[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き

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第5章 ついに始まった本当の戦い。

第81話 後始末と、世界の行方。2

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 すいません。体調不良で昨日はアップできませんでした。


 続きです。
 
 磯部 珠(いそべ りん)は、泣いていた。
 メールがスマホに届いたのだ。
 メールアドレス情報はわからない。
 (受信できませんでした)のテロップが流れていた。

 今、警視庁の大会議室では、日本防衛バンザイ三唱がされていた。
 そして、テレビもネットも、ユルーチューブもケッタトックなども、お祝い動画ばかりだ。

 東京の隅田川では、お祝いの花火が打ち上げられていた。

 地球は、外道諸国連合からの防衛に耐えきって、元地球人達の援護によって勝ったのだ。
 宇宙戦艦が多数やってきては、地球はもう終わりだと絶望の底にいたのだが、助けがやってきて、更に元地球人で当時外道諸国連合と戦っていた猛者が、駆けつけたのだ。

 地球の全ての場所で、お祭り騒ぎだった。
 が、ガン泣きの少女1人。
 そこにやってきた、ある同年代の高校生の男子と、ものすごくかっこいいダンディな恐竜人。
 その後ろには、内閣総理大臣がいた。

磯部 珠(いそべ りん)
「火星に移住って本気で、カザト達はやるつもりですか。」

 眼の前で、会ったことがある高校生の他校の同級生であり、カザトのダチ(旧友)の用賀 用が、言う。
 カザトから届いたメールの内容とおなじた。

 それどこか、かなり濃すぎる内容だ。
 そう、そして珠(りん)は日本列島の上に浮かぶ巨体要塞に連れて行かれる。

 そして、カザト達がいる旧フェイクランドと、地球の世界が衝突するコースを見る。

 そこで、相談を持ちかけられた。
 総理大臣からもである。
 
 カザトは、かなり神経質になっていると思われるという。
 だから、説得してほしいと言われた。

 恐る恐る。電話をする珠(りん)。
 もちろんテレビ電話だ。

 出たのは、トワイライトさんだった。


 バトルフィールド

 ふぅ~。
 エンジンの整備は終わった。
 なかなか、丁寧にしっかりと作っている。
 惚れ惚れする出来だ。
 こんな、すごいものを地球に到達する時に爆破するなんて、もったいない。

 だが、カザトはむきになって整備するのには、理由があった。
 バトルフィールドAIに連れられて、バトルフィールド機関部に入った時に、目に入ったのは、[サブフェイク テンアトミックランド レストレーション]。

 え?テンアトミックランド?
 それは、前世のカザトが最後まで完成させることができなかったシステム。
 資材不足などがあったが、作れなかったシステムだ。

 サブ フェイク つまり、覚えている限りの要素を詰めた、レストレーション復元した物。

 つまりこれは、オレ(カザトの前世 風)が作っていたシステムを誰かが、完成させようと作ったシステムなのだ。
 
 そして、前世の記憶をフルパワーで思い出しながら、掃除・整備しながら見てゆく。

 あ~、パワージェネーター方式と時空間の位相差方式と2つ使ってる。
 そして、これは第2期の設計図だな。
 ほんとに、あの当時計算すると無茶苦茶なエネルギーシステムだったから、書き直して第78期まで書き直したけど、この方式は第2期だ。

 まさか、フェイクランドを作ったのはコスモさんだけではなかった?

 コスモさんは、前世だと技術部ではなく武術部の人で、早期の月への移住組だった。
 だから、覚えていたとしても第1期の設計図の半分だったはずだ。

 まさか…。
 この設計図をよく見ていた、そしてその設計図のデーターを持っていたのは…。
 思い出しながら、整備してゆく。
 ある動力装置に亀裂が走っていた。
 やはりここが割れたか。

