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第5章 ついに始まった本当の戦い。
第49話 ガス国王再誕?知るか!こちらは忙しいんだよ!3
しおりを挟む少年の村は大忙しだ。
午前は、鍛錬。
午後は、移民の技術開発。
スペースシャトル?
すでに、発射されたよ。
村では、打ち上げ用のスペースなんてないのでは?
スペースシャトルの着陸するところは?
垂直に降下してきても、やはりスペースいるでしょ!
ハイ、全くその通り!
で、正方形とか、長方形の空母ができています。
そこで、打ち上げています。
それも、すでに15隻あります。
無茶苦茶ハイペースです。
明日には更に倍!30隻が就航します。
45隻の空母保有!
だけど、村。
しかも、俺から見たら完成品。
だが、未完成品の試運転中らしい。
宇宙での拠点ができ次第、宇宙船として完成させるという。
で、少年はモクモクとプログラムを、クリスタルに打ち込んでいた。
宇宙の外の外宇宙に逃げないといけなくなった時のためのプログラムだ。
つまり異世界移動する手段。
魔力無しで、ガチの物理科学のプログラムと魔力を使う魔法科学の両方のプログラムを並列して打ち込んでいる。
そして、それを見てカザトは落ち込んでいた。
ヤッベ~事していたのだな。
例えるなら、今、少年が入力しているプログラムは、台風であれて眼の前に、いきなりデカイ氷山があって、隕石が100%直撃するって場面でも、潜水をしたり魚雷よりも早く回避したり、隕石から逃れる為に宇宙に飛ぶ豪華客船を作っている最中なのだ。
それに比べると俺が関わった、女子高生組の地球帰還作戦は、5人のりのボートに15人すし詰めにして、コスモさん達に宇宙の外から縄で引っ張ってもらったという、物凄い無茶をしたのだと、頭を金槌で叩かれた気分であった。
カザト
「うわ~、相当荒っぽい事をしていたのだな。
だけど、結果はあの時に地球に帰して良かったと言うことだよな。」
なんて、言葉が溢れるほど緻密に作られたプログラム。
異世界移動を想定した、移動要塞の名前はプロジェクト・10アトミック。
すでに、レーダーだけは運用開始している。
この世界の太陽系の外の、移民先の星をすでに探しているのだ。
村民になって16ヶ月後。
ついに、かなり遠い方角で(きのこ雲)が、振動と共に確認される。
魔導爆弾。
すでに、この村はその爆弾の正体を突き止めていた。
魔石を他の魔石と共に高速遠心力晒して、ある濃度の魔力の海に浸して、更に遠心力をかけると合体して魔石濃縮が発生する。
濃縮魔力飽和魔石を中心に、他の魔導爆雷の点火で、均等に圧縮する。
すると、大爆発が発生する。
魔導爆弾という名前らしい。
原理は、原爆と似ている。
大陸間魔導弾道ミサイルの発射した国が、実験成功と他の国々に、服従するように短波、長波ラジオや、ネットやテレビ放送で演説していた。
プロジェクトは、進んでいた。
すでに、大陸間魔導弾道ミサイルの迎撃ミサイルは開発済み。
そして、流れてくる流民、避難民。
航海用のプログラムは、終わった。
そして、ついに船体を作る事になった。
しかし、各地で戦闘が発生すると部品用の資源が手に入らなくなってきた。
気になる女のコはいる。
だけど、共に生きるには今開発中の宇宙船を完成させないといけない。
小型浄水装置開発班から、ヘルプ要請がきた。
ついに、村近くの川から高濃度ラドン、高濃度ヒ素、高濃度カドミウムが検出されたらしい。
今の浄水装置で、どこまで浄水出来るか?
すぐに、プログラムを見て最適化して消費電力を浄水ブースター装置に回す。
駄目だ。
とても飲料水には出来ない。
その時から、トイレ用の水としてしか使えなくなった。
では、飲料水はどうなる?
各国は、敵対国に対して攻撃するために飲料水にできないように、地下水も汚染させるだろうと村は予想していた。
空気の水分を、つかう。
そして、海水の淡水化。
これしかなかった。
そして、川を人造湖に流れるようにした。
そこに、太陽光を鏡で集中させて乾かす。
その事によって、乾燥した空気を潤す。
人造湖に溜まるのは、ラドンやヒ素やカドミウムだが、言い換えると資源だ。
それを、電池などの触媒に使う。
下流域のエリアの生活があるだろうが!とかお怒りの声もあるだろう。
そして、人造湖なんて掘る余裕があるなら、とか言われるだろう?
それは、すっごく平和な地域の論理だとカザトは、思い知らされる。
まず人造湖!
どこかの国から、撃たれた大陸間魔導弾道ミサイルの着弾地点の跡のクレーターです。
だから、人造!
下流域?
すでに、クレーターだらけ!
森があったのだが、それすら無くなった。
じゃあ、なぜ村がある?!
答え 迎撃したから。
アンチ・マジックバーンミサイル
当たると、魔導爆弾のコア(核)である魔石を無力化する技術を、開発済み。
もうこの付近で生き残った村はここだけ。
そして、今日も空を光る点と線が走る。
ミサイルだ!
