんか産むかニャ。」

ホビット大王
「ブハハハハハハハハ!
 バカは、貴様だ!
 どこまでも自分のモフモフと美貌を振りかざしたら、命が助かると奢り高ぶってやがる!
 今は色欲よりも食欲なのよ!
 貴様の色気なんぞ、腹の足しになるか!

 この槍で、串刺しにして焼くのよ!
 どんな味かしらんが、焼いてソースでもかければ、なんとか食えるだろう!」

元ニャントゥ王国女王 ニャントゥーン
「何が、槍だニャ!
 このクソ下品な…
 ハァ?おい!それは本物の鉄の槍じゃないかニャ!
 おい!マジで、妾を食うつもりかニャ!
 やめろニャー!」


 ニャントゥーンは、切り札のスキル[バーサーカー]を発動して、力の限り身体の筋肉を膨らまして縄をちぎり、城の窓から飛び降りた。

 ドッボーン!

 城の水濠に落ちた元女王は、着水時に骨折した左手をかばって、右手だけの猫掻きで陸に上がり森に逃げ込んだ。

 その模様は、大王の自分の力を誇示する為の威嚇放送として、魔道通信で全土に放送されていた。
 
 なによ?あれは?

 それを魔道通信の珠で見ていたキスカの口から出た言葉が、これだったらしい。
 
 

 
 そして、どこかの邪神の根城では。

(管理者神見習いだった者の一部の視点)
 は?
 ここはどこ?
 私はだあれ?

 あら?
 私って、こんなに手が茶色だったのね?
 あら?
 他に沢山の腕というか足があるのに、全部動かけない?
 な~ぜ?


 ガサガサ?
 え?

 は!私は、ここは?
 そうだ!
 私は、王妃!
 なぜか王妃って名前にされてしまった、皇帝になるべき!そして管理者神になるべきエレガントの頂きに君臨するべき存在!

 あれ?
 クソ!
 妖精魔法が使えない?
 なぜ?
 仕方ない。
 火を灯せ!
 く!なぜよ!
 基礎魔法すら、使えなくなっている。


「よう、起きたか!俺たちを改造してくれたクソな王妃様よ!」

 出てきたのは、じゃ!邪神ゴキブリ!
 どういう事よ!

「お前達は、邪神ゴキブリ15男のゴキーリの身体に封印されたんだよ!」

 ハァ?なんですって!

「フロンダーパの奴だけ、脱出したぞ!」

 何だと!

「まぁ喜べ!フロンダーパも仲良く邪神宣言したから。」

 仲良く?

「お前達らはスキル[強制結婚]によって、他の邪神達に分割されて、魂を引き取られたのよ。」

 引き取られた?

「自分の身体をみてみな。
 お前は、今日から邪神でゴ~キブ~リなんだよ~。」
 
 な!

「お前達に、無理矢理魔法陣をレーザーで刻みつけられて使い魔にされてしまい、魔法陣の呪いのせいで死ねなくて、邪神になるしかなかった俺達は、苦労したぜ。
 自殺するために、ある地球の科学者に資金とか投資して、会社を設立させて殺虫剤を作らせて自殺しようとしても、ダメだった。

 苦痛だったぜ。
 だけどな、俺達に光が灯ったのよ!

 三男の奴が、この世界に侵入していつもの鬱憤晴らしに、暴れようとして戦闘になったら死ねたのよ!

 俺たちは、びっくりしたぜ!
 ホントなら、他の邪神達が来たら戦闘なのだけどな、今回同盟を組んだのはこの事が大きかった。

 で!この計画だよ。
 計画の内容は、恐らくわかるだろうが教えてやらないよ~。」

 ふざけるな!
 元に戻せ!

「お前は、戻したのかい?
 勇者だとして、召喚して元の世界に戻さなかったのだろう?」

 私は、高貴なる存在。
 お前たちとは違う。

「そうかい!
 そんなに高貴なのなら、自力で戻って俺達と違うって事を行動で証明してみろ。
 できなければ、俺達とおなじだな。」

 き、貴様~。

「まぁ、お前達は分割して邪神イナゴや、邪神バッタになっているのだろうけど、その中でも、この俺は優しい邪神ゴキブリの長男で有名だからな。ゲスなお前たちとは違うって事を証明するために、教えてやるよ。

 元に戻るために最低限必要な事。
 1.邪神ゴキブリの身体に刻んだ魔法陣を解除して消し去る事。

 2.なぜかと言うと、お前達が刻んだ呪いの魔法陣にお前達の魂を、スキル[強制結婚]を使って連結させたから。
 スキル[強制結婚]は既に解除されているから、スキルを解除させようとしても無駄。
 つまりだな、今、お前達の魂と邪神ゴキブリ15男の身体を繋いでいるのは、お前達が刻んだ魔法陣ってこと!
 貴様らが、刻んだのだから貴様らが消せ!
 邪神ゴキブリに、なるのが嫌ならな。
 そんなに、邪神ゴキブリになりたかったのなら、消さなくてもいい。
 そこは、俺達はエコで自然に優しいゴキブリだから、お前達の選択として尊重してやるよ。」

 ふざけるな!

「そうそう、人質を取れたからって思うようになるなよって言うつもりだろうけど、無駄。
 貴様らを取り込んだのは、標的になれるから。
 貴様らも自らを呪いで(仮)管理者神見習いって奴に変質させたのだろう?
 死ねるかな?
 だが、俺達を倒せる奴が出てきた。
 なら、標的にしてもらうにも景品がいるだろう?

 そうだよ!いい顔だ!
 お前達が、景品だ。
 つまり、無駄ではないDEATH(です)!」

 ち、ちくしょうーーー!

「いや、俺達が邪神になる前の分類は昆虫だからな!」
(昆虫食用の畜産として養殖が始まったのは最近(西暦2020年頃)であり、王妃や邪神ゴキブリ達の認識では、まだ昆虫は畜産物の対象ではありません。)

 うがーーーーーー!

 同じ体内で、既に眼を覚ました王女AからEが絶望の顔をしていた。
 旧グランド王国の城で、六面の王妃と王女AからEの顔をもつ邪神ゴキブリが誕生した瞬間であった。

 それを見た、旧グランド王国のエルフの騎士たちの残存勢力は、真っ青になる。
 自分たちは、何か間違った事をしていたとしても、フェイクの命令だから正当化されているとして、まだこんな状態なのに胸を張っていた。

 だか、そのプライドの根底であるフェイクが、分解と明らかな邪神化をしたのだ。
 
 なんとか騙して逃げないと。
 
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