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第5章 ついに始まった本当の戦い。

第80話 後始末と、世界の行方。

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 プチッ!
 そう、叫ぶことすら許されず粉々になった、ブレーダー王女の魂は、天界に回収されたが核燃料でも入れているのかってぐらい、厳重に封印されて天界の会議室の机の上に安置された。

「この厄介な奴は、どうしましょう。」

某ピエロ(地獄戦隊)
「そんなに、びくびくするものではない。」

 しかし、他の地獄の使者ですらビクつく。
 実は、カザトが前世の記憶を完全覚醒してからは、天界の敵対側の呼び名が罪人カザト→聖戦士カザト様に呼び方が変わってしまっていた。
 なんせ、地獄を浄化した者がマジで怒った案件だ。
 ブレーダー王女は、真の地獄行きに決定する。

 その頃、カザト達はこれからどうするかを、考えていた。

 いずれ、このバトルフィールドは地球のある宇宙に衝突する。
 そして、その時は迫ってきていた。
 操作パネルを一つ一つ確認して、使い方を覚えるカザト達。

 地球の情報も、入って来ていた。
 地球は、ゴン太の上司達が作った南極の秘密基地で、現在の、地球側と戦闘中。
 オーストラリアのシドニーに地球側の第1作戦本部があるらしい。

 そして、第2の戦場は太平洋。
 日本は防衛するだけで、精一杯である。
 侵略者というか、今の地球を破壊しにきた、旧地球の国家、外道諸国連合がまだまだ幅をきかせている。

 とても、バトルフィールド(フェイクランド)の人口を支える事ができる場所なんてない。

 どこか、別の世界を探すか?
 ここで、問題。
 解決方法は?
 1.なんとかバトルフィールドを制御して、時空間の邪魔にならない場所に移動させて、別の世界として独立。

 2.べつの異世界にお引越し。

 3.この際地球世界と合体した時に、使われていない土地を使う?
 または、火星開発してそこで生活。

 う~ん。カザトがなんとか絞り出した答えはこれだった。
 今、前世の記憶を使っているが、地理的条件が変わっているために、役に立たない。
 だが、過去に火星を住居に使っていたというか、開発に携わっていたよな。

 俺にできることといえば、これくらいか?
 やるか。
 トワイライト達に、これからのこの世界の事について言ってみた。

トワイライト
「火星開発ということは、テラフォーミング装置バージョン3.6を使って…」

 え?
 トワイライト?
 なぜ、あの装置の中身を知っている?

エルファー
「べグマフォーマットは、このバトルフィールドのキャパシティー(計算処理容量)内で作れます。」

メイド隊長老フルージア
「資源は、大体わかってます。
 このバトルフィールドが自己崩壊を起こす前に、火星にポベー帝国から順に移植しましょう。」 

メイド隊副長老フレージア
「今から、森林成長促成剤を使って増やしますか。
 ちょうどガス国王の半分から東は人が住んでません。
 すぐにとりかかりましょう。」

 え!そ、その、ベグマフォーマットって兄様と前世の俺が開発した、対プログラム破壊環境用のプログラムを…。
 なぜ?知っている?

 え?
 メイド隊からも、どう考えても昔の昔のかつて知った空気が出てきた。
 あれ。
 エルファー
「だいじょ…(しまった!みんなカザト様が完全覚醒したので、喜んで素で話始めたけど、私達も記憶が戻った事を言うのを飛ばしてる!)

 うぶ、ですよ~。
 みんな、カザト様の寝言から、べ、勉強して頑張りましたか、ら、~。」

 エルファーの声を聞いて、全員ヤバイと気がつく。

カザト
「え~っと。」

メイド隊長老フルージア
「コホン!
 カザト様。ここは白状します。」
 
メイド隊副長老フレージア
「黒き魔導師カンターレ戦の時ですね。
 トワイライト姉様達が、はっきりと覚醒されました。
 私達は、この世界移住の時に半分思い出してましたが、まさか張本人がおられてても気づかないほど、記憶復活阻害プロテクトをかけていたとは。
 だけど、やっとバカをやらかした奴らのほとんどは、倒しました。
 ちい兄!
 私達は、あれから大きくなりました。
 さぁ! 
 娶ってもらいますよ!」

 え?
 まさか、前世の記憶では…ちびっ子軍団…か?
 あ~~~~~!

 

 それから、一ヶ月。
 時々降りる神託というよりも、ワールドアナウンスでこのバトルフィールドの、移転計画が説明される各国の国王達と庶民達。

 それぞれ、どうもカザト達はその用意の為に働いているので、代わりにワールドアナウンスで、この世界が知らせているとりかいしていた。


 で、中々鈍いカザト?
 はい。わからせられました。
 逃げようにも、逃げられなかったのです。
 なんせ、全員美人。
 しかも、何年も人を見てきた者達。
 ただ、カザトの身体が(お楽しみ)に絶えられるかと言うと、違います。

 なので、彼女達が少し落ち着くまでは2ヶ月かかりました。

 

天界

 「ふ~。やっと地球の戦闘も目処が…。」
 「え?」
 「何ですか?あれは?」
「サブテンアトミックランド システムASD4410番?」
「あ! それ!バトルフィールドの元の開発番号!」
「何が起こった!」

 
 かつて、バトルフィールドという世界は、カザトの前世が関わった、テンアトミックランドという住んでいた村そのものを要塞化して、移動させるシステムであたった。

 地球のある宇宙に住むところが無いとの最悪こ設定で開発がされていたシステム。
 地球世界の外の超高次元の海をわかって、安住の地を探す気の狂うほど困難が待ち受けるだろうの旅に、人も要塞も耐える事ができる設計にする。