少年達や村長に副村長は、水問題も有るので新造の空母艦60隻に、チビっ子組達(戦争孤児含む)5000人も乗せさせて、出航させることにした。
この村もすでに何度か、狙われている。
この村の噂を聞きつけて、大量の難民が動いた事もある。
しかし、その中にスパイもいる。
対脅威レーダー開発班が作った、スパイ選別機がなかったら、難民に偽装したどこかの国の特殊部隊を村に入れてしまうところだった。
そして、宇宙船開発班の70%も避難させる。
すでに、宇宙ステーションはできていた。
月面基地も完成。
そして、先日(火の星)と(霊星)に宇宙ステーションと、現地基地の建設成功の報が入ってきた。
現在の宇宙移民許容量は1000人。
すぐに、人を送る事にした。
海上に、スペースドライバーというロケットエンジンを使わない人間対応の宇宙への打ち出し機を搭載した空母を派遣して、宇宙に人を送り出す。
宇宙から見た、その世界は毎日ミサイルが大気圏を突破して、相手国に落下している。
そんな映像が、送られてくる。
村の人口も、ほとんど避難させたので今は少年がこの村にきた時よりも少ない状態だ。
かつて、2億まで増えた村の人口。
いや、マジだって!
獣人とか、エルフとかドワーフもいた。
今は300人の村。
村長や、副村長達は他の村や勢力と交渉して、なんとか互助組織を作ろうとしていた。
その中で、留守番をしてプログラムを組む少年。やっと打ち込めた。
後は、悪用されないようにするプログラムを組み込む。
まだまだ、メモリー容量はある。
村長や、副村長に少年とビィオラ達しか、このプログラムを読めない、使えない、消去出来ないようにする。
けっこうな労力だ。
人造湖からの泥から精錬された重金属インゴットをロボットが運んでくる。
副村長みたいに、金槌片手に宇宙船なんて作れないが、ステルス脱出ボートを少年は作っていた。
宇宙空間での使用を想定している。
30人乗りだ。
副村長の兄ちゃん(義兄)が作っているのは大型宇宙船。
だけど、物資が足りない。
圧倒的に足りない。
なので、今できている所にクリスタルのメモリーと演算機を組み込んで、宇宙に打ち上げてしまい、宇宙空間に漂う隕石の素とかの浮遊する資源を回収して作る事に、既に決まっている。
クリスタル演算機も、既に作った宇宙船の一部に離れないように一体化させた。
そしてある提案が、全放送媒体から放送された。
[戦争を止めよう]
そういう呼びかけである。
ただ…どうも気色悪い。
自分たちは、ミサイルを打ち放題しておいて、いかにも他国が悪いというスタンスで放送しているのだ。
まるで、悪い貴様らの悪行を許してやるから、話し合いをしないか?とか言う、悪人じみた提案。
俺なら、無視する。
そうカザトは、おもった。
だが、今見ているは過去に起こった事。
黙って見るしかない。
なんだろう、この少年も物凄く同じ感じを得ているみたいだ。
テレビの3D画像の各国の和平会議が映し出されていたが、その中に少年を空から投棄した、元父親がいた。
おかしい。
自分以外は、ゴミとしか思っていない、まるでブレーダー王女やガス国王みたいな奴が、和平の席についている。
そして、話している内容だけニュースは言うが、彼らの言葉は放送していない。
物凄くおかしい。
しかも、その席に狂気と凶気の教皇とか言われている宗教国家の二人の女教皇、キルトとラルトの2名が、円卓のテーブルの議論に参加している映像が出ている。
合成映像を疑う。
あり得ない映像だ。
帰ってきた、村長のポプランと副村長の兄ちゃん(義兄)が、会議でこの事を言うと、すぐに少年は信用出来ない映像だと言った。
かつての上空から少年を投棄した、狂った元父親が出席している。
そんなに政治に明るい家でないのに、なぜ出席出来る?
おかしいと、はっきりと言った。
実は、他の勢力からも講話会議に出席しないかと誘われているらしいのだ。
そして、同じような意見が多数でる。
武家の家なのに、何故か講話会議に出席している映像があると、姉ちゃん(義姉)達と同じ境遇なので、よく似た意見が出た。
ますます怪しい講話会議。
村長ポプランも悩む。
巨人(ギガンテス)の国家群から、組まないか?と打診もあったらしい。
ドワーフの国家群との、連携は副村長の兄ちゃんが担当して話を進めていた。
獣人連合国家群は、国境で門前払いだったらしい。
エルフ国家群は、内乱から始まった戦争が続いていた。
世界樹の取り合いらしい。
なので、門前払いだった。
そして、プレーン人類史上主義(プレーンとは、今の地球人に姿は近い人類。)の国家群が多数ある。
村長達の会議は、どういう状態になっても村を宇宙の外に移転しようと言うことになった。
外交が忙しくなる。
そして、外交によって時間稼ぎをして早期に戦争が酷くなる前に、とりあえず(火の星)と(霊星)に移民することにした。
応援ありがとうございます!
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