[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第5章 ついに始まった本当の戦い。

第16話 カザト出陣。 各国は火を焚べろ!


 カザトが起きるとトワイライト達が集結していた。
 クンクン?
 アレ?この匂い。
 蒸留した高濃度アルコール?
 そうか!消毒か!
 よく気がついたな。
 そこまで、気が回らなかった事に涙が出そうなカザト。

 トワイライト達は、コンバインスキルで既にカザトが見た聞いた事を知っていた。
 カザトは思い切って、トワイライト達にマトの街の防御とマグマの池の調整を任せる。

 本当に焼かないと、アレはまずいぞ。
 ラッド国王は、油を集めていた。
 フェイクの前に、あの怪獣を討伐しないと。
 各所に連絡は、マーベル達に任せて出陣することを決めたカザト。
 まずは、カザトがゴーレムバイクに乗ってガス王都を目指す。
 え?無免許運転だって?
 大丈夫!
 カザトは原付きの免許を持っています。
 え?
 排気量50cc までだぞって?
 大丈夫!ここは異世界フェイクランド!
 ベイントス公国の法律に、馬の免許の法律を作っていて、ゴーレム馬として登録しているから大丈夫!
 ついでに言うと、カザトのゴーレム馬(ゴーレムバイク)の魔導エンジンの形は原付きのエンジンの形にしてある。
 しかも、冒険者階級A級以上の戦闘の場所に駆けつける時は、馬車の速度無制限のワールドルールがある。
  
 なので、フェイクランド的には合法なので飛ばすカザト。
 時速は200km/hを超える。
 緊急車両扱いなのだが、やはり怖いカザト。
カザト
「うわ~風魔法でシールドを張ってないと、少し気を抜くだけで、吹っ飛ばされるぞ!」

 風魔法で飛ぶのとはかなり違う。
 空間魔法では、空気の抵抗をすべて受け流すから、こんな風の抵抗はない。
 やはり、お金が溜まってもスクーターは買わないでおこうと決めたカザト。
(実はペーパードライバー、バイトの面接時に身分証明書がいるから取っただけ。だけど、ゴン太達の組織に邪魔されて、バイトすら出来ない悲しい状態であった。)

 アレ?なんだ?野営?
 前方に何かテントが見える。
 鑑定では、ブレーダー王女と勇者ゴン太の野営だと出ている。

カザト
「ち!あんな所で野営かよ。
 あん?
 起きて外に出るつもりだな。
 クソ!変装する時間なんてない。
 ヤツらに会いたくもない。
 と言って、道を引き戻すほど猶予は無い。
 あ!そうだ!前に趣味で作った戦闘変装だ!
 スイッチオン!」

 カザトのゴーレム馬(バイク)のカラーリングが変わっていく。
 そしてカザトのライダースーツの色もヘルメットの色も変わっていく。
 これではまるで、改造人間戦隊のヒーローそのままの姿である。

 その時、カザトはひらめいた!
 そうだ!この変形ライダースーツを今から、錬金術で改造して、魔導スーツにすればいいのだと!
 すべての隙間を無くして、強化する。
 もちろん伸びるように柔軟性をつける。
 スーツとヘルメットを一体化させて、中に空間魔法で快適にするのと、ウイルス遮断に、酸素供給もできるようにする。
 エメラルドグリーンの装飾を、色をつけた人工ダイヤモンドにする。
 ダイヤモンドは重いから、薄くしてそれに、帯電の魔法付与をする。
 これによって、イオンを発生させよう。
 そして、帯熱も付与する。
 あ!赤外線センターってできないかな?
 まぁいいや、消毒しないといけないから、火炎放射器みたいなモノを、作って装備する。

 なんだか姿は本物の特撮ヒーローみたいになったけど、現場は特撮ものよりもヤバイ現場だ。
 あのキノコに胞子飛ばさせずに、どうやって焼くかが問題だよな。
 なんて、カザトは既に対怪獣の戦闘シュミレーションを始めてアクセルを踏んで、加速させた。
 

勇者 ゴン太
「あ~ねみ~な!
 あん?砂埃?なんだ?
 ハァ?仮面バイカーかよ!
 ま、まさか!バッタ人間になっちまったアイツが攻めてきたのかよ!」

 ゴン太の大声でブレーダー王女達の側近達が抜剣する。
 ブレーダー王女も、びっくりして起きて来た。

ブレーダー王女
「何?あの知らないけど宝石みたいな色の鎧を着た近づいて来る者は!」
 
 フォーーーーン!

 カザトはゴン太達を無視して、そのまま通過して行った。
(戦闘シュミレーションに集中している間に、通り過ぎてしまった。)


勇者ゴン太
「へ? え?
 オレ狙いじゃなかったのか?」

「ひ!姫様!鑑定で、冒険者カザトと出ています。
 冒険者カザト 対細菌兵器兵装エディションって出ています。

 ステータス数値は見ることができません。
 あの文字化けステータスの前行すら、レベル差があり過ぎてが見れないと、表示されます。」

ブレーダー王女
「れ、レベル差が、開きすぎて見れないですか。
 対細菌兵器兵装?
 つまり、冒険者カザトも勇者ゴン太が言っていた、細菌による病気の驚異に対して、反応をしたということですか。」