 その中核にいたのは、たった3人。
 その1人が、カザトだったと言うことを、天界のコスモの周辺はすっかり忘れていたのだ。

 しかも、カザトの側にいることを希望した、エルフの(元のちびっ子軍団)達は既に管理者神としての資格をもっているのに、それを拒否してわざわざ、昔の自分の身体の細胞からクローンを作って、フェイクランド計画に関わっていた筋金どころか、超合金製のH鉱鉄骨入りの娘達である。
 火星開発計画から、既に参加していて土星海王星などに人が住んでいた時の、基礎を作った者たちだ。

 なんと、そろそろ崩壊するフェイクランドこと、バトルフィールドが魔改造されてデカイ宇宙船にされており、火星移住かべつの異世界行きを計画していると知った天界は、びっくりしていた。

 天界的には、カザトの希望通りにするつもりだった。
 (地獄は、反対しない。)
 まぁ、カザトの地球帰還と増えた嫁の日本の戸籍を作って、他のフェイクランドの住民は選択肢を提示されて、それを選ぶ計画だったが。

アリス(地獄戦隊)
「そ、そうだったわね。
 風(カザトと呼ぶ)ちゃんが、命がけで作り出したシステムが元になって、今の人間が別惑星に避難したのよね。
 頭領と、風(カザト)と村長の3人が開発したシステム。
 テンアトミックランド。
 しまった。
 すっかり忘れていた。」

某ピエロ(地獄戦隊)
「そうだった。地獄を時間かけても単独浄化させたのは、風(カザト)と頭領だった。
 やべー!」

『う~ん。そうか、今の地球では食料など人口を支えられないと判断したのか。
 別の世界を用意するか?
 カザトは、あの世界全滅の運命を変えて、生き方を変えようとした者達は生かした。
 功績は充分。
 問題はお前たちの頭領のアヤツと、そっくりで自己評価が低すぎる。
 いい加減、天界の上層部の仕事を手伝えよ~。』

『あ~、風(カザト)ちゃんは頭領そっくりだったらね、血の分けた兄弟みたいな3人でしたからね。
 猫間ちゃんに頼みますか?』

アリス(地獄戦隊)
「風(カザト)ちゃんは、変に気を使う性格だったからこうなったのだけど、私が地球に行って調整してきます。」



 その頃、地球では。
 総理官邸、警察庁、警視庁、総務省にあるメールが、旧フェイクランドから届いていた。

 ゴン太達や、そのバックの裏組織達がフェイクランドにやってきて、ネズミ講とかやって、やりたい放題して全員死亡した事。

 その、検死写真。
 邪神達と組んで、最後に食われたゴン太とかの動画などである。

 フェイクランド異世界勇者召喚という名の、拉致事件の顛末の報告である。
 カザトか、先に脱出させた女子高生組に持たせた手紙に書いた予言通りに、そして、女子高生組の全員が予言したとおりになった。

 そして、地球のゴン太達が所属した裏組織は壊滅した。
 東京上野の大火事が、今起こっている。
 ダークアンダーグランド・マーケット上野が自爆スイッチを押したのだ。

 ダークアンダーグランド・マーケット上野を、かつての江戸城地下脱出通路跡に作ったのは黒の管理者神ベルダーだった。
 彼の敗北とともに、自爆装置が起動。
 大爆発が発生した。
 日本政府は、外道諸国連合側の攻撃だと嘘は言っていない発表をする。
 
 そして、メールの最後のページが問題だった。
 今のバトルフィールド(旧フェイクランド)は、地球世界として合体軌道に入っている。
 だか、他のこの世界の住民を見殺しにするわけには行かない。
 地球も、食料危機などが深刻なので、とても受け入れは無理だとわかっている。
 対応する人間と、融合するのが普通らしいのだが、半分は既に地球側の人間はいないと判明した。

 なので、住む場所を火星か別の惑星か、別の異世界を探す事になると、書いてあった。
 そこには、カザトの地球帰還計画は書いてなかったのだ。

 そのメールをもって、総理大臣はある所に行くことにした。


 バトルフィールド
 
カザト
「よし。これなら火星で暮らせるな。」

 既に着々と進む火星開発計画。
 だが、カザトはというか、カザト達はすっかりとあることを忘れていた。
 まぁそれだけ、旧フェイクランド(バトルフィールド)の生活が馴染んでいたという事なのだが。

 地球で1分経っても、決して旧フェイクランドでも1分経ったということではない。
 絶対平等時間経過ではないのだ。
 だって、旧フェイクランドは異世界なのだから。
 だから、カザトが少し前に仕入れた地球の情報も、最新の情報ではないということもすっかりと忘れていたのだった。



次話
 後始末と、世界の行方。2

 遂にカザト達がやっていた事が、あの物語の謎部分のどこに対応するのか、わかってきます。

 この物語も、そろそろ終盤です。
 ここまでかけたのも、呼んで下さる皆様のおかけです。
 ありがとうございます、
 
 今後の予定です。
 新作、(仮)は?! ここはどこですか? 恐怖の迷子!恐怖の人さらい! 助けてくれ~!
 が、現代ファンタジー部門として、出す予定です。
 しばらくの間、挿絵を作ったりして、本格アップロードは、少し後になる予定です。

 
転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!
 の続編は、[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
 の進捗具合と、調整が終わり次第解禁にする予定です。

 

 

 
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