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第5章 ついに始まった本当の戦い。
第30話 敗北感半端ない状態で、休むしか無い時は危険ですよ。
ハァ、カザトはあの後、悔しかったが旅立った異世界の魂達の為に、祭壇と植物魔法で花畑を作り、王城の大広間らしき跡に残った怪獣魔石を回収した。
ガス王都は、高熱で溶けてボロボロである。
ガス国王達をどう扱うか?
死んだ事にするか?
カザトは、一応掃除だけしておいた。
そして、一応確認に地下牢に行くが、空っぽであり、残留思念の鑑定の結果はレイダーも勇者召喚されたらしい。
あれ?残留思念?
よく、ラノベでもある残留思念?
そんなものまで確かに、見えてしまうから封印したのだったな。
王都を隅々まで鑑定する。
生きているのは、カザトだけ。
もしかしたら、ガス貴族やガス貴族軍の遺体があるかもとか、思ったがなかった。
マトの街から、脱走したホビット族達も勇者召喚されたらしい。
そして、ゴーレムバイクを出してマトの街に向けて発進した。
そうだ!
トワイライト達もレベルアップ酔いで苦しんでいる!
慌てて、カザトはマトの街の別邸に向かう。
別邸前には、メイド隊が武装してやって来た小王国群の使いの馬車を追い返していた。
カザト
「今、帰った。
すまない。辛い事をさせて。」
メイドたちは、首を横に振ってすぐにカザトを家に入れたのだが、それを見た小王国群の貴族の使いは、声を荒らげる。
不敬だぞ!なんて怒鳴り声が聞こえて来た。
ムカついたカザトは、玄関から出てきてうるさく言う貴族の使い達に、スキル[威圧]と殺気を無制限に、放射した。
いきなり静かになった、カザト別邸エリア。
駆けつけては、貴族の使いを逮捕して連れて行っている警備衛兵達は、びっくりした。
マトの街の小王国群の使いだけ、全員意識不明の重症であった。
その事を聞いたラッド国王は、小王国群の使い達の治療にたいして、鉄の鎖で拘束して治療院に適正価格の30倍とっても良いと、許可を出す。
一方カザトは、倒れているトワイライト達の看病をする。
そして、ラッド国王にガス王都での経緯を話していた。
ラッド国王
「見ていた。
あんな奴らを勇者召喚して、何を考えているのかよくわからん。」
あ!確かにそうだな。
召喚した、異世界って何を考えているのだ?
カザトは、魔導通信で皇主達や皇帝達と話して、ガス王都は放置することにした。
皇主は、カザトから怪獣[デカい西洋人形]の中に避難している魂から、解放して欲しいと頼まれた事も報告する。
皇主は、その場で祈りを捧げた。
国王達も、祈る。
向こう側の異世界の人々も、犠牲者なのだ。
そして、ドワーフ王国からの女王の危機を聞いて、カザトは一度ドワーフ王国の奥地に避難することにした。
ドワーフ王国
キスカ
「すいません、こんな状態になって。」
トスカは、高熱で意識不明の重症。
トワイライト達と、同じ部屋に集めて、カザトが看病にはいる。
とんでもない量の経験値が、雪崩こんでいるのをスキルで調整しながら、カザトは懸命に看病していた。
3日後、トワイライトとミラージュがなんとかお粥を食べられるようになる。
5日後、メリー、ナタリー、マーベルが、お粥を食べられるようになった。
6日後、メーベルと、キスカが、食事開始。
7日後、エルシー、エルファー、トスカが、お粥を食べられる状態になった。
メイド隊は、優秀であった。
カザトも、受け入れざる得ない。認めざる得ない。
そう、やってくる小王国群の使い達を論破して追い返していたのだ。
アレ?
使いの人達、頭が真っ白になってない?
ドワーフ宰相
「お、恐ろしや~。」
カザト
「怒らさないようにしないとな…。」
なんて言っていたが、10日後女性達が復活したのを見届けて、カザトは倒れた。
ガス国王達に逃げられた、敗北感半端ない状態をなんとか、看病することに集中して考えないようにしていたが、それも限界だったのか…。
カザトの寝言で、「おのれ!ガス国王!逃げやがって!」なんて怒鳴る事がしばしばあった。
そして、その声はドワーフ王城の大広間まで聞こえる。
キスカ副女王
「旦那様が、寝言であの状態だからね、たとえ王国の宰相であっても、命の保証は出来ないのよ。」
なんて、副女王がにっこりとした笑顔で言うと、真っ青になる某小王国宰相。
トスカ女王
「我らも、下手ながらゴブリン達と戦っていた。貴殿の国は、なぜ人に押し付ける?」
宰相は、ついにゲロした。
ワンダフル王国や、ウマンゴー王国みたいに、戦える種族ではなく既にネコ獣人と同じくネズミ獣人やヒョウ獣人達は戦意がなくなってしまったらしい。
逃げるしかないのだという。
特にカンガルー獣人の宰相も、攻撃スキルが無くて国が滅びるのを待つしか無い状態だと言うのだが、カザトの状態を見た宰相は黙って土下座するしかなかった。
浮き出る血管。
汗から出る疲労物質。
恐ろしい量の汗。
どう見ても、限界を超えた状態である。
そして、邪神討伐をさせるつもりで勇者に覚醒させたガス国王達は、勇者召喚された。
宰相の「なんとか、国を民を救ってくれ~」という言葉に、ドワーフ宰相の真贋鑑定魔法は嘘では無いと鑑定したので、相談に乗る事にした女王達。
この時、カザトに邪神を討伐させようとしていた小王国群は、フェイク派とカザト派に分裂したのだった。
え?何をしたのかって?
ドワーフ王国に、皇帝や皇主達や他の国王達の許可を取って亡命を認めたのだ。
ベイントス公国の支援もあるので、すぐにカンガルー獣人やネコ獣人の一部にリス獣人達も避難した。
ウマンゴー王国や、ワンダフル王国も王国跡の防衛と保護に協力をしてくれたので、かなりやりやすかったのもある。
カザトが、死力を尽くして戦った後の、女性陣の戦いが既に始まっていたのだが、カザトにどう接するかが、女性陣の悩みであった。
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