 ゴン太は、あ然としていた。
 クソ!なぜだ!
 なぜ、こんなに悔しいのだ!
 しかし、ブレーダー王女の側付きの戦闘メイドの尻を見て、すぐに悔しさなんて忘れてしまった。
 ハァ、こいつは…。

 そして、ブレーダー王女は何かを決めたような顔になって、マトの街にすぐに出発した。
 カザトが、急行して行った。
 つまり、もうすぐ戦闘が始まる。
 しかも、今回は自作だろう、見たことが無い妙な兵装をしていた。
 あれが、勇者達の世界の病気と戦う鎧なのだろう。
 そして、従者もいない。
 それだけ、ゴン太が言う驚異なのだろう。
 未だに、細菌とかを顕微鏡というモノで見たことが無いから、よくわからないがヤバイということは、ブレーダーの従者共々わかったので、急いで離脱することになった。


 フォーォーォーォーン!
 魔力を流して加速させて、先を急ぐ。
 急げ!そう、心がさわぐのだ。
 カザトの視界に、懐かしい森が見えてきた。
 これを抜けると、ガス王都である。
 げ!
 キノコが、飛び跳ねてゴブリン達を襲っている?
 ゴブリン達の頭の上にキノコが生えていた。
 こ、これは?

 カザトは、ゴーレム馬(バイク)を止めた。
 ゴブリンを鑑定する。
 特に、身体の異常状態だけに集中して鑑定すると。

ゴブリン

状態 
キノコ洗脳 腸チフス 天然痘 エッシャー*ン******症候群 黄熱病 エ○ラ出○熱 ゲシュタルト崩壊病 他多数……

 ヒィーーーーーーーーーーーーーー!
 マジで悲鳴をあげたカザト!
 聞いた事がある恐ろしい病気や、聞いた事はないがヤバイとわかる病気名が、所狭しと並ぶ。
 一匹でも、都市部に入れたら人類壊滅だ。

カザト
「マグマポンド!」

 崖に挟まれた要所なので、出入り口が狭い所にマグマの池を作って、これ以上マトの街の外に出ないようにする。

 カザトは気がついた。
 マグマの池で外周を囲っても、既に異世界同士の衝突によって、その時にばら撒かれた奴らは個別撃破するしかない。

 だが、ゴブリンがこんな細菌兵器に化けるとは。
 ポチャン!
 ジュオー!
 ポチャン!
 ジュオー!

 え?
 うわ!
 ギリギリセーフだった?
 キノコに洗脳された細菌兵器ゴブリン達が、新生ガス王国に向かって進軍する直前だったらしい。
 最小限のマグマの池で対応出来た。

「ピコリン♫ 細菌魔法陣などの解析は終了しています。 
 細菌・ウイルス・胞子自爆魔法陣の構築を完了しました。
 細菌・ウイルス遮断魔法陣の構築を完了しました。
 [細菌・ウイルス魔法]を獲得しました。
 異常状態魔法とデバフ魔法に統合しました。」

 え?
 遮断魔法陣か!
 よし、このスーツに付与しよう。
 自爆魔法陣?
 あ!向こうからホフゴブリンが来たな。 
 実験してみるか?
 う!
 く!始めての術式だからか、ものすごく魔力を食うな。
 ハァハァ、く!きついな。
 もっと、洗練させて省エネにしたい。

「ピコリン♫ 即死要注意の細菌、ウイルス・胞子の種類が500を超えています。
 これ以上の省エネ化は推奨しません。」
 
 え~、即死級かよ。
 わかった。あ、魔法陣が起動したな。
 まずは、オレ自身を消毒しておこう。
 そして、ホフゴブリン!お前の中の病原菌をすべて消毒だ。

ホフゴブリン
「ウゲー!ガー!」

 ホフゴブリンは、頭をかかえて暴れ出したが、すぐに起きて辺りを見回した。
 なるほどね。
 洗脳も解けたのか。
 
 ふと、カザトはこの魔法陣を常時展開できるように、両手のグローブに魔法陣の内容が見えないように付与することにした。
 こんなヤバイ所で、いちいち魔法陣を構築する時間なんて無い。
 付与するのに、ものすごく疲れたが必要な事だと思って座り込んで実行する。
 マジックポーチから、直接口の中に食べ物を、転移させる。
 手で触るのすら、危険だからだ。
 あ!
 またひらめいた!
 ハンコ!スタンプみたいに、この魔法陣を簡単に、時間制限があるが付与できるようにして、地面とか樹木とかに付与したら、空気中に漂う細菌やウイルスや胞子を死滅させられないか?

 攻め入る前に、準備は必要な。
 テントも張れないので、植物魔法でツリーハウスを作り、中で寝ながら作業を開始した。


 ガス王都 王城

ガス国王
「ブレーダーはどこに行った! 何?命令書だと!
 え!わしは、わしは、命令したのか…。
 う!なんだ?何だか、人を殺したくなってきた。」

ガス宰相
「わ、わしもだ。あぁ!血だ、血が欲しい。」

 側近は、戦慄した。
 言葉使いが、二人共また変わった。
 俺も、あんなに者になりたくない! 
 逃げ出そうとする側近達の後ろに、棍棒を持ってニヤリと笑う、ガス国王がいた。

 アギャー!

 王城に、響く側近の叫び。
 そして、頭にキノコを生やしたガス貴族勇者達が、眼を、真っ赤にして抜剣状態でさまよい出したのだった。
 


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