 しかし、よくもこんな無茶苦茶な設計図を実現させて、ここまで保たせな。
 芸術的に作られた装置を見て、関心するカザト。

 そして、村を襲って奪っていったクリスタル演算装置の代わりに…。
 は?
 なんと、ダイヤモンドで作られた半導体のスーパーコンピューターがあった。
 
 なぐり書きがあった。
 キャナット ビー レストレーション
 (復元物にすらならない。)
 なるほどね。中央演算装置のクリスタル演算装置の処理速度と同じ速度が出なかったのか。
 オーバードライブ装置をかなり組み込んでいる。
 既に潰れかけの停止寸前だ。
 普通列車に、ロケットエンジンをつけて時速1000キロをずっと出させていたようなもので、もうボロボロだ。

 すぐに、カザトはクリスタルを作り出す。
 
カザト
「バトルフィールドAIさん? そして機関部AIさんに、フェイクシステムAIさん?
 今から、システム基盤を作り変えるから。」

バトルフィールドAI
「え?
 私たちは、もう役目を終えて爆発する予定です。
 カザト様たちの脱出装置の用意はもうすぐ終わります。」

カザト
「ハイ、データー移して完了したよ。
 処理速度は、これから上がるから少し待ってね。」

AI達
「え? 機能しなくなった機関が復活してる!
 えーー!」

 いま、バトルフィールドのAI達がびっくりしていた。


 天界

 コスモAI
「ということで既に全てのAIが復活して、修理どころか元の物よりも強化されている状態なのですが、どうしましょう?」

 ヘルタイガー(コスモ達と同じ派閥の者)
「えー! 俺達のうろ覚えの恥ずかしい黒歴史がー!」
 
コスモ
「は? じゃああなた達は恥ずかしいから廃棄しようとしてた?」

ヘルタイガー
「だって、考えて見ろよ!
 保育所の時に書いた絵を、神絵とし崇められるなんて、恥ずかしくて黒歴史だぞ!」

 あ~、わかる。
 中立派の人達も頷く。
 完成されたテンアトミックランドが今の地球を守っていた。

 サブであり、うろ覚えで作ったシステムなんて恥だというのだ。
 それに、そろそろ限界でぶっ壊れるはずだというが…、再生するどころか強化されている。


 バトルフィールドでは、一応火星に移住出来るシステムを完成させた。

カザト(完全覚醒)
「ふ~、まにあったな。
 これで、ラッド国王にも報告できる。
 あとは地球の政府にどう説明するかだな。
 やっぱりこれを使うか?」

 そこには、透明な足長のタコのロボットがあった。
 
カザト
「火星人が、異世界を召喚したことにしようかな?
 だけど、こんな火星人はいなかったって、すぐにバレるだろうな~。」

 まじで悩んでいるカザトにモニターが降りてきた。

カザト
「ん?」
 珠(りん)達が、画面に映っていた。

磯部 珠(いそべ りん)
「か、風人(カザト)? トワイライトちゃんから、いろいろ聞いたわ。
 お疲れ様。」

カザト
「あ、うん。」

 ビクビクのカザト。
 傍に映る、何処かて見たことがある、タコの火星人を見て何をしようといしてたか、大体わかった地球側。

 え?
 今、宇宙戦艦が8000万地球の周りにいるから、そのまま地球に接近しても大丈夫?

 カザトは、そのことをラッド国王達に通知して、地球世界の宇宙に入ることになった。

 エルファー
「珠(りん)さんとは、話が済んでいますから、大丈夫ですよ。」

 何が大丈夫なのかわからね~。
 冷や汗が出るカザト。
 そして、カザトがバトルフィールドの操舵をして、地球世界に入ることになった。

次話
 後始末と、世界の行方。3

 カザトは、なんとかラッド国王達などのバトルフィールドの住民の移転先を探します。
 一度、カザト達とフェイクランドになる前の弥生時代からの移民以外は、全員死亡という結末を設定されているのをどうやって回避するか?


今後の予定です。
 新作、(仮)は?! ここはどこですか? 恐怖の迷子!恐怖の人さらい! 助けてくれ~!
 が、現代ファンタジー部門として、出す予定です。
 しばらくの間、挿絵を作ったりして、本格アップロードは、少し後になる予定です。

 
転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!
 の続編は、[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
 の進捗具合と、調整が終わり次第解禁にする予定です。 
 
 

 


 

 
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